Twitterで話題の金子大介選手ってどんな人? 直撃インタビューしてきた
皆さん金子大介選手って知っていますか?
フィリピンの「7ELEVEN CLIQQ AIR21 RBP」に所属している自転車選手なのですが、その本職よりも、もしかしたらTwitterで見かけたことがある方のほうが多いかも?
そんな金子選手に直撃インタビューをしてきました!
プロの自転車選手なのに身近に感じる金子選手の素顔に迫りますよ~
目次
自転車を始めたきっかけは格好良かったから。
――今回は金子選手に今までみんなが気になっていた金子選手のアレコレ色々聞いちゃおうと思うので、よろしくおねがいします!
まずは自転車に乗り始めたきっかけ教えてください?
金子選手:高校生の時に見かけたハンドルがクルンってなってる自転車(ドロップハンドルの事)がカッコいいなとおもってはじめたのがきっかけですね。
なので、高校を卒業するまで自転車競技はやっていませんでした。
小4から高3までテニスをしていたんですが、テニスって一人じゃできないんですよね。
コートも必要だし、対戦相手も必要。気軽に「よし始めるかー」とできないんです。部活と週末以外はほとんど「壁打ち」でひたすら練習していました。(自転車でいう固定ローラー)
それに比べて自転車は道さえあればすぐに走り出すことができるというところに魅力を感じました。
とにかく負けたくない。気がついたらプロの世界に。
――え!それじゃ、プロ目指していたわけじゃないんですか?
金子選手:負けるのが嫌で後ろについてくるサイクリストをちぎろうと頑張っていたらいつのまにかプロになってました。
とにかく負けるのが嫌いなんです。初めて出場したJCRCのXクラスで3位に入賞できたんですが、それも負けたくないって気持ちで走った結果でした。
ちなみにそのレース始まる1分前にボトルに水が無いことに気付いて知り合いが持っていたリプトン(※ミルクティー味)を全部ボトルに詰めて無事?に走りきれたのは一生忘れません。
初ヒルクライムはヤビツ峠。焼き肉を賭けた勝負の結果は?
――負けず嫌いなんですね。
金子選手:とにかく負けず嫌いで、自転車をはじめてまもない頃、初めてのヒルクライムで「ヤビツ峠」(編集部注:中級者向け峠)に連れて行ってもらいました。その時連れの人に「俺に勝てたら焼き肉おごってやる」って言われて必死に走って勝ちました!タイムはうろ覚えですが名古木から38分48秒だった気がします。
――初心者のタイムじゃないですよ!!
ちなみに結局おごってもらったのは焼肉ではなくファミレスのステーキでした。想像と違いましたが僕は嬉しかったです、勝てたので。
ちなみに、ヤビツでの走りを見込まれたのか同じ人とTOJ富士山ステージを観戦し、レースが終わった直後に登らされました。しかも一人で。そう、2回目のヒルクライムが「富士あざみライン」(編集部注:超上級者向け峠)でした。蛇行しながら1時間7分で登りきりましたが途中ではいろいろ叫びながら登っていましたよ。
そして3回目のヒルクライムで「大垂水峠」(編集部注:超初心者向け峠)に行き「え?コレでいいの?」ってなりました。
何事も順番が大事です。
――順序がおかしいですね(笑)あざみラインはヒルクライム2回目で行く難易度では無いです。でも最初からそんなに走れるなんて本当に凄いです。
身長が小さくても関係ない!恐るべし、プロの力。
――金子選手といえば身長158cmもよく話題に上がる内容ですが、身長が小さいことでレースで不利だったりすることってありますか?
金子選手:特にないです!後ろついた選手に風の影響をもろに与えることができます!しかし練習でよく言われる事ランキング第2位に「休めないから一緒に逃げたくない」がランクインしているのも事実。
体が小さいとヒルクライム得意だと思われがちなんですが、実際は全然登れないので2年に1回本気で悩むこともあります。
――そんなに悩んでないですね(笑)ちなみにレースではどのような役割を担われているんですか?
金子選手:スプリント要員ですね。ガリガリ君が当たって気分がいい時に最大ワット数1350wまで出した記憶があります。ガリガリ君が当たらない日は1100~1200wほどです。
――ガリガリ君(笑)158cm、56kgでその出力!恐るべし、プロの力です。
金子選手といえばこのツイート!
結構頑張ったんだけどなぁ。
ツイッター手厳しい。 pic.twitter.com/kNo6gN3abq— 金子大介 (@Kaneko158cm) 2018年4月29日
▲この雪の壁のトリック写真がバズったのがきっかけで知った人も多いのでは?
