THULE(スーリー)は世界トップシェアを誇るカーキャリアメーカー。それだけにルーフボックスのラインナップも豊富です。どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
機能性重視?大容量?スタイリッシュな見た目優先? 今回は、スーリーのルーフボックスを選ぶ際のポイントやシリーズの特徴、オススメの商品を紹介します。
スーリーのルーフボックスなら、日常使いからウィンタースポーツ、キャンプなどのアウトドアまで、さまざまな場面で活躍してくれますよ。
目次
スーリーのルーフボックスを選ぶポイント
スーリーのルーフボックスを選ぶ際のポイント、注意点などを紹介します。
目的に合わせた容量や荷物の出し入れのしやすさ・取り付け・メンテナンスなど、優先するポイントを決めながら選んでみましょう。後悔しないルーフボックス選びをお手伝いします。
目的に合わせた容量
ファミリーキャンプ向けなら容量は350L〜500Lがオススメです。
少人数での使用でもうすこし容量が小さくても大丈夫なら、形状(薄型タイプ)を優先しても良いでしょう。
ルーフボックスの容量を決めるためには、利用するタイミングの想定が重要です。
例えば出先でお土産を買うなどして、行きよりも帰りの方が荷物が多くなることもあります。そんなときは収納容量を変化させられる、フレックス機能がついたタイプを選ぶのがオススメ。
もう一つ重要なのが、利用シーンを考えること。
ウィンタースポーツ時のみ使用するのか、キャンプなど荷物が多いアウトドアで使用するのか、もしくは1年通して使用するのかなど、自分の利用するシーンを想定して選ぶことが大切です。
取り付け・メンテナンスのしやすさ
スーリーのルーフボックスは、THULEパワークリックという工具不要で装着がカンタンな方式で取り付けられます。(※Touring・Rangerは除きます。)
ルーフボックス内部のダイヤルをまわすだけで、ベースキャリアのバーをつかみ固定できる便利な方法です。固定した後は、ダイヤルが空回りし取り付け完了を教えてくれる便利機能付き。
TouringシリーズはTHULEファストクリックという方式を採用しています。
ファストクリックも、ボックス内部にあるダイヤルをまわすだけでベースキャリアに固定できるのは同じです。こちらも固定完了後は、ダイヤルが空回りして教えてくれます。
パワークリックとファストクリックの大きな違いとしては次の通りです。
- THULEパワークリック
- ボックス本体とレール・ダイヤル部分が一体化している
- ボックスと一体化しているため剛性が高い
- 部品紛失の可能性がほぼゼロ
- THULEファストクリック
- ボックス本体側にレール部分の切り込みがある
- ファストクリックを差し込んでからバーをつかみ固定する
- 部品紛失の可能性あり
Rangerシリーズに使われているTHULEイージースナップは、Uボルトを使用してワンタッチでベースキャリアへ固定できる仕様です。
荷物の出し入れのしやすさ
荷物の出し入れのしやすさを考えると、ベストはデュアルサイドオープンのものです。スーリーのルーフボックスは、Rangerシリーズ以外の全てがデュアルサイドオープンを採用しています。
両側から開くことができるので、利便性が高く荷物を取り出しやすいのが特徴です。
例えば駐車場で荷物を降ろしたいとき、隣に車が止まっていると出しづらい場合があります。デュアルサイドオープンであれば、左右どちらに車が止まっていても問題ありません。
またルーフボックスの奥に手が届かなくても反対側から開けられるため、ストレスなく出し入れできる事まちがいなしですね。
車・ベースキャリアとの適合性
ルーフボックスは、乗っている車の車種やベースキャリアと適合したものを選ぶ必要があります。
ベースキャリアとは、システムキャリアの基本となる「土台」のことです。
ベースキャリアは3つのパーツで構成されています。
- フット
いわゆる「足」の部分です。車種により形状が異なります。
スーリーには、ルーフレールタイプ・ダイレクトルーフレールタイプ・レインガータータイプ・フィックスポイントタイプ・ノーマルルーフタイプの5タイプがあります。 - バー
フットの上に取り付ける、ルーフボックスを固定する棒状のパーツです。ウイングバーEVO・ウイングバーEDGE・スクエアバー・スライドバー・プロバーの5種類あり、車種や積載物により長さが異なります。
- 取付キット
車とフットを固定する金具です。車種によっては不要な場合もあります。
フット・バー・取付キットは車によって種類が異なるので、スーリー公式サイトから適合車種を確認してから購入しましょう。
スーリーのベースキャリア・ルーフボックスは、ベンツやアウディといった海外メーカーの車と適合性が高いことも特徴の1つです。
反対に日本でしか販売されていない車種とは、うまく適合しない可能性もあるので注意してください。
車載後の高さ
ルーフボックスを乗せたときの車高が、2.1m以内であればほとんどの駐車場は問題ありません。2.3m以上になると、立体駐車場の場合入れない場所が出てきます。
また、洗車機に通す場合はルーフボックスを付けたままだと利用できない場合があるので、外しておいた方がいいでしょう。
ルーフボックス、どう保管する?
