2020年ANCHOR(アンカー)ロードバイクおすすめ最新モデル13台
日本人向けのロードバイクと言えば必ず名前の挙がるANCHOR(アンカー)。今年開催される東京オリンピックに向けて、自社チーム所属の選手がKEIRINの世界ランキング3位になるといった実績のみならず、バイクデザインにおいてもブリヂストンの意気込みが随所で感じられます。
これまでオリンピック仕様として限定販売されていた “BRIGDESTONE” ロゴを大きく配したデザインはすべてのレースバイクで採用。待望のディスクブレーキモデルの登場など、ホビーライダーにもその恩恵は大きいでしょう。今回はそんなANCHORの2020年度モデルを一挙にご紹介するので、是非とも参考にしてみてください!
目次
ANCHOR(アンカー)とは
ANCHOR(アンカー)とは、日本の世界的なタイヤメーカーで知られるブリヂストングループが展開しているロードバイクブランドです。ジャパンブランドとして日本人のためのフレームサイズが用意され、海外メーカーではなかなかサイズの合わない小柄な方でもフレームを選びやすいのが特徴です。
「乗り手の可能性を最大限に引き出す」という設計思想のもと、納車時にフレームサイズやポジション、さらにはパーツやホイールまで乗り手に合わせてカスタマイズする「フィッティングシステム*」を展開しているので、もう「自分に合うサイズのバイクがない」と悩む必要がありません。
*)フィッティングシステムは一部取り扱い店舗のみ(実施店舗を確認)
さらには競輪で目覚ましい活躍を見せている太田りゆ選手初め、プロ選手が在籍する「チーム ブリヂストンサイクリング」と共同開発をすることで、より性能の高いバイクを作り続けている実力派のメーカーです。
2020年 アンカーの注目ポイント
2020年モデルでは多くの自転車メーカーが往年から続くデザインをガラリと変えてきています。アンカーもその例外ではなく、2020年度モデルは前年から印象を大きく変えて進化しました。
デザインの変化をはじめ、2020年モデルで新しくなったポイントを3つにまとめて紹介していきます。
①レーシング/アクティブの2シリーズに大別、わかりやすくなった。
昨年モデルは以下のようにバイクのモデルごとにラインナップされていました。
- RSシリーズ:レーシング用モデル
- CX6:シクロクロスバイク
- RLシリーズ:ロングライド用モデル。(女性用モデルもあり)
- RNCシリーズ:クロモリフレーム「ネオコット」使用モデル
……
2020年度モデルからは、バイクシリーズはそのままに、乗り方に合わせて2つのカテゴリーに分けられます。
レーシングライン:RSシリーズ、CX6(+TTバイク・トラックバイク)
アクティブライン:RLシリーズ、WOMEN’S BIKE、 RNCシリーズ
バイクのモデル名を見慣れていない初心者でも、自分にあったバイクを探しやすくなりました。
②BRIDGESTONEロゴでカッコよく?or 洗練されたイマドキデザインにする?
2020年度モデルはバイクのデザインが大きく変わりました。
2019年度モデルまでは全モデルのバイクに「ANCHOR」のロゴが大きく入っていましたが、2020年度モデルは「BRIDGESTONE」のロゴが前面に押し出されています。
東京オリンピックに向けて「日本のBRIDGESTONEを主張していきたい!」という、メーカーの気概とバイクに対する自信を感じますよね!特にレーシングラインでは
「BRIDGESTONE」ロゴが大きく入りカッコよくなりました。
一方でアクティブラインでは、ANCHOR・BRIDGESTONEともにロゴは小さなものにとどめられ、全体的にスタイリッシュなデザインになっています。
2種類のデザインによって、レースでは「日本のBRIDGESTONEだぜ!」と強く主張し、ロングライドや通勤では走っている道やその風景にそっと馴染ませながら気持ちよく走れそうですね。自転車にはいろんな楽しみ方がありますが、アンカーの2020年度モデルではどんな楽しみ方でも満足できるように、性能だけでなくデザインでも工夫がされているなと感じます。
③待望のディスクモデルが登場
今どのメーカーもこぞって開発し、ロードバイクの主流になると言われている「ディスクブレーキモデル」。昨年まではシクロクロスバイクを除きリムブレーキのみの展開だったアンカーでも、2020年度はついにディスクブレーキモデルの登場です。
アクティブラインの「RL6D」とシクロクロスモデルの「CX6」のみではありますが、「ディスクブレーキ選べないから、アンカーは買わなかった」という方にとっては大きなキッカケになるのではないでしょうか。
2020年おすすめモデル13台
ここからは「ANCHOR」2020年度モデルのバイクを1台ずつ紹介していきます。
レーシングライン
レーシングラインは以下2つのシリーズで展開されます。
RSシリーズ:ピュアレーシングマシン
RT9:TTバイク
CX6:シクロクロスバイク
TR9/TM8:トラックバイク