――上記のツイートをきっかけに金子選手を知った人も多いと思うんですが、普段のツイートも面白いもの多いですよね。金子選手なんでそんなに面白いんですか?
金子選手:特になにか考えているわけじゃないですよ。思いついたことをパッと発信しています。「このひらめきを地球上の全人類にみせたい」という考えでTwitterをやってます。きれいごとでもなんでもなく「金子のTwitterのぞいたらなんか元気になれる」というのを目指していますね。
4年前 pic.twitter.com/rkkH5NGDxI
— 金子大介 (@Kaneko158cm) 2018年7月26日
▲文字や画像だけじゃなく、動画も面白いんです。
――レースを知らない層からもTwitterが面白い人と認識されていたりしますが、それについてはどう思いますか?
金子選手:とにかく金子がきっかけで喜んでもらえることがとにかく嬉しいです。
雪の壁のツイートで知り「自転車始めました!」という方がいて感動しました。
ジェットコースターの作り方。 pic.twitter.com/upLi67dgBg
— 金子大介 (@Kaneko158cm) 2019年2月19日
▲Twitterでは常に皆に楽しんでもらうことを考えているとのこと。
とにかくTwitterは自分の考えを発信する場所としています。基本はつぶやく専用。あとは30分に一度エゴサーチしてリツイートしてます。自分のTwitterなので自分が見たいものは自分でコントロールしたいという考えがあります。ただし、リツイート等で反応してくれた人のツイッターは95%のぞきにいってますのでリツイートも引用リツイートも大歓迎レベル100です。
これほど一方的なTwitterスタイルでフォロワーさんがどんどん増えてるのはシンプルに感謝でしかないです。
今年を表す漢字一文字は「感謝感激」に決めました。
――4文字ですね(笑)
どこに行けば応援できるの?気になる活動拠点は?
――現在は海外チーム(フィリピン)に所属していますが、普段の活動拠点はどこになるんでしょうか?
金子選手:活動拠点は主に仙台と都内です。練習に関してはどこで練習してもいいことになっていて、レースに招集されたら現地に向かいます。海外で練習することもありますよ。
チームとしての大前提はいいコンディションで現地入りすることなので、それさえクリアすれば練習場所などは好きにすることができます。
シーズン中にフィリピンに行かない理由はめちゃくちゃ雨が多いからです。
――金子選手に会いたいという人もいると思うのですが、応援できる機会や、会える場所などありますか?
金子選手:出場予定のレースやイベントはTwitterやブログで発信させてもらっています。
今のところ国内だと「つがいけサイクルクラシック2019」「日本の蔵王ヒルクライムエコ2019」に出場予定です。ヒルクライムという新境地にワクワクドキドキハラハラビクビクニヤニヤが止まりません。
6月になるとツールドコリア(韓国で5日間のレース)と全日本選手権と続きます。
練習ではよく荒川や多摩川を走っていますので見かけたら気軽に声をかけてください。60%の確率で全力アタックするかもしれません。
あの可愛いキャラクターが描かれたオリジナルグッズはどこで買えるの?
――金子選手といえば可愛いキャラクターがプリントされた金子選手オリジナルグッズもありますよね。どのような経緯で生まれたんですか?
金子選手:サッカーや野球界ではキャラクターグッズは普通にあるのに、自転車界に「キャラクター」ってないし、個人グッズの販売もないよねって話になったのがきっかけでした。承認欲求の塊なので自分の分身であるキャラクターが世に広まるならば、とどんどん話は進んでいきました。
チームではなく個人でやっているのでグッズ販売で得た収益は活動資金にさせていただいてます。
グッズ販売という形ならお互いに納得してお金のやり取りができるので。
「カネコッシュ」(オリジナルサコッシュ)をはじめとするカネコシリーズが広まるのは死ぬほど嬉しいです。
個人サポートアイテムの購入はこちらから→SHOP KANEKO
――最後にファンに向けて一言お願いします。
金子選手:日本で走る機会が少ないですが、皆と同じ惑星にいるので泣かないでください。
金子大介選手プロフィール
金子大介 Kaneko Daisuke(@Kaneko158cm)
1991年11月13日(キムタクと同じ誕生日)
東京都出身
身長158cm 体重56kg
所属チーム 7ELEVEN CLIQQ AIR21 RBP
本拠地 フィリピン
金子大介オフィシャルWEBサイト – DAISUKE KANEKO
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/