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オリジナルの忍者巻きでハンドルをカスタマイズ
自転車のパーツの中でもよく目立つ部分がハンドルですよね。バーテープを巻いてカスタマイズできるので、いろいろと試してみましたが、うーん、なんかしっくりこなくて、無難なものに戻したりということが多かったです。
そこで今回は、自分好みのバーテープが作れる「忍者巻き」に挑戦してみました。
「忍者巻き」とは、2本の色の違うテープを交互に重ねて巻くことで、ひし形の模様を作る巻き方です。ちょうど日本刀の柄(つか)のような柄になります。2本のテープの色を選んで、自分好みのバーテープに仕上げることができます。ありきたりのバーテープに飽きている人には、おすすめです。
しかしですね、今回挑戦してみて思いました。忍者巻き、簡単ではありません。練習してコツを覚えるのに1日、実際に巻いてみるのに1日かかりました。しっかり腰を据えて取り組まないと、途中で「あー、面倒!」となる確率高しです。サイクリングの予定が雨でつぶれてしまった日にやると、ちょうどいいかもしれません。
準備するもの
忍者巻きに必要な準備は、以下のとおりです。
- 根気と時間。これは欠かせません。
- VIVAコットンバーテープ2本
- ハサミ
- 洗濯バサミ
- 分度器
- ガイド用テープ(今回は黄色のものを使用)
黄色いテープは、最初にテープを貼り合わせるときの角度を決めるためのものです。135度の角度にしています。洗濯ばさみは、途中まで巻いたバーテープを止めておくのに便利です。
バーテープは、薄くて、テープ全面にノリが付いているVIVAコットンテープを2本使います。色は全部で14色から選べます。今回は、パープルとホワイトの爽やか系を選びました。オレンジと黒の組み合わせだとこんな感じです。
あれ? 模様がちゃんと出ていませんね。実は、これ、最初に練習したときなんですが、順番は間違えるわ、模様はちゃんと出ないわ、で大変でした。いきなりハンドルに巻くとこんなことになりがちなので、まずU字ロックを使って、練習してみましょう。
まずはU字ロックで練習
忍者巻きのステップは、全部で6つあります。
- ガイド用テープを135度の角度に貼り合わせる。
- 1色目のテープを1周させる。
- 1色目のテープが戻ってきたら、2色目のテープをめくって、1色目のテープを通す。
- 2色目のテープを1周させる。
- 2色目のテープが戻ってきたら、1色目のテープをめくって、2色目のテープを通す。
- 以下、2.から5.を繰り返す。
コツは、テープを引っ張ってピンと張った状態で貼っていくことです。テープがゆるんでいると、模様がきれいにできません。
と、言葉で説明されても、よくわかりませんね。それでは、実際にやってみましょう、忍者巻き。
貼り始めと直線部分の巻き方
まず、2本のテープを135度の角度で貼り合わせます。別の角度も試してみましたが、135度がいちばんきれいに仕上がるようです。
▲ガイド用の黄色いテープと同じ角度で2本のテープを重ねます。
はみ出てしまった余分な部分をカットします。
紫のテープが1周してきたら、白いテープをめくり上げて、紫のテープを通します。
次に白いテープを紫のテープの上に巻きます。
白いテープが1周して戻ってきたら、紫のテープをめくり上げて、白いテープを通します。
このとき、白いテープとめくった紫のテープの間にすき間があかないようにするのがコツ。
巻いているうちに、次はどっちを巻くんだっけ?と、迷うかも知れませんが「いつも上のテープを1周させる」と覚えておいてください。上の写真だと、紫のテープを巻く番ですね。
紫を巻いたので、白をめくり上げて、紫を通します。
巻いて、めくる、を繰り返していきます。
◆の上と下の頂点がずれないように意識することも美しく巻くコツです。
難しいカーブ部分と最後の留め方
さて、直線部分からカーブに差しかかってきました。この部分が難しいんです。テープがずれないようにしっかりテープを引っ張って、巻きましょう。コットンテープは、強く引っ張っても切れません。一度にたくさん巻かずに、引っ張りながら、少しずつ巻いていくのがコツです。
