1983年の登場以来、アルミフレームのベンチマークとして君臨するキャノンデールのCAADシリーズ。世界最初の量産アルミフレームとしても有名です。現在CAAD12シリーズがアルミトップモデルとして話題をさらっていますが、実はその弟分の様な存在CAAD OPTIMO も高いポテンシャルを持ったバイクです。
2017年モデルは基本的に2016年モデルに比べて大きな変更点はありませんが、カラーチェンジと価格が変更になっています。
参考価格:税別160,000円
サイズ:44,48,51,54,56,58
CAAD OPTIMO の特徴はCAAD12のジオメトリー(寸法)とほぼ同じ事。実際に見比べてみるとパーツの仕様などは異なりますが、フレーム自体の見た目はほとんど遜色ありません。
アルミ素材に関しては、CAAD OPTIMO の方がスマートフォームドC2アルミというグレードを使用し、剛性(硬さ)をCAAD12よりも抑えめにすることで、エントリーユーザーのレベルに合わせた構造です。とりわけシートポストが挿入される場所であるシートチューブはライダーの体重や路面からの衝撃に対応するため、ほんの少しだけ弓形上に変形させています。これがしなることで快適なライドをサポートしています。
ギア周りの構成は、エントリーユーザーを意識したシマノ105コンポーネントを採用。初心者が本格的にロードバイクをはじめたいときに一番良いコンポーネントです。前が2段、後ろが11段の合計22段変速は登りや下り、またよりスピード感を味わいたい時もすべての領域で満足させてくれるでしょう。
シマノ105仕様でこの価格帯はアルミフレームのなせる業ですね。
参考価格:税別130,000円
サイズ:44,48,51,54,56,58
コンポーネントのグレードが1段階下のシマノTIAGRA仕様です。シマノ105とパフォーマンスが同等レベルともいわれるコストパフォーマンスの高い1台。ただTIAGRAは後ろのギアが10段変速で105よりも1枚少ないことが、ロングライドや疲労感が出てきた時に大きく影響してくるかもしれません。より本格的に使うならCAAD OPTIMO 105 の方が私はおすすめです。
参考価格:税別115,000円
サイズ:44,48,51,54,56,58
最近のシマノのコンポーネントは下位グレードでもデザインの統一を図っているため、上位グレードと遜色ないイメージです。特にこのSORA仕様にそれを大きく感じます。昔からキャノンデールをご存知のユーザーからしてみれば、10万円余りでキャノンデールの完成車が購入できるのは非常に魅力的ではないでしょうか?
操作方法も上位グレードとほぼ変わらず。すでにハイエンドバイクなどを所有していてセカンドバイクに、という選択もありだと思います。
サイズ:44,48,51,54,56,58
レーシーでブラック、ブルー、イエローのあまり見かけない組み合わせが新鮮に感じます。ディスクブレーキはワイヤー式で、調整もリムブレーキと同じ手順で行いますので、メンテナンスも非常に高いと言えます。さらにディスクブレーキの場合、リムのブレーキサイドをシルバーに加工する必要がないため、画像のようにすべてブラックにすることが可能になり、デザインの自由度も増すのです。
他社よりも高いアルミ技術を駆使したCAADシリーズ。コンポーネントや予算に合わせてこれだけラインナップが多ければ、初めてのロードバイク選びがしやすいですね。