本稿ではRSシリーズとシクロクロスバイクをご紹介していきます。
RSシリーズー推進力を最大に高めるフレーム設計が進化
RSシリーズは「常に勝利を目指し続ける」というコンセプトを体現したシリーズです。
そのために開発にあたって、自社の技術をフルに駆使して、ロスを極限まで減らし、バイクの推進力を最大限に高めています。
2020年度のRSシリーズでは昨年度モデルからさらに推進力を高めることに成功。「レースで勝ちたい」と考えているサイクリストにピッタリのシリーズだといえるでしょう。
RS9s
前年度モデルのRS9に比べて、さらに推進力を進化させることに成功したBRIDGESTONE が誇るハイグレードモデル。
高い弾性を持つウルトラハイモジュラスカーボンを採用することで理想の剛性と高いレベルの軽さを両立しています。
価格(税抜) | ¥370,000(フレームセット) ¥545,000(アルテグラモデル) ¥800,000(デュラエースモデル) |
コンポーネント | ULTEGRA R8000/DURA-ACE R9100 |
サイズ | 430-460-490-520-550mm |
カラー | RACE STYLE(1色)、SIMPLE STYLE(33色のフレームカラー、2色のロゴ、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
RS8
レーシングラインの中で2番目にグレードの高いモデルです。RS9sの性能を標準的なカーボン素材で再現しています。
その重量はRS9sより重いですが、レースでの使用にも全く問題のないクオリティーを誇るコスパの高いバイクです。
価格(税抜) | ¥180,000(フレームセット) ¥255,000(105モデル) ¥335,000(アルテグラモデル) |
コンポーネント | 105 R7000 /ULTEGRA R8000 |
サイズ | 430-460-490-520-550mm |
カラー | RACE STYLE(1色)、SIMPLE STYLE(33色)のフレームカラー、2色のロゴ、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
RS6
上位モデルの高い性能をアルミで再現したモデルです。 アルミの高い剛性に加え、レースで使用しても差支えのない推進力を持っています。
レース用のアルミバイクをお探しの方にはピッタリなバイクだと言えるでしょう。
価格(税抜) | ¥95,000(フレームセット) ¥160,000(ティアグラモデル) ¥185,000(105モデル) |
コンポーネント | Tiagra R4700 /105 R7000 |
サイズ | 430-460-490-520-550mm |
カラー | RACE STYLE(1色)、SIMPLE STYLE(33色)のフレームカラー、2色のロゴ、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
CX6ーシクロクロスレースで勝つためのバイク
アルミバイクでも過酷なオフロードでの本格レースで活躍できることを証明したシクロクロスバイクです。
「高めのハンガー設定によりコーナーでペダルが地面に着くリスクを低減」「トレイル値を設定したフロントフォークによりキレのあるハンドリングを実現」などの工夫で、シクロクロスの俊敏でストップアンドゴーの激しい状況でもしっかりと走れるようになっています。
ANCHORのシクロクロスへのこだわりが詰まったシリーズです。
CX6
ディスクブレーキによって、泥や雪といった悪条件の路面でもスムーズに走行できるようになりました。
さらにスルーアクスル+フラットマウントを採用することで前年度モデルより高い剛性と拡張性を持ったモデルとなっています。
価格(税抜) | ¥120,000(フレームセット) ¥235,000(105モデル) |
コンポーネント | 105 R7000 |
サイズ | 490-510-530mm |
カラー | RACE STYLE(1色)、SIMPLE STYLE(33色のフレームカラー、2色のロゴ、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
アクティブライン
アクティブラインは以下3つのシリーズで展開されます。
RLシリーズ:ロングライド用バイク
WOMEN’S BIKE:女性専用設計モデル
NEO-COT:クロモリモデル
各モデル1台ずつチェックしていきましょう。
RLシリーズー推進力の向上から生まれる「洗練された走り」
ANCHORのロングライド用のモデル。しなやかな乗り心地と、フレームからのリズム感の良い反発力に加え、推進力の向上によるスムーズで疲れにくい走行を可能にしています。
また剛性も走行性能を損なわないバランスで、なおかつ最小限量の素材で実現することに成功。「洗練された走り心地」の思想を体現しているモデルだと言えるでしょう。
RL9