もし、ずれて巻いてしまっても大丈夫。このテープは巻き直しができるので、ずれたところまで戻って、巻き直しましょう。
U字ロックはドロップハンドルよりカーブがきついので、カーブ部分ではテープの角度とめくり上げた角度が合わないことがありますので、角度が合うところまで貼ったら、テープをグイッと引っ張って、次の角度に合わせるようにします。
▲テープを引っ張りながら巻く、を繰り返して、カーブ部分が終わりました。
カーブ部分が終わると、あら不思議、直線部分が簡単に感じます。
そのまま巻き続けて、最後の部分に到達したら、U字ロックに対して直角にテープを切ります。
最後に紫と白のテープを貼り合わせて、完成です。
直線部分では模様がきちんと揃いますが、カーブ部分ではテープどうしの重なり方が変わるので、どうしてもずれてしまいます。これはやむを得ませんね。
さあ本番!ドロップハンドルを忍者巻き
U字ロックでの練習はうまくいきましたか? コツはテープを引っ張りながら、すき間なく巻いていくことでしたね。
下ハンドルの巻き方
最初にブラケットの下側のハンドルを巻きましょう。まず、ブラケットのゴムをめくりあげたら、ブラケットの金具を隠すテープを貼ります。
紫と白のテープを135度に貼り合わせて、ブラケットの下に貼ります。貼る位置は、最初の1周がブラケットのギリギリを通る位置がおすすめです。
紫のテープを1周させたら、白のテープをめくり上げて、紫のテープを通します。
白のテープを紫のテープの上に巻いて、1周させて戻ってきたら、紫のテープをめくり上げて、白のテープを通します。
今度は、紫のテープが上になりましたから、1周させます。戻ってきたら、白のテープをめくり上げて、紫を通します。めくり上げて通すときに、すき間のないように巻いていくのが模様をきれいに作るためのポイントでしたよね。繰り返しますが、テープをピンと引っ張りながら、巻いてください。
▲今度は、白が上になったので1周させて、紫をめくり上げて、白を通します。
U字ロックほどにはカーブがきつくないので、模様のずれ方が少ないですね。最後まで到達したら、少し余分にテープを残してカットします。
余分なテープをハンドルの中に押し込んで、エンドキャップを入れたら、完成です!カーブ部分で、模様がずれていますが、なかなかきれいにできました。
上ハンドルの巻き方
下ハンドルはきれいに巻けましたか? 次は、ブラケットから上側のハンドルを巻きましょう。
まず、135度に貼り合わせたテープをブラケットの下に貼ります。貼る位置は、最初の1周がブラケットのギリギリを通る位置がおすすめです。
次に、白のテープを1周させて戻ってきたら、紫のテープをめくり上げて、白のテープを通します。
▲紫のテープをめくり上げて、すき間のないように白のテープを通す
今度は、紫が上になったので、1周させて戻ってきたら白をめくり上げて、紫を通します。
▲紫のテープとハンドルに少し隙間ができている。こうならないようにテープをしっかり引っ張ります。
今度は、白を1周させて戻ってきたら、紫をめくり上げて、白を通します。
最後まで来たら、仕上げです。テープを引っ張りながらハンドルに対して直角に切ります。
きれいに巻く3つのポイントを復習
お疲れさまでした。うまく巻けましたか?かなり根気のいる巻き方ですし、カーブ部分ではすき間ができそうで大変でしたね。
きれいな模様を作るためのポイントをおさらいしましょう。
その1・すき間なく引っ張りながら巻く
まず、すき間なくテープを巻くこと。そのためにテープを強く引っ張りながら貼っていくこと。特にカーブ部分は、引っ張りながら少しずつ貼っていくのがポイントです。
その2・巻く順番を確認
巻く順番を間違えないこと。上に来ているテープを1周させます。
その3・とにかく根気!
これが大事!根気よく巻くこと。初めての場合はドロップハンドル1本巻くのに1日かかると思います。
色の組み合わせで個性を出そう
色の組み合わせを工夫すれば、好みの柄が作れますし、目立つこと間違いなし。信号でほかの自転車と並ぶと見栄えがするので、ちょっと鼻が高くなった気分です。
忍者巻きでガラッとイメージが変わりますので、乗り慣れた愛車をドレスアップしてあげてはいかがでしょうか。