ZIPP(ジップ)最上位のNSW シリーズからついにディスクブレーキ用のホイールが登場
インターマックスより、ZIPP(ジップ)のハイエンドモデルNSWシリーズが満を持してディスクブレーキ用のホイールを発売する。
目次
ZIPP(ジップ)とは
1988年アメリカにて創業。1991年に世界トラック選手権で勝利を収めたのを皮切りに、トライアスロンやTT向けのホイールとしてワールドクラスの大会で数多くの優勝をさらう。設立当初はフレームやクランク、MTBパーツも製造していたが、1999年までにロードホイールと周辺パーツ以外の部門を製造中止、エアロダイナミクスに特化した高性能ホイールメーカーとしてその名をほしいままにしている。現在ZIPP(ジップ)の英語のキャッチフレーズは“Speed Weaponry”(スピード兵器)と、あくまで最高スピードにこだわったものつくりを志していることでも知られる。
ZIPP(ジップ)はプロチームにもホイールを提供しており、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスでも活躍したUCIワールドチームのカチューシャ・アルペシンを始めとして、女性チームのキャニオン・スラムレーシングチーム、最近ではシクロクロスチームでも愛用するプロが多い。
▲ZIPPで激走するイルヌール・ザッカリン(ロシア/カチューシャ・アルペシン)
新型NSWシリーズとは
ディスクブレーキに特化したリムに
ZIPPが自信と誇りをもってお届けする、ZIPPテクノロジーの最先端を代表するNSW(Nest Speed Weapnry)シリーズ。
リムブレーキキャリパーの互換性やブレーキトラック要件の制約にかかわらず、ディスクブレーキにしっかり対応。チューブレス互換のある新型のNSWリムは、デザインをディスクブレーキ特有のものに変更。より効率的な走りと安定感を両立させることを可能にした。
最高のエアロ性能
リムは53〜58mmの変則的な高さを持つノコギリ形状の新型リム「ABLC™Sawtooth™」。水中を優雅に素早く泳ぐザトウクジラのヒレの形状を参考に、風洞実験やCFD解析、実走行テストを繰り返し、最高のエアロダイナミクスを可能にしている。リム上の空気の流れをコントロールすることで空気抵抗を抑制し、ホイールの安定性を高めるディンプルのデザインは、リムの端までしっかり配置。「ABLC™Sawtooth™」は、クラス最高の横風安定性のために、高い周波数の渦流を生成し、ハンドリングが乱れる原因となる乱流を抑制する。なお、すべてのNSWリムはインディアナポリスで生産されている。
低い転がり抵抗と空力効率のタイヤ幅に最適化
NSWカーボンクリンチャーディスクブレーキホイールは、25mmと28mm幅のタイヤに最適化。低い転がり抵抗と空力効率を求めてライダーのニーズを満たす。
転がり抵抗の低いZIPPのTangente RT25とRT28 RoadTubelessタイヤは、これらのホイールと最高の相性を持つ。
低い空気圧で快適な乗り心地を実現
チューブレスに対応するように設計されたホイールは、タイヤのビードを所定の位置に固定するための溝を備えたリムベッドが装備されている。空気圧を下げても安全なパフォーマンスが得られるため、より快適な乗り心地とコーナリンググリップの向上、リム打ちパンクの減少をもたらす。
Cognition Disc ハブ
NSW独自のCognition™ディスクブレーキハブセットは、ペダルを踏み込んだ状態でも惰性走行でも効率的に回転する。同社のAxial Clutch™テクノロジーは、フリーハブのラチェット機構が従来の3爪ハブに比べて機械的な抗力を低減している。この新機構はスピードが上がるほど高い効果を発揮する。
スポークはF24本、R24本のSapim® CX-Ray®を採用。交換をし易いJベンドスポークを使用しており、メンテナンス性も良好である。
なんといっても見た目もカッコイイ
NSWのホイールセットには、デカールを使用するのではなく、リムに直接グラフィックスを印刷する。ディンプルが作り出す計算された過流の生成を助け、ホイールを制御する。これは、Aero Balance™と呼ばれる高い安定性と低い抵抗を両立させるために不可欠である。
ImPressのグラフィックスはまた、NSWのホイールに独特の隠密感を与えている。
NSWシリーズそれぞれのホイールラインナップの特徴
悪路や幅広タイヤなら202モデルと303モデル
新しい 202と303NSW チューブレスディスクブレーキは21mmの内部幅を持つ。
新型のNSWリム形状の設計において、エンジニアはさまざまな内部幅のバージョンでテストを行なった。幅の広い21mmの内部幅は、浅めの202NSW および 303NSWで最良の結果が出た。
タイヤの選択に伴うリムの深さと形状は、すべて開発プロセスの重要な要素である。それぞれの内部幅により、202と303のNSWは悪路や広いタイヤに適している。
ZIPP 202 NSW Carbon Clincher Tubeless Disc-brake
・ZIPP 202 NSW Carbon Clincher Tubeless Disc-brake
価格:フロント 186,600 円、リア 238,600 円 (税抜) 重量:フロント 695g、リア 780g
ハブ:フロント 77D、リア 177D 6Bolt リム高:32mm
最大リム幅:28.9mm リム内幅:21mm
シマノ/SRAM ボディ、Campagnolo ボディ、XDR ボディ対応
ZIPP 303 NSW Carbon Clincher Tubeless Disc-brake
303 は、あらゆる風の角度で、25mmのタイヤを履いた時より28mmのタイヤの方が優れた結果を生みだす。
・ZIPP 303 NSW Carbon Clincher Tubeless Disc-brake
価格:フロント 186,600 円、リア 238,600 円 (税抜) 重量:フロント 720g、リア 810g
ハブ:フロント 77D、リア 177D 6Bolt リム高:45mm
最大リム幅:28.9mm リム内幅:21mm
シマノ/SRAM ボディ、Campagnolo ボディ、XDR ボディ対応
舗装路用に最適化された404モデルと808モデル
内部幅のバージョン別テストにおいて、よりリムが高い 404NSWおよび808NSW モデルは19mm 内部幅が最良という結果が出た。
タイヤの選択に伴うリムの深さと形状は、すべて開発プロセスの重要な要素である。404および808NSW は主に舗装路用に最適化されている。
ZIPP 404 NSW Carbon Clincher Tubeless Disc-brake
・ZIPP 404 NSW Carbon Clincher Tubeless Disc-brake
価格:フロント 186,600 円、リア 238,600 円 (税抜) 重量:フロント 760g、リア 840g
ハブ:フロント 77D、リア 177D 6Bolt リム高:58mm
最大リム幅:26.4mm リム内幅:19mm
シマノ/SRAM ボディ、Campagnolo ボディ、XDR ボディ対応
ZIPP 808 NSW Carbon Clincher Tubeless Disc-brake
・ZIPP 808 NSW Carbon Clincher Tubeless Disc-brake
価格:フロント 206,100 円、リア 258,000 円 (税抜) 重量:フロント 910g、リア 950g
ハブ:フロント 77D、リア 177D 6Bolt リム高:82mm
最大リム幅:26.4mm リム内幅:19mm
シマノ/SRAM ボディ、Campagnolo ボディ、XDR ボディ対応
付属品
- Zipp Tubeless valve extender and valve-core wrench
- Zipp individual wheel bag
- Zipp Tubeless rim tape
- Zipp Tangente quick-release skewer
- Zipp thru-axle end caps 12×100, 15×100 and 12×142
- Zipp Driver Body spacer – 11 to 10 speed
- Zipp Cognition oil – for rear hub service
※ローターは付属しない。
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WRITTEN BYFRAME編集部
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