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ツール・ド・フランスおっかけ旅#1 ~リゾート地アヌシーをレンタルe-bikeで走る!

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初心者の私はレンタルe-bikeでツールに挑戦

私と旦那さんのぽっちゃり夫婦が、日本から自転車1台(彼の分)とキャンプ用品を持ち込んでツール・ド・フランスを観戦してきました! 彼は自転車に乗ってツールの追っかけを続けて今回で25 回目。旅に関してのノウハウはバッチリ、現地に友人もたくさんいます。

でも私は自転車初心者。

旅も自転車もベテランの旦那さんについていくため、私は現地で電動アシスト自転車(e-bike)をレンタルして、一緒に走ることにしました。

2018年7 月15日にパリ、シャルル・ド・ゴール空港に到着。そのまま空港駅からTGV( 新幹線) でリヨンに向かいました。ちょうどサッカーW 杯でフランスが優勝した直後だったので、街の雰囲気がざわついています。日本で予約していた駅前のイビスホテルにチェックインし、飛行機の疲れを取るため早めの就寝です。

▲空港駅から地方都市までTGV で移動できます。
▲ホテルの朝食はビュッフェスタイル。パン、ハム、チーズ、フルーツなどが食べ放題です。
▲今回はパリからローヌアルプ地方への旅! 最後はツールの最難関ラルプ・デュエズ観戦です。

休息日のアヌシーでe-bikeをレンタル

早朝、リヨン駅からローカル列車で出発し約2時間。アルプスの山々に囲まれた美しい湖畔の街、アヌシーに到着しました。しかし、天気予報によると本日は雨・時々雷。。。
せっかくヨーロッパで一番の透明度を誇るアヌシー湖に行く日に、土砂降りでは台無しじゃないかー! とかなり落ち込んでいたのですが、着いてみたら雲一つない快晴!
噂には聞いていましたが、フランスの天気予報は本当にあてになりません。

さて、本日はツール・ド・フランスの休息日。明日のスタート地となるこのアヌシーで選手たちは少し遅めに起きて60~80km 程度のトレーニングを行うようです。

私たち夫婦の今日の目的は、そんな休息日の選手に会うこと。そして美しいアヌシーの湖畔をサイクリングすることです。私は乗りたい時だけレンタサイクルを借りるつもりでやって来たので、アヌシーに到着して、まずはレンタサイクル屋さんに向かいます。

▲水辺のきれいな街アヌシー市内。観光客がとても多くバカンスを過ごす街としてフランスでは有名です。心なしか白鳥も オシャレに見えるような。
▲旦那さんと彼のバイクです。このスタイルで22歳のころからツール・ド・フランスをおっかけていたそうです。
▲朝のカフェではサイクリストが多く見られました。

▲アヌシーといえば、2009年に湖一周タイムトライアルの激闘があったツールでもお馴染みの街です。こちらはマイヨジョーヌをまとって走る、アルベルト・コンタドール。まぁ、すべて旦那さんからの情報と写真ですが 笑
 

さて、アヌシー駅から旧市街を歩いて15 分程で目的のレンタサイクルショップに着きました。アヌシーにはこのようなレンタサイクル屋さんが4~5軒あります。ここでは1時間7ユーロから自転車をレンタルすることができ、湖畔のサイクリングが楽しめます。

私達は大量の荷物を積んで楽々サイクリングをするためにリアキャリアの付いたe-bikeを選択。レンタル料は1日で45ユーロ(約6,000 円)でした。

▲アヌシー市内のレンタサイクル『Cyclable Location Velo』。数多くの種類の自転車がありました。
▲料金は後払い。その代わり身分証として海外からの旅行客はパスポートを預けます。

Cyclable Location Velo


時刻はすでに午前10時過ぎ。
早速休息日の選手に会うために「チーム フォルテュネオ・サムシック」という選手が宿泊しているホテルを目指します。ホテルは小高い丘の上にあり、傾斜のきつい斜面を登って行かなければなりません。……e-bikeにして正解でした!

