2017年クロスバイク主要メーカー・ブランド17選
こんにちは。サイクルメカニックの石橋です。4月からの新生活に向けて、自転車の購入を考えている方は多いと思います。そこで今回は初めてクロスバイクを選ぶにあたってどのようなメーカーが存在するのか、ご紹介したいと思います。皆さんのクロスバイクの購入のヒントになればと思います。
目次
サイクルスポーツの本場、ヨーロッパのブランド
スポーツ自転車の発展はヨーロッパからはじまり、今なおヨーロッパ全体にはたくさんのメーカーが存在します。中には100年以上の歴史を持つブランドもあり、所有欲をかき立てられるブランドが多いのが特徴です。
COLNAGO(コルナゴ)
「一生に一度はコルナゴのロードバイクを手にしてみたい」と言われるほどの憧れのブランド。戦後のスポーツ自転車市場をけん引してきた歴史的ブランドのひとつです。いまだブランドに健在である創設者のエルネスト・コルナゴ氏は、往時のスポーツ自転車を語れる数少ない一人でもあります。2017年モデルのクロスバイクはクラシックにこだわった仕様で、コルナゴの歴史を感じされるモデルになっています。
Biscotti
カラー:パールホワイト / サテンネイビー / ボルドー
参考価格:税別99,000円
洗練されたイメージを抱くBiscotti。コルナゴらしい歴史を感じさせるデザインはスポーツだけではなくオシャレに自転車を乗りたい方にもマッチするデザインです。
BOOTLEG(ブートレッグ)
イタリアの老舗ブランド、「Cinelli(チネリ)」の街乗り用クロスバイクをリリースしているのがブートレッグです。都市生活者にとって一番の敵を自動車と定め、それに対抗していく自転車は「都市で生き残るための武器」と定義したユニークなブランドでもあります。また、自転車をカッコ良くするよりも、自転車によって乗る人がカッコ良くなることが一番と考えています。
HOY HOY !
カラー:マットブラック
参考価格:税別128,000円
乗る人を引き立たせるためにマットブラックを採用しています。前後に制動力が高いディスクブレーキシステムを採用し、前後に泥除けを配置することで全天候で使用できる万能な仕様です。
BIANCHI(ビアンキ)
現存する最古のスポーツ自転車メーカーのひとつであり、幅広いジャンルでモデルをそろえるトータルブランドでもあります。「チェレステ」と呼ばれる青と緑の中間色が特徴でビアンキのブランドカラーとして認知されています。
ROMA 2
カラー:BRUSH FINISH、LIGHT MINT、MATT CELESTE、MATT MAMBA
参考価格:税別92,000円
ビアンキのクロスバイクの定番モデルと言われているのがROMAシリーズです。ROMA 2はロードバイクのギアを採用することで、スピード感あふれる走りを実現しています。
FELT(フェルト)
モトクロスのエンジニアだったジム・フェルトが自身のトライアスロンのフレーム作ったことがきっかけではじまったブランドがFELT(フェルト)です。ジム・フェルトはまたの名を「フレームの魔術師」と自転車に最適な高性能アルミフレームを作り出す数少ない一人です。
Verza Speed 50
カラー:マットネイビー、ピューター、ブラック、マットピスタチオ、ホワイト
参考価格:税別55,800円
Verza Speed 50は税別5万円台で購入できるお手頃な価格帯が魅力です。カラーラインナップも豊富で、男女ともお気に入りのカラーが見つかりやすいカラーだと思います。
RALEIGH(ラレー)
ラレーは19世紀から現存する数少ないイギリスのブランド。フレームにスチール素材を多用し、細めでシンプルなモデルが多いのが特徴です。クラシックなクロスバイクをお探しならおすすめのメーカーです。
RFL Radford-Limited
カラー:パールホワイト、ノッティンガムレッド、クラブグリーン
参考価格:税別60,000円
シンプルな見た目のRFL Radford-Limitedは、シマノ製のパーツを多用することで、ギアやブレーキの性能やメンテナンス性を高めています。長く使い続けるにはぴったりの1台でしょう。
GIOS(ジオス)
GIOSはオリジナルカラーである「ジオスブルー」で知られるイタリアの老舗ブランド。創業当時のイメージカラーにオレンジを採用していたのですが、70年代に入りプロサイクリングチームにフレームを供給し始めたことを契機に、ブルーのカラーを採用した背景があります。スチール素材のAMPIO(アンピーオ)は人気クロスバイクのひとつです。
