初めてのスポーツサイクルにクロスバイクを選択する人も多い。どのメーカーのバイクにするか考え始めたとき、きっとビアンキは候補にあがってくるはずだ。あの美しいビアンキのアイコンカラー=チェレステは、自転車乗りでなくてもつい目を引かれてしまう。
今回は電動自転車も含めたビアンキのクロスバイクを、ブランドの伝統とあわせて紹介していこう。
目次
世界最古の自転車メーカー「Bianchi」
1885年に創業したビアンキは、現存する自転車メーカーの中で最も歴史があるブランドだ。ロードバイクからミニベロまで総合的に自転車を作り続けており、カラーアイコンとも言えるチェレステ(イタリア語で「碧空」=緑がかった青空)をまとったモデルは人気が高い。
Since 1885.
Creativity and design.#RideBianchi pic.twitter.com/GZ0720IpxE— Bianchi (@BianchiOfficial) 2017年10月25日
もちろんクロスバイクもラインナップに加えている同社。プロレースで活躍するロードバイクとMTB作りで培われた技術を惜しげなく投入し、ハイブリッドなクオリティーのモデル群を「SPORT」のカテゴリーのもとリリースしている。
ビアンキのクロスバイク2018年モデル
老舗の作るクロスバイクの特徴は「スタンダード」。余分なものを削り落とし、ブランド感の主張も控えめになっている。
ここからはその2018年モデルを紹介しよう。スポーツバイクに初めて挑戦しようと思っている人や、シティユースのセカンドバイクを探している人は必見だ!
CAMALEONTE-E
▲CAMALEONTE E(MATT CELESTE)
電動アシスト式のニュークロスバイク。「おしゃれでスタイリッシュなビアンキ×電動」という最強のコラボレーションだ。バッテリー容量は156Wh(4.3Ah)で、充電可能回数は約500〜700回。充電時間は約2.5時間で、走行距離は坂道モードで約25km、平坦モードで約30km、エコモードで約40kmオーバーとなっている。モーターはフロント駆動でコントロールパネル付き。走行性能が高いクロスバイクに電動を組み込むことで、より快適なライドフィールを実現している。
価格:169,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・ターニー
カラー:マットチェレステ、マットダークグレー
サイズ:43
CAMALEONTE1
ビアンキの定番クロスバイク。街中の段差を難なくこなし、ヘッドアングルの角度が立っているのでキビキビしたハンドリングが可能だ。フレームは太目で丸っこいヘッドチューブが特徴的で、フォークはスティール製。コンポはシマノ・ターニーとアルタスをミックスして搭載し、3×8段のMTB系ギヤ構成となっている。2017年モデルでは4グレードをリリースしていたが、2018年モデルからは一機種にまとめられた。ダウンチューブのロゴはリフレクトデカール(反射仕様)で、夜間でも安心。
価格:69,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・ターニー&アルタス
カラー:マットCK16、マットグレー、マットブラック、マットホワイト
サイズ:43、47、51、55
ROMA
ビアンキのクロスバイクの主力を担う「ローマ」シリーズ最上位モデル。コンポーネントにシマノ・ティアグラ、油圧式ディスクブレーキを搭載して、ギヤ構成は2×10段。ロードバイク寄りの走りを得意としている。快適な操作性と安定性を持ち、街中はもちろん、サイクルロードなどで威力を発揮するだろう。またフレームには細身のアルミパイプを使用し、フォークは1.1/8”-1.5”のテーパードヘッドを採用。ハンドリングにブレがなく、高速巡航性も抜群だ。ダウンチューブのロゴ(デカール)はエンボス加工されている。
価格:118,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・ティアグラ
カラー:マットCK16、マットホワイト、マットブラック
サイズ:46、50、54
ROMA2
トップチューブのみ異なるが、ほぼ全体的に上記「ROMA」のデザインを受け継いだセカンドグレード。コンポーネントにシマノ・ソラを搭載し、2018年モデルから油圧式ディスクブレーキを採用している。走行性能は折り紙付きで、制動力の高いブレーキを備えたことでタウンコミューティングからロングライドまで難なくこなす。またサイズ展開も幅広くなっており、細やかなフィッティングに対応。価格相応にパーツはグレードダウンしているが、安価なロードバイク並の走りを得ることが可能だ。
価格:108,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・ソラ
カラー:マットCK16、マットホワイト、マットブラック
サイズ:43、46、50、54、57
ROMA3
▲ROMA3(MATT NAVY)
シリーズのミドルグレード。コンポーネントにシマノ・クラリスを搭載し、機械式ディスクブレーキを採用している。機械式ながら、この価格帯でディスク仕様はうれしい。制動力がアップされて、雨天でもシャープなブレーキングを得ることができる。サドルはシンプルで座り心地がいいファブリック製。通勤&通学から週末のサイクリングまで、シーンを問わずキレのある走りを提供してくれるだろう。
価格:98,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・クラリス
カラー:マットCK16、マットブラック、マットネイビー、マットホワイト、ヌード
サイズ:43、46、50、54、57
ROMA4
シリーズのローエンドモデル。コンポーネントはシマノ・ターニーとアルタスをミックスして搭載している。上位グレード譲りの洗練された操作性、日々の足替わりとしてガシガシ乗ってもタフな耐久性を持つ。またトップチューブが短めに設定されており、アップライトな姿勢がとりやすいのが特徴。ディスクブレーキ式ではないが、スポーツバイクのエントリーモデルとして最適だ。多色展開しているところも素晴らしい。
価格:70,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・ターニー&アルタス
カラー:ブラック、CK16、マットブラック×ピンク、マットグレー、マットミリタリーグリーン、ホワイト
サイズ:43、46、50、54、57
乗り手の個性を引き出すビアンキのクロスバイク
電動アシスト車の「カメレオンテE」を始め、ホイールリムに色鮮やかなチェレステカラーをあしらった「ローマ」シリーズまで計6機種。どれも上品で、乗る人の個性を引き出すものばかりだ。街中を颯爽と走れば注目されること間違いなし。またサイクルロードを走ってフィットネスに励むのもよし。休日のポタリングの相棒とするもよし。乗り手の多様な目的にかかわらず、いかんなく性能を発揮するビアンキのクロスバイク。きっとあなたを満足させてくれるだろう。
All photos (C)CYCLEUROPE JAPAN CO.,LTD.