ホテルに着くとメカニックが自転車のメンテナンスをしています。1 台1 台に選手の名前が書いてあり、サドルの高さは㎜単位で設定され、フレームサイズやペダルの形状も選手ごとに細かく仕様を変えているそうです。

しばらくすると、ついに選手がやってきました! 休息日というだけありみんなバラバラとのんびりやって来ます。自転車に軽くまたがってみたり、選手同士でおしゃべりしたりとレース中とは違うくつろいだ表情の選手を間近で見ることができます。

▲メカニックの仕事ぶりもこんな間近で見られます。
▲昨年山岳賞を取ったバルギル選手。写真にも気さくに対応してくれてとても和やかでした。

フランスに到着してまだ2日目。
観光客の子供達が選手と一緒に写真を撮ってもらっていますが、まだまだ人見知りでシャイな日本気質の抜けきらない私は、あんな風に選手に近づくことができません。

ところがです!
すぐ隣にいた家族と選手が握手を始めました。せっかくここまで来たんだから!と勇気を絞って立ち上がりました。子供→子供→お父さんという握手の流れになっていたので、お父さんの隣にすばやく並びどさくさに紛れて握手してもらいました。

いやー嬉しかったです。しばらくすると、選手たちはそれぞれの自転車に颯爽とまたがりトレーニングに出かけていきました。

アヌシー湖1周42㎞のんびりライド&ランチ

選手たちを見送った私達は第2の目的、アヌシーの湖畔に向かいました。湖のほとりは一周約42kmのサイクリングロードになっています。
美しい湖の周りにはアルプスの山岳風景が広がり、かわいらしい家や教会、咲き誇る花の景色が広がっておりその中を自転車で走るのはなんとも言えない気持ち良さです。特にこの日はレースの休息地となっていたこともあり、多くのサイクリストでにぎわっていました。

▲サイクリングコース脇にあるレストラン「Côté Plage(クーティ・プラージュ)」。直訳するとビーチサイド。まさにリゾートといった風情。
▲日焼けしたくない一心で黒のウェアを着ましたが、夏のバカンス地には似合わず後悔しました。。。


▲レンタル電動バイクには、スピードメーターなどのほか、パンク修理用のボンベが備わっています。


▲レストランのテラス席。とにかく景色がきれい!

湖畔のレストランで食事をしていると、選手3人が入ってきてすぐそばの席でお茶を飲みながらおしゃべりを始めました。真剣な選手の表情もいいですが、休息日ならではのリラックスした光景も味わい深いものがあります。

しかしレストランの料理のボリュームはかなり多いです。日本人はサラダをメインに注文するのをおすすめします。といいつつ、サーモンマリネサラダとマグロを軽くソテーしたサラダを注文したらポテトフリットが大量についてきましたが……。

▲青く透き通ったアヌシー湖を眺めながらのサイクリングは最高でした。
▲きれいな街並みとアルプス山々を望むバカンス地です。旦那さん曰くニースよりお勧め。

旦那さんは”悪魔”とマブダチ!

おいしいランチの後は、再び湖の周りのサイクリングを再開!
アヌシーには湖を一周するサイクリンコースの他にアルベールビルまでのサイクリングコースがあります。どちらもほぼフラットなコースでアルプスの山々を背景に多くの人がサイクリングを楽しんでいました。

アヌシーの町に近づくとツール・ド・フランスの名物悪魔おじさんディディを発見!

この方、ツール・ド・フランスに25 年通っている旦那さんのマブダチです。若かりし頃の旦那さんに「おまえ去年も来ていただろう!」とディディから話しかけられたのがきっかけで仲良くなり、近年は毎年必ずコース上で場所を決めて再会している仲だそうです。

▲悪魔おじさんことディディさんと会えました。去年のさいたまクリテリウム以来の再会です。

15時半ごろレンタサイクルを返却。驚いたことにお店に大量にあったレンタル自転車がほとんなくなっていました。このように大人気なので予約していない場合は朝イチで行った方がいいかもしれません。そして一日分の代金を支払うと、預けていたパスポートは無事に戻ってきました。

その後、旦那さんが『師匠』と呼ぶツール観戦仲間とアヌシー駅で待ち合わせ。そのままキャンプ場まで運んでくれる流れになっています。

いよいよ明日は、アルプス山岳ステージ初観戦。
次回に続きます。

B!

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