AMPIO
カラー:ジオスブルー 、ブラック 、 ホワイト
参考価格:税別79,800円
スチールフレームを用いたシンプルな見た目のクロスバイクです。スチール素材は、アルミ素材よりも強度があるため、より細いパイプを使用できるためこのようなシンプルなシルエットが実現できるのです。
ORBEA(オルベア)
オルベアはスペイン・バスク地方に本拠地を置くスペイン最大級の自転車総合メーカーです。日本で展開しているオルベアのラインナップはスポーツタイプが中心で、ツール・ド・フランスに出場するチームにロードバイクを供給したり、オリンピックのMTB競技で金メダルを獲得するなど、レースに強いメーカーとして知られています。
VECTOR
カラー:ブラック-ブラック、シルバー-ブラック、グリーン-シルバー
参考価格:税別99,000円
2017年モデルから登場したVECTORは、軽量なアルミフレームとディスクブレーキの組み合わせにより、ストップ&ゴーがしやすく街乗りにはぴったりの1台です。全3色とも落ち着いたカラーなので、スーツを着用していても合わせやすいですね。
オルベア公式HP
CENTURION(センチュリオン)
センチュリオンは、1976年にドイツで生まれたブランドです。マウンテンバイクの生産を積極的に行い、ドイツらしく質実剛健なイメージを持ったブランドです。
CITY SPEED 8
カラー:ブリティッシュレーシング グリーン
参考価格:税別88,000円
後輪の中心にあるハブの中に変速機(内装ギア)を持つクロスバイクです。多くのクロスバイクに採用されている外装ギアと違い、内装ギアは変速の狂いが少ないことが特徴で、メンテナンス性の高さも魅力的です。
高性能で取り扱い店も多いアメリカンブランド
90年代から広大な土地に工場を作り、大量生産をすることでスポーツ自転車を身近なものにしたのがアメリカンメーカーです。特にTREK、スペシャライズド、キャノンデールはアメリカ3台メーカーと呼ばれ、ファンが多い事でも有名です。
TREK(トレック)
現在、アメリカナンバーワンの自転車メーカーと評されているのがTREKです。ロードバイクやMTBの製造で培われた技術がクロスバイクにもしっかり踏襲され、多数の高性能なモデルがラインナップされています。TREKを最初の1台に考える方も多いようです。
FX S 4
カラー:クイックシルバー
参考価格:税込115,000円
FX S 4はFXシリーズの中でも高性能な部類に入ります。ギア変速も後ろが10段になっており、長距離や長時間走行も想定した仕様となっています。
SPECIALIZED(スペシャライズド)
スペシャライズドは80年代に世界で初めてマウンテンバイクの量産化に成功したメーカーです。女性用モデルも積極的に展開していて、初めての方にも選びやすいブランドです。
VITA
カラー:GLOSS BLUE FLK TNT/TURQUOISE/HYPER、LT TURQ/NORDIC RED/TARMAC BLK
参考価格:税別76,000円
レディース用のクロスバイクのVITA(ヴィータ)です。スペシャライズドのレディース用はただサイズが小さいだけではなく、サドルの幅やハンドルの幅などすべて女性の体形に合わせ使いやすいように作られています。
CANNONDALE(キャノンデール)
キャノンデールはアルミ製の高性能な自転車を作ることを得意としたメーカーです。街乗り用の「バッドボーイ」シリーズはクロスバイクの先駆け的存在です。
BAD BOY 3
カラー:マットブラック
参考価格:税別120,000円
チョイワルを意識したクロスバイクが、バッドボーイシリーズです。前輪を支えるフォークが片持ちになっているのがキャノンデールの特徴です。
FUJI(フジ)
FUJIは日本で誕生したにもかかわらず、アメリカ資本の傘下に入り、現在はアメリカンメーカーとして展開されています。クロスバイクはモデル数とカラーバリエーションに優れ、価格もお手頃なモデルの多いため、街中ではよく見かけるブランドのひとつです。
BALLAD
カラー:Carrot Orange、British Green、Aurora White
参考価格:税別74,000円
