自転車保険の義務化はせずに普及率向上へ!埼玉県とau損保がパートナーに。
au損害保険株式会社(以下、au損保)は、2016年9月5日に、埼玉県と「自転車安全利用等に関する協定」を締結した。au損保は埼玉県のパートナーとして自転車の交通安全とその適正な利用に貢献していく。
そして今回の協定締結には、埼玉県のゆるキャラ「コバトン」と「さいたまっち」も応援しに来てくれた。
じてんしゃ王国 埼玉
埼玉県は、人口100人あたり自転車保有台数76.9台と都道府県別で全国一位。また、国内最大の自転車メーカー「ブリヂストンサイクル」の本社と主力工場があり、国内唯一のペダルメーカーである三ヶ島製作所など自転車関連企業が集積しており、「じてんしゃ王国 埼玉」として自転車の交通安全の推進に積極的な取り組みを行っている。
10月以降の自転車保険契約が寄付の対象に
au損保は、これまでも「埼玉サイクルエキスポ」をはじめとした自転車関連イベント等への協賛を通じて、埼玉県における自転車運転のルール・マナーやヘルメット着用の重要性等の啓発に取り組んできた。
今回締結する協定に基づき、 au損保は「自転車向け保険」の販売に応じた収益の一部を交通安全の確保をはじめ青少年の健全育成などへの活用のため埼玉県へ寄付すること決めた。対象契約は、10月以降埼玉県民の方が「au損保の自転車向け保険」に加入した契約となる予定。
自転車が加害者となる事故を減少させる取り組み
協定の締結により、au損保は保有する自転車交通事故関連データを埼玉県へ提供する。
埼玉県は自転車事故が全国ワースト3位という状況。au損保との協定締結では特に自転車が加害者側となった際の事故状況が気になるところだが、県側には現時点ではそのようなデータはもちあわせていない。
今後事故関連データがau損保から埼玉県に提供されることで、自転車が加害者となる状況を把握できる。事故の発生場所や具体的なシチュエーションについて分析可能となり、事故の減少に役立てることとなるだろう。
10月には滋賀県で自転車保険の義務化がスタートするなど義務化に踏み切る自治体がある中、義務化はしない方針の埼玉県。自転車保険普及率の向上と自転車事故の減少に向けて、自転車の安全利用に関する意識のさらなる向上が期待される。
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WRITTEN BYFRAME編集部
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