クロスバイクを購入する際に必ずと言ってよいほど、名前が挙がってくるGIANT。台湾に本拠地を置く世界最大級の自転車メーカーで、ロードバイク、シクロクロス、MTB、クロスバイク、ミニベロ、キッズバイク等スポーツバイクにおけるすべてのジャンルを手掛ける文字通り巨大企業です。
街中でGIANTと大きく書かれたフレームを見かけた方は多いはず。友人や知人にGIANTのユーザーがいるのも珍しい事ではないと思います。
そこで今回は、GIANTのクロスバイクを選ぶ上でポイントやメリット、デメリットなどを詳しく見ていこうと思います。
ロードバイクに迫るスピードと軽さ-RXシリーズ
GIANTのクロスバイクの中心的存在が、ESCAPE(エスケープ)です。GIANTのクロスバイクの象徴として、10年以上に渡りロングセラーモデルとして知られています。エスケープはRXシリーズとR3に分けられ、各々走り、性能、価格に違いがあります。
重量:9.9kg(465mm)
参考価格:税抜100,000円
こちらはRXシリーズの最高峰モデルであるエスケープRX1です。クロスバイクの価格にしては少々高めになりますが、ロードバイクのCONTENDシリーズにも採用されるアルミ素材を使用し、クロスバイクとは思えないほどのスピードと軽さを手に入れたモデルです。重量10キロを切るクロスバイクはかなり軽量な部類に入ります。
ほかにもRX2,RX3,RX4とコンポーネントのグレードによって合計で4車種のラインナップがあります。RXシリーズは、ロードバイクのようなスピード感と軽さが特徴のクロスバイクです。
重量:10.7kg(465mm)
参考価格:税抜50,000円
対してR3は久しぶりに自転車を乗ろうという人や、気軽に乗れるクロスバイクを考えている人、極力低予算で済ませたいという人におすすめのクロスバイクです。税抜5万円で購入できるクロスバイクとしては最軽量かもしれません。RXシリーズほどではありませんが、R3の加速性もこの価格にしては十分すぎるでしょう。
ホワイトとブラックの基本カラーに加え、オレンジなどの明るいカラーラインナップもあるので気に入ったカラーが見つかりやすいと思います。
以上、エスケープ同士の違いがお分かりいただけたところで、GIANTは他社に比べてどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。そのあたりを解説したいと思います。
最大の特徴は高いコストパフォーマンス
GIANTを取り扱うショップスタッフが必ずと言ってよいほど口にするのが、コストパフォーマンスの良さです。他社メーカーと比べて、同じコンポーネント(ギアやブレーキなどをまとめた総称のこと)同士で、完成車の価格が安く設定されていたり、同じ価格帯であればコンポーネントのグレードが上である場合が多いのです。
例えば、エスケープRX2(参考価格:税抜74,000円)と価格が同じビアンキのローマ4(参考価格:税抜74,000円)で比べてみましょう。
同じ価格でも、コンポーネントのグレードがRX2の方が上であり、重さも軽く仕上がっています。振動吸収性シートポストを採用することで、乗り心地の良さも含めRX2の方が機能的です。対してローマ4はオーソドックスなクロスバイクという印象で、機能性はRX2に劣ります。
さらに最近はGIANTが運営するショップ、GIANTストアが全国に広がり、その他多くの自転車ショップもGIANTを取り扱うことで選びやすくなり、購入後のメンテナンス等のアフターサービスも安心して任せることができるのです。
これらはGIANTのクロスバイクに限ったことではなく、GIANTのラインナップ全体に言える最大の特徴です。
デメリットとしてはユーザーが多いことではないでしょうか。それだけでは直接のデメリットになりませんが、自分と同じ自転車をよく見かけたりすると、もっと人と違ったものを選べばよかったと思うかもしれません。台湾ブランドの為、ブランドイメージもアメリカやヨーロッパのそれよりも高くないというのが一般的で、そのあたりも気になる人はいるでしょう。
性能、価格、イメージなど全てにおいて完璧なクロスバイクは存在しません。どこか妥協点が必要なのは仕方がないことですね。
まとめ
GIANTのクロスバイクを選ぶ上でポイントを見てきましたが、おさらいとして
・クロスバイクはRXシリーズとR3を中心に展開
・ロードバイクのようなスピード感と軽さを体験できる
・他社に比べて高いコストパフォーマンス
・GIANT直営ショップや取扱店が多い
以上を踏まえたうえで、クロスバイク選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。