FUJIが誇るアーバンクロモリバイクの決定版BALLAD(バラッド)。スキンサイドタイヤにポリッシュリムなどクラシカルなパーツを多用しながらも、スポーティかつスタイリッシュな走行性能が特徴。全6サイズで女性でもちょうど良いサイズの選択が可能です。
ルイガノ
ルイガノは日本でも認知度が高いカナダのブランドです。レースに出場するようなハイエンドの自転車よりもクロスバイクやミニベロのラインナップが多いメーカーです。キッズ用の自転車も人気があります。
RSR 4
カラー:YELLOW, GRAY, LG WHITE, LITE BLUE, MAGENTA
参考価格:税別69,000円
RSR 4はルイガノのクロスバイクのロングセラーモデルです。フレームの形がオーソドックスのため長年愛されているのだと思います。
コストパフォーマンスの高さで選ぶならアジアブランド
予算が少ないけども、性能が高いクロスバイクが希望ならアジアブランドが狙い目です。なぜなら欧米メーカーよりもコストパフォーマンスに定評があるからです。しかし、ヨーロッパブランドのような歴史やブランドイメージがまだ浅いメーカーが多いのでそのあたりも検討しながら選んでいくと良いでしょう。
RITEWAY(ライトウェイ)
RITEWEYは欧米の自転車文化を日本にも浸透させる目的で創られた日本ブランドです。クロスバイクをはじめ街乗り用のラインナップを多く展開することで、ママチャリとレースバイクの架け橋の役割を果たしています。
SHEPHERD CITY
カラー:全14色
参考価格:税別53,000円
お手軽な5万円台で購入できるクロスバイクです。グッドデザイン賞を受賞していることもさることながら、圧巻の14色のラインナップは非常に魅力的です。他の人と色が重なることもほとんどないと言ってよいでしょう。
GIANT(ジャイアント)
GIANTは言わずと知れた世界一のスポーツ自転車メーカーです。台湾を本拠地とし、他社のモデルの製造も請け負うなど、スポーツ自転車の発展にはなくてはならないブランドです。また、コストパフォーマンスも非常に高く、高性能な自転車が他社よりも安く手に入ることが多いため、街中でもよく見かけるメーカーのひとつです。
ESCAPE R3
カラー:グリーントーン、ブラックトーン、ホワイト、ブルートーン、オレンジ
参考価格:税別50,000円
ESCAPE R3は日本で一番ユーザーが多いクロスバイクと言ってもいいかもしれません。カラーラインナップの豊富さと5万円という初心者には優しい価格が爆発的人気を支えています。
MERIDA(メリダ)
メリダはGIANTと同じ台湾メーカー。世界チャンピオンを多数輩出し、日本人プロロードレーサーの新城幸也選手も使用しているメリダは近年急成長を遂げている注目のブランドです。
CROSSWAY 300-R
カラー:シャイニーダークシルバー、マットブラック
参考価格:税別79,900円
カーボンフォークを使用するなどレースブランドであるメリダの特徴が生かされたクロスバイクです。
TOKYO BIKE(トーキョーバイク)
信号や坂道の多い東京を気持ちよく走るためにどうすればよいかを考えて作られたのがTOKYOBIKEです。スピードを出すことよりも、踏み込んだ瞬間の軽さや、上り坂をすいすいと上れる気持ちよさを実感できる自転車です。
TOKYOBIKE 26
カラー:ジェファーレッド、ネイビー、アイボリー、マスタード、ブルーグレー、モスグリーン
参考価格:税別66,000円
走り出した瞬間、思わず笑みがこぼれる軽快なこぎだしとシチュエーションを選ばず、どこへでも行けそうな気分にさせてくれます。スポーツバイクに慣れない初心者の方でも安心して気軽に楽しめるモデルです。
最後に
いかがでしたか。クロスバイクを取り扱うメーカーはまだまだ存在しますが、選択肢が多い主要メーカーは以上の通りです。ヨーロッパかアメリカかそれともアジアメーカーか色々迷ってしまいそうですね。気になるモデルが見つかれば、ショップに行って実物を確認することをおすすめします。
あわせて読みたい!
WRITTEN BYVIKING the MAINTENANCE
都内のプロショップに10年間在籍後、2015年VIKING the MAINTENANCE を設立。東京・西新宿を拠点にスポーク自転車の組付け、カスタマイズ、メンテナンスを軸に展開中。年2回富士山麓でサイクルイベントも企画中。 http://www.viking-the-maintenance.com/