ダイナミックで力強いフォームといえば……そう、ダンシングです。サドルから腰を上げて、軽快に坂道を駆け上がるフォームに憧れている人も多いはずです。でも、サドルに座ったシッティングフォームと比べて、ちょっとスキルレベルが高いのも事実。今回は、多くの人が苦手意識を持っているダンシングをテーマに、ハシケン流でお届けします!
“踏む”のではなく”乗せる”イメージで
まずダンシングに苦手意識がある人は、スキル云々の前に自分の意識改革をしましょう。ペダルを力強く踏み込もうとせず、体重をペダルに乗せる意識に切り替えましょう。
では体重をペダルに乗せるためにはどうしたら良いのでしょうか。
大切なスキルは2つです。
ひとつ目が、バイクの上で胴体(体幹)を安定させることです。よく聞くキーワードですが、左右のペダルに体重をリズミカルに乗せるためには欠かせません。頭とお尻の位置をブラさないように胴体(体幹)を意識します。頭と骨盤の位置を水平に保つイメージで、背中がねじれないように気をつけます。
一方で、腕や脚などカラダの末端はリラックスを心がけます。カラダを樹木に例えるならば、太い幹を安定させて、細い枝葉でバランスをコントロールするイメージです。
高い位置から早いタイミングで”乗せていく”
さて、体重を利用して少ない力で加速するダンシングに必要なスキルのふたつ目です。真横からのフォームを見ていきましょう。
バイクの上でカラダが高い位置に保つところがポイント。高い位置にあるほうが、ペダルを踏み込む(ペダルに体重を乗せる)タイミングを早められますからです。真上(上死点)を通過した直後の1~3時。ここだけピンポイントで体重を乗せるイメージです。
ペダルをしっかりと踏む意識が強すぎると、ペダルを踏むタイミングが遅れます。ペダルが真下にある位置で踏み込んでも推進力にはなりません。できるだけ高い位置でカラダをキープできるようにしましょう。
どうでしたか。シッティングに比べて、少しテクニックがいるダンシング。体幹を安定させた上で、ペダルを踏み込むのでなく、ペダルの高い位置から体重を乗せてあげることがポイントでした。今度の週末、山に走りに行くときにチャレンジしてみてください!