ルーフボックスを使用しない期間は取り外しておくことをオススメします。つけっぱなしにしていると、紫外線や雨風でどんどん劣化していき、色あせやひび割れがおこってしまうので注意してください。
オススメの保管方法をご紹介します。
- 天井に吊るして保管する
- 物置に保管する
- シートにくるんで保管する
天井に吊るして保管する際は、天井に取付金具を付け、ヒモやロープで固定しぶら下げます。
物置に保管する場合は、できるだけ紫外線や雨風が入りづらい場所を選んでください。
スペースがなく、自室などで保管する場合は、事前にしっかりと水気・汚れを取りましょう。その後、シートにくるんで保管するのがオススメです。
スーリーのルーフボックス一覧!シリーズの特徴を紹介
スーリーのルーフボックスシリーズをそれぞれ紹介していきます。
各シリーズに特徴があるので、チェックしてみて下さい。
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容積 | 本体重量 | 高さ | 自動ロック | 開閉方向 | |
Vector | 360~430L | 29~30kg | 32~35.5cm | あり | 両側 |
Excellence | 470L | 28kg | 40cm | なし | 両側 |
Dynamic | 320~430L | 18~22kg | 34~35cm | なし | 両側 |
MotionXT | 300~610L | 16~25.5kg | 35~47cm | あり | 両側 |
ForceXT | 300~500L | 14.3~21.3kg | 39~46cm | なし | 両側 |
Touring | 400~420L | 13~15kg | 43~45cm | なし | 両側 |
Ranger | 260~280L | 7~11kg | 30~40cm | なし | 両側/後側 |
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Vector(ベクター)
機能とスタイリングを兼ね備えたスーリーのルーフボックス最高峰モデルです。
【特徴】
- 上下のつなぎめがないシームレスデザイン
- ベースには荷物を保護するためのフェルト加工
- 両側から開閉できるデュアルサイドオープン
- 夜間の積み下ろしに便利なLEDライトを装備
- 正しく蓋が閉まると自動的にロックがかかるSlideLockシステム
- 片手で簡単に取り付けできるパワークリッククイックマウント・システム
- トランクの開閉時に接触しないよう前寄りに設計
Excellence XT(エクセレンス エックスティー)
最高峰のデザインと機能性を備えた特別なルーフボックスです。
シリーズ唯一のツートンカラー。
【特徴】
- ツートンカラーが美しいデザイン
- 両側から開閉できるデュアルサイドオープン
- 夜間の積み下ろしに便利なライトを装備
- すべてのポイントをしっかり閉じないとキーが抜けないセントラルロック機構
- 片手で簡単に取り付けできるパワークリッククイックマウント・システム
- トランクの開閉時に接触しないよう前寄りに設計
- 内部の積載ネットによりフタを閉じるだけで自動的に積荷を固定
Dynamic(ダイナミック)
空力特性に優れた、スマートでスポーティなルーフボックスです。
【特徴】
- ボックス周辺の空気をコントロールするスポーティなデザイン
- 両側から開閉できるデュアルサイドオープン
- すべてのポイントをしっかり閉じないとキーが抜けないセントラルロック機構
- 片手で簡単に取り付けできるパワークリッククイックマウント・システム
- トランクの開閉時に接触しないよう前寄りに設計
- 荷物が滑りにくいベースマット
Motion XT(モーション エックスティー)
スーリーNo.1を誇る大容量ルーフボックスモデルです。
【特徴】
- 空力性能、スペース効率、クルマとの一体感を追求したデザイン
- 正しく蓋が閉まると自動的にロックがかかるSlideLockシステム
- 片手で簡単に取り付けできるパワークリッククイックマウント・システム
- トランクの開閉時に接触しないよう前寄りに設計
- 両側から開閉できるデュアルサイドオープン
- 開閉しやすいハンドルを付き
Force XT(フォース エックスティー)
日常的に多用途に使えるルーフボックスです。
【特徴】
- 片手で簡単に取り付けできるパワークリッククイックマウント・システム
- トランクの開閉時に接触しないよう前寄りに設計
- 両側から開閉できるデュアルサイドオープン
- カギの破損を防ぎ、開け閉めもしやすいロックノブ機構
Touring(ツーリング)
あらゆるニーズに応える機能的なルーフボックスです。
【特徴】
- 手早く簡単に取り付けできるファストクリッククイックマウント・システム
- 両側から開閉できるデュアルサイドオープン
- すべてのポイントをしっかり閉じないとキーが抜けないセントラルロック機構
Ranger(レンジャー)
丸めて持ち運ぶことができる折り畳み式ルーフボックスです。
【特徴】
- 使用時以外は折りたたんで収納が可能
