海外輪行40回以上のスペシャリストお悩み相談(1)航空会社からオススメの輪行ケースまで

英国在住・海外輪行のスペシャリストがみなさんの質問にリアルタイムでお答えしました

FRAME編集部では8月31日にFRAMEのFacebookページ上にFacebookグループ「自転車女子部」主宰・Raphaアンバサダーの青木陽子さんをお招きし、リアルタイムで読者の悩みに答えていただくオンラインイベントを開催しました。

青木陽子さんはFRAMEの人気シリーズ「欧州自転車最新事情」でもお馴染みのイギリス在住のジャーナリストで、facebook自転車女子部主催・Raphaアンバサダーも務めていらっしゃいます。女性誌の編集経験を生かし、固い話題を柔らかく伝える筆致に魅了される読者も多いです。

自転車を連れて世界中を飛び回っておられる青木さんはもう40回以上は飛行機輪行をされているとのこと。その豊富な経験で、海外輪行に憧れているけれど怖くて踏み出せない迷えるFRAME読者のみなさんの様々な不安や疑問に答えてくださいました。
そのQ&Aをまとめてみました。海外輪行が気になる方はぜひご覧ください。

おススメの航空会社はありますか

Q:一口に飛行機輪行といっても、

航空会社により対応は様々だと思います。ここはおススメ、とかここはいまいち・・・とかありましたら教えてください。

A:ヨーロッパ内でも英国航空はその点でいま自転車乗りにはとても人気の航空会社です。23kg以内であれば預入荷物に自転車専用ケース無料で該当させられるから。これは今英国航空だけのようです。

手荷物を大切に扱ってくれるかどうかですが、これは航空会社というよりも空港のスタッフのようなので(荷物の積み下ろしスタッフの人件費は航空会社持ちらしいですが、空港側が用意している(プールしている)人材で、航空会社にはあまりコントロールできないのではという話を聞いたことがあります)

あまり気にしても意味がないのかなと思っています。
個人的な経験から、乗継便は荷物が傷んで出て来ることが多いので、とくにソフトケースで乗り継ぎ便は怖いような気がしています。


▲ヨーロッパのサイクリストに人気が高い英国航空

輪行用のケース、素材別の良いところ悪いところ

Q:海外輪行で、カーボンバイクの場合はハードケースがいいということだったのですが、今までいろんなケースを使ってきて、良いところ悪いところあったと思うのですが、それぞれまとめて教えていただけるとありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

A:思いつくままになので網羅しているか不安ですがこんな感じでしょうか

●ソフトケース、薄手プラスティックの箱
○軽い
○収納しやすい
○価格が安い
✕衝撃や圧迫に弱い
✕転がせない
✕梱包に時間がかかる

●セミハード
○比較的軽い
○比較的衝撃や圧迫に強い
○ソフトとハードの中間のお値段
○収納時多少小さくなる
○転がせる
✕そうはいっても衝撃などでやられることはある
✕梱包にまぁまぁ時間がかかる

●ハード
○衝撃や圧迫にかなり強く安心
○梱包が簡単
○転がせる
✕値段が高め
✕重いものが多い
✕収納スペースをとる

セミハードはいいところもわるいところもソフトとハードの中間だと思います。

おすすめの海外輪行用ケースはありますか

Q:ありがとうございます。私が使ったことがあるのがダン(ボール)箱のやつで、今国内ではヤマト運輸が引き受けなくなってしまったようで、今後どうしようか考え中でした。

やっぱりシーコンのハードケースですかねぇ。

Q:上記踏まえまして

ヨウコさんの海外輪行の際のお勧めはありますか??

(私は)毎年苦悩していますが、最終的にバイクサンドに落ち着いています。

A:自分もショップからもらうダンボール箱、セミソフト、バイクサンド、ハードと使っていますが、

飛行機輪行なら、やっぱりできることならハードケースが安心ですね…。空港で自転車ケースと再会するときの血圧が違うというかw とくに一張羅の勝負自転車のときは、セミソフトだとやっぱり少しハラハラします。

でも、バイクサンドはダンボール箱とはいってもハードにほぼ匹敵する頑丈さなので、あれは安心感は高いと思います。持ち運びがちょっと厳しいのだけが難ですね。巻きつけるキャスターとかを導入すればいいのかしらと思ったりしてます。
(日本国内の配送はまた別に考えないといけないのかもですね。最近ちょっと不勉強で追いついてないです)


バイクサンド(出典:http://bike-sand.com/)

ハードケースは高い買い物?

Q: ありがとうございます‼私は国内移動は、キャスターに乗せて運んで、空港に着いたらキャスターをバイクサンドに入れて預けています。

ハードケースはお値段もいいのでまだ躊躇していますが、今後は海外輪行時の選択肢に入れたいと思います‼

A:ハードケースたしかに高くてわたしも長くひるんでいたんですが、

かなり長持ちするし(私のツレはシーコンのハードそろそろ10年超x年4回くらい=40回はゆうに使っている)、収納さえなんとかなれば、安い買い物だと思います!

シーコン エアロコンフォートプラス3.0 ブラック 輸行バック

シーコンエアロコンフォートプラス3.0
▲シーコンのハードは現在日本国内未発売。これはソフトだけれど人気が高いもの。

Q:そうですよね。私は最低年1(ツール)他に1~2回なので思い切って買っても最終的には安い買い物になりますかね。安心感込みで!!

自分もこんな疑問を聞いてみたい!と思ったら

いかがでしょうか。気になることがあっても、近くに詳しい人がいないとなかなか聞けないものですよね。手が届かないと思っていた愛車との海外旅行が少し身近に感じていただけたでしょうか。限られた時間ではありますが、これからもFRAMEではこのようなお悩み相談を開催していく予定ですので、海外輪行や海外でのサイクリングなどに質問がある方はFRAMEのTwitterページをフォローの上、@frame_bikeで質問お寄せください。お待ちしております!

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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