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車のルーフ塗装ってDIYできる?費用や剥がれの原因を解説!

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「とても気に入っていて長年乗っている車なんだけれど、ルーフが色あせてみすぼらしくなってきたな……」
実は同じ悩みを抱えている方も多いのです。車の外観の中でもっとも早く傷みやすい場所はルーフでもあります。

今回は、ルーフの色あせ・剥がれ・塗装に関連する情報を、整備士免許を持つ筆者が解説。

安く仕上げたい、失敗したくない、という方に向けた内容となっています。
事前に情報を詰め込んでおけば安心ですよ!

車のルーフとは?

「ルーフ」
車好きの方は皆、車の屋根を親しみとカッコよさでこの様に呼んでいます。

車内って何だか妙に落ち着きますよね?
自分の部屋と一緒で、四方が囲まれた安心感があるからです。

ルーフの役割や特徴

さて、このルーフ。
さまざまな環境と常に戦っている状態なのですが、実際はとても薄い鉄板で作ってあることが多く、指で押すと頼りなくペコペコとした感触があります。

「え?こんなに薄くて大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、一般的な住宅と似た造りで、頑丈な車のボディを構成するのは、柱や梁の部分なのでご安心を。

ルーフ自体は重量物を載せるためには作られていないので、たとえば高級車やスポーツカーでは素材が変更されることも。『アルミニウム』や、テニスラケット・飛行機の翼にも使用される炭素複合素材『カーボン』など、軽量化を重視した素材が選ばれることがあります。

さらにルーフのアレンジをちょこっとご紹介。ルーフをくり抜きガラスを嵌め込むと…

『サンルーフ』や『ガラスルーフ』の完成。

オープンカー並みの開放感を演出できます。

車種によってはメーカーオプションですので、新車購入する際は検討してみてはいかがでしょうか?

車のルーフ塗装はなぜ傷みやすい?

ピッカピカの新車、惚れ惚れする程美しいですよね…。
深く吸い込まれそうな黒、心が弾むカラフルな原色カラー、まるで陶器のような独特の光沢、この美しさは一体どこからくるのでしょうか?

答えは「塗装」です。

鉄板から溶接で組み上げられたボディは、エンジンや内装を取り付ける前から下地となる塗装が施され、最後は専用の塗装ロボットが仕上げていきます。

まるで化粧の様ですね。美しいのも納得です。

車のルーフは過酷な状況にさらされている

車内という安心できる空間の外は、カンカンと照りつける真夏の太陽や、目の前が真っ白になってしまい見えなくなる程の猛吹雪といった過酷な状況。
ルーフは私たちを守ってくれる大事なパーツなのです。

炎天下に置かれた車のボディは80℃を超えることもあります。目玉焼きが焼けるほどの温度です。塗装が劣化してしまうのも納得ですね。
特に黒をはじめとする濃色系は高温になりやすいため、劣化も早まります。

ここで1つアドバイスするとしたら、ボディが熱いときには洗車をなるべく控えること。水の蒸発が早いため、劣化の原因でもあるイオンデポジットが発生しやすくなります。
(イオンデポジット:水道水に含まれるミネラル成分が白く残ること)

洗車後の拭き取り作業は、実はとても重要なのです。

剥がれ・色あせ・劣化の原因は?

「いつまでも新車の輝きを」と願うのですが、日光や雨風にさらされると
鮮やかな発色は色あせ、黄ばんでしまいます。

原因は私たちの生活にも大きな影響を及ぼす太陽の存在。

太陽からの紫外線(UV)が塗装の色あせの原因です。
人間の肌のコンディションと似ていますね。

赤色や黄色といった原色に近い色はとても色あせしやすいので注意が必要です。ちなみに、青色は紫外線を反射する割合が高く、赤や黄より退色しにくくなっています。(車を購入する際に色で悩んだら、判断材料にするのも良いかもしれません。)

塗装の表面には透明な「クリア」という塗装が施されています。
これは、キラキラとした光沢を出し、色に深みを与えるため。そして、紫外線をカットする成分を配合し塗装を守っているのです。

長年、紫外線を浴びているとやがて塗装を守る力が弱くなってきます。
屋根付き駐車場があれば軽減されますが、青空駐車が一般的ですので退色は避けられません。

ルーフ塗装にかかる料金・費用

塗装が完全に剥がれてしまい鉄板が露出し錆びていたら、錆びを落としパテで表面を円滑にしたりと工程が増えてしまうので、費用はかなり高くなってしまうでしょう。

また、ガラスの脱着あり・なしでも料金は変わってきます。リーズナブルな板金屋さんで4万~8万程度、工程が厳しいディーラーではガラスを外す工賃が含まれるため、割高の傾向です。

但し、屋根の広さなどでも費用が変わってきます。
塗装は気軽にできますが、その塗装を長持ちさせるには、足つけといって古い塗装を一度削り塗装が乗りやすい状態にしなければなりません。

塗装は手間を掛けた分だけ費用が高くなるのです。
「どこまでやるか?」が大事。
お財布とお見積もり金額をしっかり確認して、色々な業者を比較しながら相談することをお勧めします。

ルーフ塗装はDIYできる?

答えは…「できます!しかもカー用品店で販売している缶スプレー塗装でも可能」です。

とは言っても、ハードルが高いので気軽にやると痛い目にあうことも。DIY塗装は細心の注意が必要になります。

綺麗に塗装するには、気温や湿度が安定した室内を用意しましょう。

屋外で塗装すると、砂や埃が飛んで塗装に付着してしまいます。
高い位置にあるルーフをムラなく均一に塗るには足場やスペースの確保も大切です。

場所の準備や塗料吹き付けの練習ができるという方は、チャレンジしてみる価値はあります。材料費や他の部分に色が付着しないための養生費だけを計算すると「たったこれだけの金額?」と思われるかもしれません。

ただ、「板金塗装屋さん」という専門職が存在するのは、技術や実績が必要だからこそ。DIYで塗装して失敗したら「リセールで値段がつかない」という可能性だって十分にあります。自動車の整備士免許を持っている私も、板金や塗装はプロにお願いします
それだけ難しい技術なのです。

▶カーラッピングという手も。

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まとめ

今回は車のルーフについて解説しました。

最近の車は塗装のクオリティも上がっています。とはいえ、傷んできたなと感じたら早めの対応が得策、費用の部分でも圧縮できそうです。

最近はYouTubeで塗装について解説している動画もあるため、DIYに気軽にチャレンジできる時代になりました。
ルーフ部分だったら失敗しても目立たないので、チャレンジしても面白そうですね。

しかし、本当に綺麗な状態にするにはやはりプロの技に頼りたいところ。
ルーフ塗装を考えている方は「まず板金屋さんで相談」をお勧めします。その際には、見積もりをもらって比較してみてください。そうすれば、余計な出費も抑えらますよ!

愛車をリフレッシュして、気持ちの良いドライブを!

B!

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