- 積荷に合わせて調節できるジッパー式の拡張エリア
- 手早く簡単に取り付けできるEasy-Snapクイックマウント・システム
- 耐水素材荷物を雨や泥から保護
※完全防水ではありません
キャンプにも最適!スーリーのルーフボックスおすすめ5選
ここからは、スーリーのルーフボックスおすすめ商品を5つピックアップしてご紹介します。
自分にピッタリのルーフボックスを見つけて、邪魔な荷物はルーフボックスへ。
THULE Touring L──大容量で軽量。初めてのルーフボックスにも
Touring Lは容量420Lと大容量にもかかわらず、重量が15kgの軽量なモデル。
一人でもルーフボックスを積めるぐらいの重量なので、利便性がとても高いのが特徴です。
本体価格も10万4500円 (税込)と、スーリーのラインナップの中では手が出しやすい価格帯といえます。
ルーフボックスを初めて購入される方にオススメです。
容積 | 420L |
本体重量 | 15kg |
外寸 | 196×78×43 |
ロック機構 | セントラルロック |
開閉方向 | 左右両側 |
マウントシステム | ファストクリック |
THULE Force XT L──高さが欲しい方に
日常的にルーフボックスを使用する方にオススメしたいのがForceXT Lです。
本体価格は13万2000円 (税込)。
ForceXTシリーズのなかで1番内寸の高さが高く、さらにスキー板を載せられるほどの長さも確保しているため、内容を問わずさまざまな荷物を載せられます。
現在所有している車の積載量に不満があり、日常的に使用することを目的としているならこのタイプはイチオシです。
容積 | 450L |
本体重量 | 18.7kg |
外寸 | 190×84×46 |
ロック機構 | セントラルロック |
開閉方向 | 左右両側 |
マウントシステム | パワークリック |
THULE Motion XT XXL──とにかく容量重視ならコレ
キャンプなどアウトドアライフが長く続くと、道具がどんどん増えてくると思います。
そんな方には、MotionXT XXLをオススメします。本体価格は、19万8000円 (税込)と少し高価なグレードです。
610Lの大容量タイプで、自分のお好みでアウトドア用品を持っていくことができます。
愛車の積載量に不満がある方にもオススメしたいルーフボックスです。
容積 | 610L |
本体重量 | 25.5kg |
外寸 | 232×95×47 |
ロック機構 | スライドロック |
開閉方向 | 左右両側 |
マウントシステム | パワークリック |
THULE Vector M──コンパクトな最上級グレード
あまり荷物が多くない、もしくはソロキャンプが好きな方にオススメしたいのがVector Mです。本体価格は34万1000円 (税込)。
Vectorはスーリーの中でも最上級のグレードです。
ボックス内部にライトが付いているので、夜間やアウトドアでの使い勝手も抜群の高機能なモデルといえます。
デザインも洗練されているので、所有欲も満たしてくれることまちがいなしです。
容積 | 360L |
本体重量 | 29kg |
外寸 | 212×88×33 |
ロック機構 | スライドロック |
開閉方向 | 左右両側 |
マウントシステム | パワークリック |
THULE Excellence XT──ツートーンのデザイン性が魅力
積載容量とデザイン性、どちらも欲しい方にはこのExcellenceXTをオススメします。本体価格は27万5000円 (税込)。
スーリーのシリーズの中で唯一のツートンカラーで、グロスブラックツートン・グロスチタンツートンの2種類があります。
積載量も470Lと申し分ないのも魅力のひとつですね。
容積 | 470L |
本体重量 | 28kg |
外寸 | 218×94×40 |
ロック機構 | セントラルロック |
開閉方向 | 左右両側 |
マウントシステム | パワークリック |
バスケット・カーゴキャリアという選択肢も
スーリーにはルーフバスケットやカーゴキャリアという選択肢もあります。
ルーフバスケットなどのメリットは「積み下ろしがカンタン」「汎用性が高い」「ルーフボックスより安い」などあります。
無骨なイメージがありランドクルーザーやJEEPなどに似合いそうですね。
デメリットとしては、「荷物の固定が必須」「雨ざらしになってしまう」などがあげられますね。
ルーフボックスはお財布が厳しいという方や、アウトドア感溢れる見た目が好みの方はバスケット・カーゴキャリアも候補に入れてみるのもひとつだと思います。
まとめ
今回は、スウェーデンのメーカーでカーキャリアでも上位にあるTHULE(スーリー)のルーフボックスを紹介しました。
ラインナップの豊富さが特徴のスーリーのルーフボックスなら、きっと自分にピッタリのルーフボックスが見つかると思います。
お気に入りのルーフボックスを積んでワクワクするアウトドアへ出かけましょう。
Photos © THULE
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