近年、盛り上がりを見せているシクロクロスバイク。野山を走り、ときにはバイクをかついで障害物を乗り越える競技用に開発されたタフな自転車だ。見た目はロードバイク。そのため、ロングツーリングや街乗りに使われるなど汎用性がある。
目次
- シクロクロスの特徴
- シクロクロスバイク 2017年モデル
- MERIDA(メリダ) – CYCLO CROSS 500
- ANCHOR(アンカー)- CX6C EQUIPE
- BIANCHI(ビアンキ)- ZURIGO
- CANNONDALE(キャノンデール)- SUPERX CARBON 105
- FOCUS(フォーカス) – MARES 105
- COLNAGO(コルナゴ)- PRESTIGE 105
- GIANT(ジャイアント)- TCX ADVANCED PRO 2
- GIOS(ジオス) – NATURE
- PANASONIC(パナソニック) – FCXT09
- SCOTT(スコット) – SPEEDSTER CX 10 DISC
- SPECIALIZED(スペシャライズド) – CRUX SPORT E5
- まとめると
シクロクロスの特徴
ディスクブレーキ
まずブレーキ。レースで荒れた道を走る際、ブレーキとタイヤの間が泥詰まりしてしまうことが多い。そのため、カンチブレーキやディスクブレーキが採用されている。
太いタイヤ
タイヤは、700C規格の幅が太いものを履く。主流は28mm〜32mmだ。
フレーム
フレームはカーボン主流の時代だが、降車して押したりかついだりするレースでは、あえてアルミニウムを選ぶ者も多い。ジオメトリーは一般的なロードバイクと比べ、上半身の前傾が浅いアップライトなものとなっている。
泥ハネに強く、かつぎやすさを考慮して、ケーブルはインターナル(内蔵式)にしているモデルが多い。最近はロードバイクでもインターナルにすることが多いが、シクロクロスバイクでは重要なシステムでもある。
オフロードでガシガシ乗れて、オンロードでも遜色なく走れるシクロクロスバイク。以下2017年の最新モデルを紹介していこう。
シクロクロスバイク 2017年モデル
MERIDA(メリダ) – CYCLO CROSS 500
ハイドロフォーミング製法によるアルミフレームにカーボンフォークを備えた定番モデル。メカニカルディスクブレーキ搭載で雨天時も安心だ。扱いやすいジオメタリーにより、平日のコミューティングから週末のレースまで、幅広い用途で高いパフォーマンスを実感できる1台。
フロントディレーラー:シマノ 105
リアディレーラー:シマノ 105
ホイール:メリダ cmp 22 disc cross
サイズ:47、50、52、54
カラー:メタリックブラック
価格:149,900円(税抜)
LINK:MERIDA(メリダ)
ANCHOR(アンカー)- CX6C EQUIPE
低速からの加速が多い競技特性、優れた耐久性を求めてアルミ素材を選択。シャープな加速のためにBB周りの剛性を強化しつつ、ベンド加工のシートステーとカーボンフロントフォークにより、高い振動吸収性を得ている。荒れた路面での加速も、高いグリップ力を確保。本格レースにも即座に対応する。
フロントディレーラー:シマノ 105
リアディレーラー:シマノ 105
ホイール:シマノ WH−RS010
サイズ:47、50、52、54
カラー:エッジスタイル、シンプルスタイルからオーダー
価格:220,000円(税抜)
LINK:ANCHOR(アンカー)
BIANCHI(ビアンキ)- ZURIGO
人気の高いブランド、ビアンキのシクロクロス車。過酷な競技で性能を発揮する高剛性モデルで、コンポーネントにシマノ105(リア11速)を採用し、よりレーシーなモデルとなった。マットブラックに伝統のチェレストカラーを差し色に配置し、街乗りでも映えるデザインとなっている。
フロントディレーラー:シマノ 105
リアディレーラー:シマノ 105
リム:ALEX ATD490 32H
サイズ:49、52、55
カラー:マットブラック
価格:163,000円(税抜)
LINK:Bianchi(ビアンキ)
CANNONDALE(キャノンデール)- SUPERX CARBON 105
独自のオフセットドライブトレインが作り上げた、スーパーショートチェーンステーが特徴の1台。他の追随を許さないトラクションと、どんなラインも攻められる俊敏なハンドリングを実現している。軽量で振動吸収性にも優れ、まさに弾丸のような爆発的な加速性を体感できるカーボン製だ。
フロントディレーラー:シマノ 105
リアディレーラー:シマノ 105
リム:CX 2.0
サイズ:46、51、54、56、58
カラー:マットブラック
価格:350,000円
LINK:Cannondale(キャノンデール)
FOCUS(フォーカス) – MARES 105
