「千葉福岡1200km親子二人旅」完全走破のポイントを、本人が解説します!
今年で3回目となる#千葉福岡1200km親子二人旅。
無事に完走することができました。直接お会いした方、SNSを通じてメッセージをくださった方、本当にありがとうございました。日に日に応援してくれる方が増えているのを感じ、途中から親子二人ではなく、皆さんと旅をしているような感覚でした。
今回は、1200kmのルートの引き方や補給食のこと、そして自転車親子旅ならではの魅力についてご紹介しようと思います。
やはり初日の箱根が、ヤマ
初回は息子が6年生の2016年。
私が子供の頃から描いていた「福岡に住むおばあちゃんに会いに自転車で行ってみたいな~」という想いを実現してみたくて始めました。
初日は静岡県富士市までの183kmを走破しました。今回は台風の影響もあり大雨。上からも下からも降ってくる雨に思わず笑いが。インナーローで苦しんでいる私に対し、アウター縛りで軽々上る息子。ちょっとイラっとしました。(笑)
箱根を上っている途中にある休憩ポイントで写真撮影。成長がよくわかります。
(上から2016年・2017年・2018年)
ルートは「安全」を意識して引く
1200kmのルートを引く際に「無理をしない」を意識してルートを作成しました。炎天下の中8日間走り続けなくてはいけないので、自分の走力をしっかりと把握し設定しました。あとは交通事故のリスクを出来るだけ下げたかったので幹線道路はできるだけ走らないようにしました。たいてい近くに細い道路が走っているので、グーグルマップを見ながら選択。ここはいけるのか?というところはストリートビューにしてチェックしました。
YouTubeも参考にしました。「○○峠や国道○○号 ロードバイク」で検索すると先人達の貴重な情報が手に入るので助かります。
今回やってて良かった!と思ったのは補給ポイントの把握です。例に挙げると京都~鳥取間は200Km近くあり、かつほとんど山の中なのでコンビニが少ない!大変な作業ですが、グーグルマップのストリートビューで見ながらコンビニをチェック。どこで補給ポイントがあるのか把握します。
使用したサイクルコンピューターのXplova x5 EVOはルート作成にグーグルマップを使用しており精度が高い。そしてここに補給ポイントがあるよ!と自分でルート上に印を残すことができます。
よく友人たちに「車に煽られたりしないの?」と聞かれますが、今回の1200kmの旅では、1度も煽られませんし、クラクションも鳴らされていません。逆に「頑張って~!」と窓を開けて応援して頂いた位です。
恐らくですが私たちの考え方が影響しているのかと思います。
私達は「歩行者・車を最優先にした走りをする事、ドライバーに応援してもらえる走りをする事」をモットーとしています。大型車が後ろで詰まっていたら停まって譲る・信号待ちの際、並んでいる車は抜かさない。手信号をしっかり出す。などなど。小さな事ではありますが、相手を思いやる気持ちが大事かなと。
自転車は軽車両だから車と対等なんだではなく、みんなで楽しく安全に走りましょう!という気持ちで走っていました。ママチャリに乗っているメチャクチャ速いおじさんには煽られましたけど(笑)
1200kmを支えた補給食はこれだ!
今回の旅は連日猛暑日。そんな過酷な環境の中で、1200kmを走破するために欠かせないのが「補給」です。
様々な補給食を試しましたが、中でも気にっているのが森永製菓のラムネです。90%がブドウ糖で出来ていますし安い!持ち運びにも便利です。偉そうに紹介してますが実はAVENTURAの管洋介監督から教えて頂きました。世界で活躍しているプロスノーボーダーの三木つばきちゃんからの差入れにもラムネが沢山入っていたので間違いないかと(笑)最近ではビジネスマンの間でも流行っているようですね。
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あとこれは効いた!というのがあります。MTBインストラクター宮澤さんから差入れで頂いたアスリチューンの「スピードキュア」これは運動後の回復を目的に作られているのですが、飲んだ次の日の脚のまわり方が違います。「脚が軽いな~!!」なんて言いながら2日目、3日目を楽しく走ることができました。補給食を使い果たした4日目は全然回らず・・・未使用時と使用時の効果を実感しております(笑)
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年々、仲間が増えていく楽しさ
自転車旅の醍醐味の一つに沢山の方との出会いがあります。
SNSをきっかけとして初めてお会いする方も多かったのですが、ロードバイクに乗り、同じ時間を過ごすだけで分かり合えるあの感覚がたまらなく好きです。
そしてどうしても自分の脚で行き、お礼を言いたかった方います。
島根県で活躍しているバンドグループ「バンジマシテ」の皆さんです。今回の旅が無事に完走できるよう我々の為に「GoWay」という曲を書いてくださいました。
京都~鳥取間の険しい山中を走行中にポータブルスピーカーでGoWayを掛け、二人で歌いながら登りました。
息子の成長を側で感じる親子旅
今回の旅で一番嬉しかったこと、それは息子の成長を肌で感じる事が出来たことです。
3日目の三重県~京都に抜けるために走った「鈴鹿峠」での事です。箱根に比べると大した峠ではないのですが、ダラダラと続く登り坂と灼熱の太陽に晒され続け、私の体力がかなり厳しい状況でした。
そんな時に息子が「押してやるよ!」と腰に手を当ててペダルを踏み始めました。
息子と自転車を始めたのは小学校4年生の頃。その時はまだまだ小さく、登り坂になるとヒーヒー言っていたので「いつかはお前が押してくれよな~」なんて笑いながら私がよく背中を押してあげていました。
その時がきたんだな~と感じました。それがこの瞬間なんだなと感じました。どれだけの道のりを一緒に走ってきたんだんだろう。これまでずっと前を引いてきたけど、そろそろ交代だな・・・そんな事を考えいたら胸が苦しくなって、目から汗が出てきてしまって。息子に悟られないようボトルの水を顔にかけながら登りました。
子供が親を超える瞬間を感じた最高に幸せな一時でした。
これからも親子で旅を続けていきます。
そして親子サイクリストがもっと増えていったらいいな!その為にも親子で走る楽しさを発信できるよう頑張りたいと思います。