自転車を持参してのツール現地観戦に行きはじめて7年目。よくどうやって手配しているのか?コツなど教えて欲しい!と聞かれます。
今回は私なりのコツやポイントをご紹介しますので少しでも参考になればと思います。
予約について
観戦ポイントの選定
ツール・ド・フランスのコースが発表されるのは前年の10月下旬。2018年のコース発表は10月17日(火)にあります。そのコースが発表されてからじっくりコースを確認して観戦したいステージを定めます。
本格的にスケジュール確認し始めるのは年末年始の時間がゆっくりとれる時期。
私は必ず超級山岳のあるステージと休息日を挟んだスケジュールを組みます。超級山岳は観戦前に麓からコースを自転車で走れることと、苦しんで登ってくる選手を比較的ゆっくりとそして長く(選手はバラバラで登ってくるので)応援出来るので必須の観戦ポイント。休息日は練習に出る前の選手や練習から帰ってきた選手と交流できるのでこれも必須です。
そしてスタート地点とゴール地点もできるだけ観戦します。スタート地点は選手がサイン台にサインをしに来るのを見られるため全員確認出来るのでとてもいい観戦ポイントです。
パリシャンゼリゼで披露した日の丸扇子を持つ新城選手。
足と宿の確保
航空チケット
スケジュールを決めたら次は航空チケットの予約。色々と予約サイトを使ってきましたがフランスなのでエールフランスで直接取ってしまうことがここ最近は多いです。1日目の夕方現地に着いて、最終日の前日のパリ最終便で帰国。これだと時間が最大限使えます。ただこれは人によってマイルやポイントを貯めている関係などで選択肢はたくさんあるかと思います。
ホテル
ホテル予約はbooking.comを使っています。日本のサイトでは掲載されていない宿も多く今までトラブルはほとんどありません。あらかじめコースの観戦ポイントを決めておきそれから宿を予約します。その為に、地図はgoogleマップで何度も何度も確認します。
レンタカー
私はrentalcars.comを使って予約。自転車を積むためだいたいSUVやコンパクトSUVを選びます。また必ずオートマ車を指定。ヨーロッパはまだまだマニュアル車が多いです。ただでさえ右側走行に慣れないのにマニュアル車になってしまったら大変!
Wi-Fi
最後にSNSやルート確認をするためモバイルWi-Fiが必須。私はグローバルWi-Fiを使って予約しています
渡仏までの準備
国際免許は必携
現地で車の運転があるので国際免許を事前に取得します。国際免許の有効期間は1年間なので毎年免許センターに取得しに行きます。即日発行してもらえます。
国際免許は最低でも2人は持っている方がよいでしょう。一人しか免許を持っていない場合、その人に何かアクシデントがあった時に移動できなくなります。
画像出典:wikipedia
地図は紙媒体も用意
当日はgoogleマップのルート検索を使って車で移動するのですが、だいたいのルートは確認しておきます。またネットが繋がらなかった場合や電池切れなどの場合に備えミシュランの地図を購入して移動するルートを事前確認。ミシュランの地図はマップショップのWEBサイトで購入しています。その地図に蛍光ペンで前もってルートチェック。移動ルートはツールのオフィシャルサイト(2017年版)のコースルートを確認しコース上ではない移動ルートを確認します。
この7年でフランス16冊、イタリア1冊、スイス1冊、スペイン1冊の合計19冊に
あれば便利なもの
シガーソケットUSB
モバイルバッテリーなどももちろん持っていきますが、山岳観戦後に大渋滞に巻き込まれ夜遅くホテルについてぐったりして寝てしまって充電を忘れても、これがあれば移動中に充電ができます!
プロチームガイド選手名鑑
休息日に交流した選手や活躍した選手のチェックをする為、私はチクリッシモのプロチームガイド選手名鑑に事前に選手のゼッケン番号を書き名前をチェックしておきます。約200名の選手全員を把握している訳ではないので出来るだけ事前チェック!
出典:八重洲出版
登坂能力
毎年超級山岳コースを走っているのでその為のヒルクライム練習も欠かせません(笑)。今年は第15ステージのぺラ・タイヤド峠(標高1190M、距離8.1km、平均斜度7.4%)、第17ステージのガリビエ峠(標高2642M、距離17.1km 、平均斜度6.9%)、第18ステージのイゾワール峠(標高2360M、距離14.1km、平均斜度7.3%)を自転車で登ろうと事前に決めていたので、3月頃からは毎週末練習。だいたい獲得標高1000M~2000Mを毎週走って、体重も2kg位落として準備しました。それでもガリビエ峠は特にきつかった!標高が高いせいか普段より息苦しさを感じ、日本ではあまりないのですが休みを入れながら登りました。
ペイラタイヤド峠を登ってきた新城選手。日本人の応援に顔を向けて応える余裕があった。
この日落車してけがをしたまま走ったバルギル選手
超級山岳より険しい言葉の壁?
すべてを自分で手配するなかで一番ハードルが高いのは言葉の壁ではないでしょうか。
私は日常会話程度の英語はできますが、フランス語はあいさつ程度しか分かりません。同行する相方も英語の単語は分かるけれど話慣れていないため会話に積極的ではありません。
フランス語が読めないために苦労するのは、レストランのメニューが分からないことです。他の人のメニューを指差しか、お店の人のお勧めをお願いしています。
ツール観戦中に地元のおっちゃんやおじいちゃんにフランス語で話しかけられても会話ができないのも残念なことの一つです。簡単でもいいから話せたらもっと盛り上がれるのになぁ、と毎回思います。
ただ、基本的には日常英会話ができれば滞在中はなんとかなると思います。
行ってみたい!と思ったら
細々とご紹介したこれらを自分で手配して滞在中の食事代、ガソリン代など含めて費用は25~30万円くらい、期間は1週間~9日間です。
準備には時間も手間もかかりますが、色々調べているときから楽しいです。皆さんもツール現地観戦!ぜひいかがでしょうか?