ついにゴール! 藤本親子が福岡へ到着!
Twitterで、Facebookで更新していたので、ご存知の方も多いと思います。7月28日(金)早朝、千葉・八千代市を出発、1200km離れた福岡県博多市の祖母宅へ、8日間かけてロードバイクで自走する冒険をしていた藤本陵(りょう)さん・怜(れい)くん親子。
8月4日17時、無事到着いたしました!
ついにゴールしました!
千葉~福岡1200㎞ 完走しました。
詳しくは後程報告致しますが、支えてくださった皆様本当にありがとうございました!
本当に心強かったです。おかげで折れそうなときも踏ん張ることが出来ました。
ゴール直後でバタバタしてしまっているので、改めてご報告します。
ずっと二人の超ロングライドの旅を追ってきたFRAME編集部では、到着直後の藤本さん親子の電話インタビューを行いました。
レイくんは「今すぐふとんに入りたい」
ーレイくん、完走おめでとうございます!今の気持ちを一言で言うと?
レイ「初めまして!藤本レイです。応援ありがとうございました!気持ちは・・・楽しかった、というより辛かったです」
ー何が一番辛かったですか?
レイ「5日目から脚がパンパンになって、もうふとんから出たくなかった。でも父に起こされました」
ー一番覚えている場所は?
レイ「箱根。箱根峠の神社の前の急カーブ。ピンポイントで覚えています」
ーもう走りたくないなと思ったことはありますか?
レイ「もう心折れちゃってました。神戸から倉敷に向かう時。昼から175km走らなくちゃいけなくて。お父さんも心折れてたけど『とりあえずがんばろう』って、二人で走り出した。夜中にホテルに着いたときは、もうそのままベッドに入りたかった!」
ーでも頑張ったよね。話変わりますが、旅の途中食べたもので一番美味しかったのは?
レイ「四日市で食べたトンテキ。夜7時頃ですかね、食べたのは。なんか美味しかったです」
藤本父も実は心が折れていた、でも皆が支えになった
ー藤本リョウさん。レイくんに「お父さんも心折れてた」と暴露されちゃいましたが、本当ですか?
藤本父「折れてました(苦笑)。レイが言った5日目(神戸ー倉敷175km)が本当にきつかったです。僕のブレーキシューが摩耗してしまったので、朝イチでトレックフラッグシップストア神戸に行って修理依頼。13時ごろ交換終了して、そこからの175kmだったのと、その日天候が悪くて何度か豪雨に見舞われて足止めされ。さらにパンク。もう、途中、駅の前を通るたびに『ここから電車乗るか』って話してました」
ーそれでもリタイアしなかったのはなぜですか?
藤本父「やっぱり、皆の支えがあったからです。『スーパーホテル』さんは横断幕を作ってくれて、それに皆が応援の言葉を書いてくれてて、これを届けなきゃ、と。それと、FacebookやTwitterで僕達の挑戦を知って、道中声をかけてくださる人もいました。毎日応援コメント読んでました」
ー「スーパーホテル」さん、すごく協力してくださったとか。
藤本父「そうなんです。実はこの挑戦は去年に続いて二度目で、去年たまたま宿泊した四日市の『スーパーホテル』で、副支配人の女性が僕達の旅に賛同してくれて。スーパーホテルは支配人の方が事業主のような形でホテルを経営しているらしく、自転車持ち込みに関するルールはそれぞれの支配人の方の考え方で違うみたいなんですが、今年は彼女が僕らの宿泊予定のホテルに全部電話して、ネゴシエーションしてくれてたんです」
ーコスプレイヤーの方ですよね。「巻ちゃん」に扮していた?
藤本父「そうです。コスプレイヤーって言うんですかね? その方には本当にお世話になりました。夜中にクタクタで到着してそれから自転車分解して輪行袋にしまうってやらなくて済んで、本当にありがたかったです。荷物を最小限にするため、予備のジャージもレーパンも持って行かなかったので、ホテルに着いたらまず洗濯して明日に備えたりしていましたから」
ー今回、レイくんの成長を一番感じたのは?
藤本父「走り、というよりも、前向きな言葉が出てくるようになったことですね。以前は割とネガティブだったんですが、『楽しんでいこうよ』と言葉に出して言うようになりました。その言葉にも、励まされた。雨で足止めされたときも『きっと足止めされたのも、理由があるんだよ』と、起こる出来事をポジティブにとらえるようになりましたね」
ー藤本さん、レイくん、本当にお疲れさまでした! 終わったばかりでなんなんですが、また来年もチャレンジしますか?
レイ・藤本父「もう二度と走りたくないです」(苦笑)
藤本父「でも去年もそう言ってて、結局今年も走ってる。季節が近づくと走りたくなってしまうんですよね。不思議です。でもまあ、来年は分かりませんが」
藤本陵(ふじもと・りょう)37歳 会社員
藤本怜(ふじもと・れい)12歳 中学一年生
二人の走ったルート
All photos (C)Ryo Fujimoto/Cycle DNA