ロードバイクメカニックお悩み相談(1)クランク周りのお掃除からリアディレイラーの調整まで
目次
メンテナンス記事でおなじみ「元自転車店店長」が細かい個々の悩みに答えた
FRAME編集部では8月29日にFRAMEのFacebookページ上にスポーツバイク専門メカニックの石橋さんをお招きし、リアルタイムで読者の悩みに答えていただくオンラインイベントを開催しました。
石橋メカニックはFRAMEの記事でもおなじみ、大手スポーツバイク専門店で10年店長を務めていた経験豊かな「元自転車店店長」であります。現在は東京・西新宿で「Viking the Maintenance」というメンテナンス・カスタマイズの専門サービスを営んでおり、しがらみがないプロの立場でユーザの求める知識をわかりやすく解説する記事は、FRAMEの中でもトップの人気を集めています。
その石橋さんに読者が次々と自分が今抱えているメンテナンスの問題点を聞いたオンラインイベント、分かりやすくまとめてみました。
あなたが持ってた疑問も、もしかしたら解消できるかもしれません!
初心者にもお手軽なクランク周りのクリーニングは
Q: 素人なので初歩的な質問ですみませんがよろしくお願い致します。
クランクとBBの間に砂埃等の汚れが気になるのですが何かいいクリーニング方法はありませんか?
工具もないのでクランクは外せません。
良い工具やおすすめのクリーニング方法があれば教えてください。
よろしくお願い致しますm(_ _)m
A:ご質問ありがとうございます。クランクを取り外すのが一番の方法ですが、それができない場合は
ペーパーウェスを細くして隙間に入れ込むか、FINISHラインのギアフロスが使えるかもしれません。
シマノのクランクの場合、簡単な専用工具は必要ですが、取り外しは比較的容易にできると思います。
プロのメカニックがおススメのCO2ポンプはどれ?
Q:CO2ボンベをつかっていますが、いまは、バルビエリの手動&CO2のものを使用しています。
道具の軽量化のために、手動は無いけど、途中でとめて、タイヤもみもみできるのを探しています。お勧めとかはありますか?
A:ご質問ありがとうございます。
途中でいったん止めることができるCO2であればLEZYNEなどはいかがでしょうか?
けっこう充実してるのではないでしょうか?
LEZYNECO2インフレーター
リアディレイラーの不調、どうやって原因を特定する?
Q:
リアディレイラーの調整で、真ん中あたりのギアが定まらない時は、いろいろな理由があるのかなぁと思っているんですが、どんなポイントをどういう優先順位でチェックまたはメンテナンスしていけばいいでしょうか。
やや漠然としててすみません。
A:はじめまして。ご質問どうもありがとうございます。
まずは軽い方に行きづらいのか、重い方にしづらいのかをチェックします。前者の場合、ワイヤーが伸びている可能性があるので、ワイヤーを張ります。後者はワイヤーが張りすぎているので、ワイヤーを緩めます。どっちも入りづらい場合は他の原因があるかもしれません。例えばRDが曲がっているなどです。
ワイヤーを張ったり、緩めたりするアジャスターがRD(リアディレイラー、以下略)の本体にたいていついています。シマノ製でしたら、左に回すと張ります。右に回すと緩みます。
Q:ありがとうございます。具体的に質問できればいいんですが、
ワイヤーテンションを微調整しても、RDハンガーも大丈夫そうだとしたら、次はどこを疑うべきでしょうか?
A:そうですね。
ワイヤーのテンションとは別に、オイル切れなどでアウターワイヤーの動きが渋い理由も考えられます。他にはシフトレバー側でワイヤー切れかかっている場合やチェーンの摩耗も考えられると思います。
Q:なるほどなるほど。
カセットスプロケット側が摩耗している場合も同様の症状は起こりえますか?
あと、今直面している問題ではないのですが、不具合が出ているとき、RDがバタつく(チェーンがバタつく?)ことが多いのですが、そういうときもどこからチェックしたらいいでしょうか。
A:
スプロケットの摩耗の可能性あります!
チェーンのばたつきはチェーンのリンクが固まったときに起きやすいですよ!
ディスクロード花盛り!ロードバイクのディスクブレーキってどう?
Q:いつも元自転車店店長&メカニックの視点でのわかりやすい記事をありがとうございます。
クリーニングとかじゃないんですが、気になっていることがあってご意見お聞きしたいのですけれど、
ロードバイクのディスクブレーキって、石橋さんの目から見てどうですか?
A:
ディスクブレーキは必要ないという声もよく聞きますが、僕は肯定派です。
MTBを楽しむ方ならわかると思いますが、安定的な制動力は安心感がありますね。ロードバイクを買う時にもディスクかリムブレーキ化選ぶのも楽しみの一つになるのではないですかね?
Q:ありがとうございます。ディスクのほうがお値段が高く、重量も数百g重くなるので悩ましいところではありますが、指1本でブレーキが効くってのは握力弱い女性にとっては魅力ですねー
A:どんな走り方をしたいのかで選んだ方が良いかもしれません。ヒルクライムを重点的に楽しみたいのなら従来のリムブレーキ、ロングライドや平坦メインならディスクといった感じですね。
ディスクブレーキはリアエンド幅が広くなり始めているので、ゆくゆくはギアの数が増えるかもしれませんね。リア12速とか。
「あっ、これ聞いてみたい」という質問がある方は・・・
いかがでしたでしょうか。1時間という限られた時間の中での問答でしたが、今後も随時開催予定です。もし「私もこれ、石橋さんに聞いてみたい」という質問がある方はFRAMEのTwitterページをフォローの上、@frame_bikeで質問お寄せください。お待ちしております!
▲ちなみに、石橋さんはFRAMEのYou Tubeチャンネルにも愛車とともにご登場いただいております。
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/