MARESは完成車重量8.4kgの軽量カーボンシクロクロスバイク。FOCUSのロードバイクシリーズのフラッグシップモデルに採用されているP2T 10カーボン (Power Transfer Technology)を採用することで、1kgを切るフレーム重量に仕上がっている。
フロントディレイラー:SHIMANO 105
リアディレイラー:SHIMANO 105
リム:ALEX RIMS CXD-4
サイズ: XS (48) S (51) M (54)
カラー:CARBON – RED – ORANGE
価格:¥448,000
COLNAGO(コルナゴ)- PRESTIGE 105
シクロクロス世界チャンピオンのワウト・ファンアールトが開発に携わったカーボンモデル。レースに求められる、パワー伝達のレスポンスの速さと軽量さを具現化している。フラットマウントディスクブレーキ、および160mmのディスクローターは高い制動力と安定したブレーキコントロールを約束する。
フロントディレーラー:シマノ FD-5800-F
リアディレーラー:シマノ RD-5800 SS
ホイール:フルクラム レーシングスポーツ DB
サイズ:460、490、520、550、580
カラー:イタリー/ワールドチャンピオン
価格:360,000円(税抜)
LINK:COLNAGO(コルナゴ)
GIANT(ジャイアント)- TCX ADVANCED PRO 2
フォーク剛性を高める「OVERDRIVE2」システムによるカーボン車。最高レベルの泥はけ性能とペダリング効率を高めるアシンメトリ・チェーンステー、安定性を高める低めのBBハイトなど最先端技術を搭載している。世界基準となる12mmスルーアクスル、フラットマウントディスクブレーキ採用。
フロントディレーラー:ジャイアント 1X チェーンガイド
リアディレーラー:スラム RIVAL 1
リム:ジャイアント P-X2
サイズ:500、525、545
カラー:カーボン・オレンジ
価格:280,000円(税抜)
LINK:GIANT(ジャイアント)
GIOS(ジオス) – NATURE
ロードなみの走りを持ちながら荒れた路面にも対応する、いま注目のグラベルロードバイク。シクロクロス競技にも使え、ツーリングや街乗りにも適した万能スチール製だ。オリジナルカーボンフォーク、ディスクブレーキ、35Cブロックタイヤを装備して、砂利道からアスファルトまで走るシーンを選ばない。
リアディレーラー:シマノ RD-4700SS
リム:アレックス GD26
サイズ:460、490、520
カラー:ジオスブルー/ブラック
価格:142,000円(税抜)
LINK:GIOS(ジオス)
PANASONIC(パナソニック) – FCXT09
チタン製のフレームセット販売車。ロードバイクでも珍しい素材だが、そのしなやかさと漕ぎ出しの軽さ、加速時の心地よさは抜群だ。ヘッドはオーバーサイズ化して形状を緩やかにした「スムースシェイプ・インテグラルヘッド」を採用。また、大きな力のかかるディスクエンド部分を強化している。
SCOTT(スコット) – SPEEDSTER CX 10 DISC
SPEEDSTERシリーズに新しくラインナップされた1台。シクロクロスのコースを楽しむために設計されたアルミニウムフレームだ。内装ケーブルルーティングやタイヤクリアランス、ディスクブレーキなど基本性能を備え、マッドなコンディションでも満足のいく性能を発揮するだろう。
フロントディレーラー:シマノ 105
リアディレーラー:シマノ Ultegra
リム:Syncros Race 22 Disc
サイズ:XS、S、M、L
カラー:ブラック
価格:142,000円(税抜)
LINK:SCOTT(スコット)
SPECIALIZED(スペシャライズド) – CRUX SPORT E5
シクロクロスの過酷な要求に応える高剛性で軽量、反応の良いフレームを作るためE5高品質アルミ合金を使用。ショルダリングが非常に楽なチュービング形状となっている。セミコンパクトなジオメトリーにより、最悪なコース・コンディションでも予測を裏切らないハンドリングと加速性能を放つ。
フロントディレーラー:シマノ 105
リアディレーラー:シマノ Ultegra
ホイール:Axis Elite Disc
サイズ:46、49、52、54、56
カラー:Gross Rocket Red×Light Blue×Navy/Satin Nearly Black×charcoal×Flake Silver
価格:218,000円(税込)
LINK:SPECIALIZED(スペシャライズド)
まとめると
以上に挙げた10機種は初心者向けのアルミバイク、また中級者向けのカーボンバイクを集めてみたものだが、あなたの心に響くモデルはあっただろうか?
最初に書いたようにシクロクロスバイクの人気は高く、各メーカーこぞって新車を投下している。本格的にレースに挑戦するか、しないか。ツーリングで乗るか、乗らないか。街中を走るか、走らないか……。
使用する目的をはっきりさせ、目当てのバイク選びをしてみよう。