マウンテンバイクの定番メーカー!GTバイシクルズ2018最新モデル10選
GTバイシクルズはアメリカのカリフォルニアのメーカーです。1973年に創設者のゲイリー・ターナーが、息子のためにBMXフレームを作ったことから始まったGTバイシクルズは、またたく間にBMX界を席巻(せっけん)。MTBにおいても独自フレームの開発やアルミやチタンなど、当時としては新しい素材を採用しました。世界に先駆けたリアサスペンションモデル導入など、革新的な技術の追求がブランドの大きな特徴です。
今回は、ビッグブランドになってもなお進化し続けるGTバイシクルズのテクノロジーと2018年モデルをご紹介します。
世界チャンピオンを輩出した革新的な技術
MTB ワールドカップでジュリ・フルタド選手が最多記録である28勝を記録したのをはじめ、現在も世界を舞台に戦う選手たちに熱い支持をされているGTバイシクルズのバイク。それを支える技術を紹介します。
TRIPLE TRIANGLE(トリプルトライアングル)
(出典:GTバイシクルズ)
▲その名の通り3つの三角形をあわせた形が特徴的なフレーム構成通常のフレームよりも2倍の溶接ポイントを設けているため、強度をアップすると同時にライダーの力をロス少なく伝えることができます。非常に画期的な設計で数々のマウンテンバイクレースの上位入賞を果たし、世界を驚嘆させました。
新素材の導入
(出典:GTバイシクルズ)
▲ハイドロフォーミング加工されたトップチューブ。アルミ素材はシリコンとマグネシウムを配合したGT独自開発の6061-T6アルミニウム合金フレームの形状だけでなく、素材にも貪欲に挑戦しているGTバイシクルズ。
1991年にアメリカ初となるアルミ製のMTBを製作、チタンなどの新素材フレームの開発にも着手。また1997年にはカーボンの一種であるサーモプラスチックを使用したフルサスペンションMTBを開発し、いまや主流であるカーボンバイクの先駆けとなったのです。
フルサスペンションバイクの開発
(出典:GTバイシクルズ)
1994年にフルサスペンションバイクを開発し、アメリカ代表チームへ供給したことを皮切りに熟成を重ね、ついに現行モデルの原型となるサスペンションシステムi-DRIVEを完成。このシステムはクランクのキックバックを最小限にとどめる革新的なシステムです。このi-Driveを搭載したダウンヒルモデルDH-iは、ライダーを世界チャンピオンの栄冠に導きました。
AOSシステム (出典:GTバイシクルズ)
現在はi-Driveを基に、路面追従性とペダリング効率をさらに向上させたAOS(アングル・オプティマイズド・サスペンション)も開発、マシンの特性に合わせたシステムがそれぞれ採用されています。
2018年おすすめモデル10選
では、栄光に彩られたGTバイシクルズの最新モデルをご紹介します。
ハードテール、トレイルライドなどマウンテンバイクの基礎用語の理解が難しい方、まずはこちらの記事をお読み下さい。
→おすすめマウンテンバイク(MTB)20選|初心者でも分かる種類別の選び方
AVALANCHE EXPERT(アバランチェ エキスパート)
(出典:GTバイシクルズ)
標準価格:99,800円(税抜)
サイズ:S(380)、M(430)、L(485)
カラー:サテンブラック
GTを代表するロングセラーモデル。アルミボディに100mmのフロントサスペンションを搭載してきびきびと走ります。コンポーネントにShimano Deoreを採用したエキスパートなら、トレイルライド(山道)も難なくこなしてくれるでしょう。
アバランチェシリーズにはさらに価格を抑えたモデルもあります。
AVALANCHE SPORT 29(アバランチェ スポーツ 29)
(出典:GTバイシクルズ)
標準価格:68,800円(税抜)
サイズ:S(380)、M(430)、L(485)
カラー:ブラック、レッド
こちらは29インチモデル。お手頃な価格設定で、29インチMTBの入門バイクと言えるでしょう。あとからパーツを自分好みにカスタマイズして育てていけるのも自転車の楽しくて「罪」なところですね。
PANTERA SPORT(パンテラ スポーツ)
(出典:GTバイシクルズ)
標準価格:79,800円(税抜)
サイズ:XS(355)、S(380)、M(430)
カラー:ダークグリーン、グレー