その証としてバイクのフレームやステム、さらにはバーテープまでもRL9限定のマットながら深みのある青系のテンマットクリアで統一されています。
また素材には最高級のカーボン素材である ハイモジュラスカーボンを採用しているので、重量も軽いのが特徴です。
価格(税抜) | ¥225,000(フレームセット) ¥390,000(アルテグラモデル) ¥625,000(デュラエースモデル) |
コンポーネント | ULTEGRA R8000/DURA-ACE R9100 |
サイズ | 390-420-450-480-510-540mm |
カラー | FADE STYLE(2色)、SIMPLE STYLE(32色のフレームカラー、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
RL8
RL8はカーボン素材を使って、RL9と同じ設計をしたモデルです。
推進力の向上によって得られたロングライドでの快適性とヒルクライムも楽々こなす走行性能を体感できるコスパの良いモデルです。
コンポーネントにはロングライドを難なくこなせるシマノのアルテグラを採用しています。
また、フレームサイズは390mmから用意しているので小柄な体格の方でも自分にあったサイズが選べるのは嬉しいですよね。
価格(税抜) | ¥180,000(フレームセット) ¥255,000(105モデル) ¥335,000(アルテグラモデル) |
コンポーネント | 105 R7000 /ULTEGRA R8000 |
サイズ | 390-420-450-480-510-540mm |
カラー | FADE STYLE(2色)、SIMPLE STYLE(32色のフレームカラー、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
RL6
RLシリーズのロングライドでの理想的な乗り味をアルミ素材で実現したロングライド用アルミロード。
カーボンバイクに比べてアルミバイクは輪行でも扱いやすく、気を使いすぎずにガシガシ乗りたい人にも最適です。
フレームサイズが細かく設定されていることに加え、ハンドルバーやステムなどのパーツを変更することができるので、どんな体型の方でも自分にフィットする1台を見つけることができます。
また、カラースタイルもフェード/シンプルからお好みのものを選べるうえに、Di2電動コンポーネントのケーブルフル内装にも対応し、よりどりみどりなモデルだと言えるでしょう。
価格(税抜) | ¥90,000(フレームセット) ¥155,000(ティアグラモデル) ¥180,000(105モデル) |
コンポーネント | Tiagra R4700 /105 R7000 |
サイズ | 390-420-450-480-510-540mm |
カラー | FADE STYLE(3色)、SIMPLE STYLE(32色のフレームカラー、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
RL6D
ついにアンカーでもディスクブレーキモデルが選べるようになりました。RL6DはRL6のディスクブレーキモデルです。
RL6の快適性とアルミ特有の扱いやすさに加え、ディスクブレーキの高い制動力により雨天時での安心感も得られます。
また、タイヤ幅が32Cまで対応し、ダウンチューブの下面にもボトルゲージを装着できる作りになっているので、キャンプツーリングにも使えるモデルです。
ロードバイク1台で色んな楽しみ方を体験したいという方にも最適。
価格(税抜) | ¥105,000(フレームセット) ¥170,000(ティアグラモデル) ¥215,000(105モデル) |
コンポーネント | Tiagra R4700 /105 R7000 |
サイズ | 420-450-480-510-540mm |
カラー | FADE STYLE(3色)、SIMPLE STYLE(32色のフレームカラー、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
RL3 DROP
RLシリーズの中で最も価格がお求めやすいエントリーモデルです。
エントリーモデルですが、上位モデル譲りの走行性能が味わえます。初めての1台にオススメしたい1台です。
価格(税抜) | ¥84,000(クラリスモデル) ¥107,000(ソラモデル) ¥125,000(ティアグラモデル) |
コンポーネント | CLARIS R2000 /SORA R3000 /Tiagra R4700 |
サイズ | 390-440-490-540mm |
カラー | オーシャンネイビー、フォレストカーキ、ストーングレー |
WOMEN’S BIKE 自分好みに楽しめる女性専用設計
男性向けモデルの高い推進力と快適な乗り心地をそのままに、女性向けに設計されたロードバイク。
最小フレームサイズに390mを用意することで身長140cm台の女性でも自分に合ったバイクを選べるようになっています。
