12月3日(土)神奈川県横須賀市の長井海の手公園・ソレイユにて「メリダ・ミヤタカップ2016」が開催された。今回で記念すべき30回目の大会。マウンテンバイク二時間耐久レース、ロード二時間耐久レース、キッズレース、親子レースなど様々なレースイベントがあり、初心者、女性、ファミリー、ゲストのプロ選手と幅広い層のサイクリストが参加する大会となった。
筆者はロードバイクに乗るのはこの日が二回目。メリダ・ミヤタカップはそんな私でも楽しめる、とても明るくてアットホームなイベントだった。
京急サイクルトレイン
当日の朝は品川駅から三浦海岸駅まで京急サイクルトレイン(メリダ・ミヤタカップ号)が運行。京急サイクルトレインとは、自転車を輪行袋に入れずそのまま持ち込める電車のこと。電車の中にそのまま自転車が並んでいる光景はとても新鮮だった。
また、サイクルトレインにはプロロードチーム宇都宮ブリッツェンの選手も乗車し、交流会が開かれた。
「登りのコツは?」という乗車した参加者からの質問に対し
「上体を起こすと体重が乗せやすくなるので登りやすくなります。」
とリーダーの鈴木真理選手が理論的に説明した後に、
「フルーム(2016年ツール・ド・フランス覇者)になった気持ちで登ると意外といけます。」
と小野寺玲選手が感覚的な説明を返して笑いをとるなど、終始和やかな雰囲気で進み、品川~三浦海岸間の1時間半はあっという間。
キッズレース、親子レース
午前にはキッズレース、午後には親子で一緒に走る、メリダ・ミヤタカップ名物親子レースが開催された。参加者たちの親御さんはもちろん全員自転車好き。自転車レースに熱中する子供たちと、それを見て嬉しそうな親御さんたちという構図は、見ていてとても温かい気持ちに。
ロード二時間耐久レース
午前にはロード二時間耐久レースが開催された。コースはソレイユの丘をぐるりと一周する約1.6kmの初心者でも走りやすい平坦なコース設定。
ロードの二時間耐久レースに参加したが、眺めが良くてすごく気持ちが良いコース。林の中を抜けたと思ったら大根農園の中に突入し、その後、きれいなコスモスの花畑、そして右手に海が見える景色も堪能できるコース設定。
参加者は筆者のような初心者や、親子、女性、社会人チームと幅広く、さらにプロチーム宇都宮ブリッツェンの選手もゲストとして参加。
「速く走る」という意識以上に「楽しく走る」という意識を強く感じた。抜かれるときも「右抜くよー!」と軽く声をかけてくれ、またその時の口調もみなさん柔らかく、初心者でも居心地の悪さを微塵も感じることのないレースだった。
マウンテンバイク二時間耐久レース
最後に開催されたのはマウンテンバイク二時間耐久レース。コースは、ロードのコースから、途中で傾斜のあるオフロードへと分岐する約1.6kmのコース。こちらはロードと違いかなりきつい傾斜や細い獣道を走るコース。小学生くらいの参加者も多く、傾斜を辛そうに昇る子供たちを見ると、思わず「頑張れー!」と声をかけてしまう、観戦者も力の入るレース。
ランプレ・メリダの新城選手も登場!
新城幸也選手も登場しサイン会が開催された。FRAME編集部でもサインをいただいたので、読者プレゼントいたします。詳細はFRAME Twitterにてお知らせいたします。
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(2016年12月21日お昼12時まで)
表彰式
メリダ・ミヤタカップ、男子(チーム合計年齢100歳以下/150歳以下/151歳以上)/女子/男女混合/ファミリー、と部門が細分化されており、たくさんの人が表彰されるため、表彰台に上がるチャンスが多いのも魅力のひとつ。
表彰式では新城選手や宇都宮ブリッツェン、ミヤタメリダバイキングチームの皆さんが登場し、賞状と副賞の協賛各社の品々、そしてソレイユの丘でとれた大根も景品に。
最後は全員で集合写真。
メリダ・ミヤタカップ2016は天気にも恵まれ、きれいな景色が楽しめる会場と、ファンサービスを怠らないゲストのプロ選手たち、そして自転車好きの参加者たちによって、明るくてアットホームなイベントだった。
ソレイユの丘って?
今回メリダ・ミヤタカップ2016の会場となった長井海の手公園・ソレイユの丘は、アスレチックやゴーカートから、レストラン、温浴施設、動物とのふれあい広場などがありとても充実した総合公園。
2016年7月にメリダのレンタルバイク施設MERIDA XPERIENCE CENTREがオープンし、本格的なロードバイクからジュニア用マウンテンバイクまで借りれるのも魅力の一つ。今大会では自転車をレンタルして出走できた。