27.5インチ+タイヤという最近のトレンドを取り入れたハードテールです。前後ともにサスペンションが付いているフルサスペンション(以下略してフルサス)のような走破性とハードテールならではの操作性を両立しています。本格的な山を走るには少々スペックが物足りませんが、まずはこれでトレイルライドの楽しさを覚え、少しずつカスタムしていくのにピッタリです。
LA BOMBA(ラボンバ)
(出典:GTバイシクルズ)
標準価格:128,000円(税抜)
サイズ:ONE SIZE
カラー:ポリッシュクローム
GTの原点ともいえるフリースタイル、ダートジャンプ用マシン。取り回しのしやすい3インチライズのハンドルバーや、強い衝撃からもライダーを守るリバウンドアジャストつきコイルスプリングサスペンションを装備、すぐにでもスケートパークへ漕ぎだせます。
VERB ELITE(ヴァーブ エリート)
(出典:GTバイシクルズ)
標準価格:148,000円(税抜)
サイズ:XS(400)、S(430)、M(460)
カラー:レッド
ライダーのパワーを逃がさないGT自慢のリアサスペンションシステム=i-DRIVEをまとい、「フルサスペンションとハードテイルの選択に悩むライダーへの回答」とうたうところにメーカーの自信が現れています。限られた予算で楽しいフルサス体験をしたいならおすすめの一台です。
SENSOR COMP(センサー コンプ)
(出典:GTバイシクルズ)
標準価格:238,000円(税抜)
サイズ:XS(390)、S(406)
カラー:ネオンイエロー
A.O.S.システム採用で、ライダーのペダリングパワーを無駄にすることなく快適に登って下れるトレイルバイクに仕上がっています。XSサイズの設定が小柄な人には嬉しいところですね。
FORCE SPORT(フォース スポーツ)
(出典:GTバイシクルズ)
標準価格:328,000円(税抜)
サイズ:S(425)、M(455)
カラー:ネオンイエロー
i-DRIVEに続くリアサスペンションの新システム= A.O.S.を搭載し 路面追従性とペダリング効率を重視したマウンテンモデル。SPORTは上級グレードのCARBON EXPERT (538,000円)に比べ、アルミフレームとShimano Deoreの採用で価格を抑えています。
SANCTION COMP(サンクション コンプ)
(出典:GTバイシクルズ)
標準価格:378,000円(税抜)
サイズ:S(450)、M(470)
カラー:ダークグリーン
フラッグシップモデルのダウンヒルバイク・FURYをベースに軽量化したエンデューロバイク。i-Driveの採用で下りの走破性能の確保とペダリングロスを徹底的に抑えた「下って走れる」戦闘力の高いバイクです。
FURY PRO(フューリー プロ)
(出典:GTバイシクルズ)
標準価格:498,000円(税抜)
サイズ:S(450)、M(460)
カラー:ターコイズ
GTのフラッグシップバイク。リアサスには進化を続けるi-DRIVEを搭載し、高剛性かつ軽量に仕上げられています。コンポーネントはスラムのダウンヒル専用モデルGX DHを採用。
HELION CRB/AL EXPERT(ヘリオン カーボン/アロイ エキスパート)
(出典:GTバイシクルズ)
標準価格:448,000円(税抜)
サイズ:S(460)、M(460)
カラー:ロウ
フレームのフロントがカーボン、リア側はアルミ製の凝ったつくりです。クロスカントリーレースで勝つための装備をまとった戦闘力の高い一台。110mmトラベルのA.O.S.リアサスペンションが下りはもちろん、登りでの圧倒的な推進力を実現しています。
GTこだわりの一台で走ってみよう
以上、GTバイシクルズの魅力を感じていただけたでしょうか。
世界チャンプを輩出するバイクの性能のすべてを一般ユーザーが引き出すのは難しいですが、それだけのポテンシャルを秘めたマシンに乗ればどこを走っても楽しいことうけ合いです。GTのバイクでトレイルを楽しんでくださいね。
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WRITTEN BYChee
神奈川県在住。ハンドメイドサイクリングキャップの「Cyclone」(サイクロン)主宰兼お針子。自転車歴はゆるーく13年。ハードテールMTBでのトレイルライドが一番好き。週末はライドのほか自転車イベントに出店したり、神奈川近辺の里山ボランティアに参加したりしてます。 WEB SHOPはこちら、facebookはこちら https://cyclone.saleshop.jp