それだけではなく「小さな手でも握りやすいコンパクトなハンドルバー」や「クッションが柔らかめな女性専用サドル」、さらには「低いサドル高でも無理なくペダリングできるショートクランク」が標準装備されており、日本人女性が抱えるサイクリング中のストレスを軽減させてくれます
まさに日本女性の体格を知り尽くしたANCHORだからこそできる女性専用ロードバイクだと言えるでしょう。
RL8W
男性向けモデルの性能を決して損なわずに、女性用に設計されたロードバイクです。
疲れにくく快適な乗り心地に加え、女性専用パーツにより女性特有の悩みを気にせずに走ることができるので、ロングライドをを楽しみたい女性にもピッタリです。
価格(税抜) | ¥180,000(フレームセット) ¥255,000(105モデル) ¥335,000(アルテグラモデル) |
コンポーネント | 105 R7000/ULTEGRA R8000 |
サイズ | 390-420-450mm |
カラー | FADE STYLE(2色)、SIMPLE STYLE(32色のフレームカラー、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
RL6W
筋力の低い女性でもアルミバイクの反応性に疲れにくいよう、女性専用のフレーム形状に設定されています。
また、RL8W同様に標準装備された女性専用パーツにより女性特有の悩みを気にせずに走ることができるので、コスパの高いバイクをお求めの女性に是非ともオススメしたいモデルとなっています。
価格(税抜) | ¥90,000(フレームセット) ¥125,000(ソラモデル) ¥155,000(ティアグラモデル) ¥180,000(105モデル) |
コンポーネント | SORA R3000/TIAGRA R4700 /105 R7000 |
サイズ | 390-420-450mm |
カラー | ブルームマゼンタ、フォギーブルー |
NEO-COT ー 現代のクロモリ素材最高の性能を
誕生から25年間クロモリバイクを作り続けてきたANCHORがクロモリ素材の特性を最大限に生かしたのがネオコット、RNCシリーズです。
ロード/MTBともに日本の頂点に立った実績があり、今現在でもアップデートされ続けている「クロモリ素材の頂点」にふさわしいモデルだといえるでしょう。
クロモリバイクに興味を持たれている方は是非ともチェックしてみてください。
RNC7
クロモリフレームを開発し続けたANCHORがクロモリフレームの理想的な性能を独自の高い技術によって引き出したのがRNC7です。
最大28Cまで装着が可能なタイヤクリアランスを持ち、さらに電動コンポの装着が可能なので、後々のカスタマイズも楽しめて長く愛せるモデルとなっています。
細かなフレームサイズが用意され、クロモリ特有の剛性感としなやかさで、オーダーメイドバイクのような乗り心地を楽しめるのも良いですね!
価格(税抜) | ¥180,000(フレームセット) ¥270,000(105モデル) |
コンポーネント | 105 R7000 |
サイズ | 490-510-520-530-540-550-570-590mm |
カラー | FADE STYLE(2色)、SIMPLE STYLE(32色のフレームカラー、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
RNC3
RNC7よりも作りを簡略化して、コストパフォーマンスをあげたモデルがRNC3です。
高いコストパフォーマンスを持ちながらも、フレームのシルエットとその乗り味はネオコットらしさを失っていません。
RNC7と同様にしなやかで心地の良い走りでロングライドやツーリングを快適に走れます。
価格(税抜) | ¥105,000(フレームセット) ¥150,000(ソラモデル) ¥190,000(ティアグラモデル) |
コンポーネント | SORA R3000/TIAGRA R4700 |
サイズ | 470-490-510-530-550-570mm |
カラー | ソラモデル:オーシャンネイビー、フォレストカーキ、ストーングレー ティアグラモデル:FADE STYLE(3色)、SIMPLE STYLE(32色のフレームカラー、3種の表面仕上げ)から選択可能 |
終わりに
ANCHORの2020年度モデルには「日本人に合わせたサイズ感」「徹底的に研究され進化し続けている性能」「カッコよくて洗練されたデザイン」というサイクリストが求める三拍子が揃っていました。
“乗り手の可能性を最大限に引き出す” という設計思想にふさわしいロードバイクですよね。
ディスクブレーキモデルも登場し、「新しく買い変えるんだったらディスクブレーキモデルだな」という方でも検討する価値大あり!
イベントやショップなどで定期的に試乗会などが催されていますので、気になった方は是非「アンカー取扱店」に行ってみてくださいね。
All photos © Bridgestone Cycle