現在、新型コロナウイルス感染症により緊急事態宣言が発令中。仕事も遊び方も数年前とは大きく変化しましたよね。
大勢で集まるような場所に行くのを控えることが大事のようです。
「密を避けた遊びといってもどうすれば良いかわからない…」
モヤモヤとされている方、大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
近場だけど良い景色と美味しい空気を吸ってリフレッシュ!
愛車と快適グッズを使って非日常な『車中泊』に出かけてみませんか!?
目次
そもそも車中泊が人気の理由とは?
密を避けた遊び…筆者はキャンプを始めました。テントやチェア、それにテーブル…
キャンプ場で部屋に居るかのように快適に過ごすには、上記のアイテム以外にもグッズを大量に購入しなければなりません。
ちょっとハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか?(部屋にキャンプグッズが山積みになりましたがその代わりお財布がスカスカに…)
そんな時は愛車をテント代わりにすれば、安上がりで気軽にキャンプ気分が味わえるのです!
そして、シートアレンジでフルフラットに出来る車種なら、エアマットやクッションを駆使し完璧なベッドルームにすることも!
テントを張ったりという煩わしさがないので、とても楽ちん!撤収も素早く完了。
このご時世、人気が高まるのも頷けますね。
車中泊に最適な車の選び方|ポイントは3つ
限りのあるスペースや凹凸のあるシート形状…
正直なところ自動車は寝るために作られていません。
車中泊が気になって検索した方には萎えるようなお話かもしれませんね。
しかし、ガッカリするにはまだ早いのです。この重要な3ポイントを選べば!
「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」
シートがフルフラットに対応しているか
なんといっても一番大事な部分がこれ!シートがフルフラットに対応しているかです。
自動車のシートは前後スライド機能やリクライニング機構が備わっていて、飛行機より快適なシートですが、グッスリと就寝出来るようなものではありません。
しかし、各自動車メーカーがSUVやミニバンに装備しているフルフラット対応シートならば、足を伸ばせるような姿勢になり、自宅と同じように寝ることも可能です。車中泊には必須なポイントですね。
注意したいのは、少々ふくらみや段差が出来てしまうこと。
ここは後ほど解消方法をレクチャーしましょう。
何人で車中泊するか?何人寝られるのか?
人数によってグッと難易度が上がるのが車中泊です。
「さぁ!車中泊するぞ!」となった場合、何人で寝ることを想定していますか?
たとえば、自由気ままな1名で使用することを想定するとセダンや軽自動車でも快適に過ごせます。また、夫婦やカップルといった2名スタイルでも、多くの自動車で快適な空間を作り出せます。
おすすめは後部座席の足元を荷物やクッションで埋めてフラットな空間を確保するスタイル。これならハンドルに邪魔されず寝返りできる程の空間が生まれます。
さてここからが問題、3名4名となると車中泊の難易度がグッと上がります。
ファミリーならまだ良いのですが、もしも友人関係の場合、お互いの距離感が極端に近くなってしまうのでストレスを感じることもあるかもしれません。
普段使いとしても乗りやすいか
車中泊を少しでも考えているならセダンは遠慮したいところ。日々のお買い物や送迎、取り回しの良さも考えるなら、室内が背の高いコンパクトカーやステーションワゴンといった、より大きな車をチョイスしましょう。
まら、ちょっとした非日常を味わう為の車中泊ならトイレやシャワーは不要です。設備が充実している道の駅をベースにし、ご当地の様々な温泉に寄れば地方にも貢献出来るというおまけ付き。
車中泊を極めたいなら8ナンバーのキャンピングカーも選択枠に入ってきますよ。固定されたベッド・炊事場・水道設備が必要なので、必然的にボディも大柄になりますが。ちなみに、海外ではモーターホームなんて呼ばれています。
普段の生活シーンを考えれば方向性は決まってきますね!
車中泊におすすめの車!サイズ別に6選!
さて、ここからは具体的にどういった車がおすすめなのかをご紹介しましょう。ソロで車中泊を楽しむなら、全てに手が届くサイズ感の軽自動車を選ぶのはアリです。ファミリー層にはミニバンより大きいサイズが最適。大は小を兼ねます。
そして、先述した一番大事なフルフラットシートが設定されている車をご紹介。
車中泊におすすめのミニバン/ワンボックスカー
広々とした車内が特徴のミニバンは車中泊にピッタリ!1人からファミリー層までおすすめできます。
その中でも車中泊で人気を集めているのがこの車。
トヨタ・ハイエース
車中泊王道の車といえば…『ハイエース』。箱型の車内はとても広く、走る部屋といった感じ。
室内空間を拡大した『ワイドボディ』や、天井の高さを上げて限界まで室内空間を拡大した『ハイルーフ』。バリエーションが豊富に設定されているのも魅力です。
小柄な方なら立って着替えることも可能な程。車中泊だけでなくオートバイや自転車だって余裕で積み込めます。
しかし、バン(商用車)なので内装はお世辞にも豪華とは言えないところが残念な部分。また、大きく重い荷物を載せる為にトラックと同じサスペンション方式である『リーフスプリング』を採用していて、乗り心地はお世辞にも良いとは言えません。
その反面、室内への張り出しが最小限となっていて、様々なショップが用意しているベッドキットやキャンピングカーへの改造がとても容易。車中泊のプロ向けとも言える1台です。
トヨタ・ヴォクシー
室内空間を最優先したハイエースの内装は、バン特有の無駄を省いたややチープな印象がありました。
しかし、「送り迎えや日々の買い物に使用するので乗用車っぽく、もっと快適装備が充実した内装が欲しい」「車内は暖かい雰囲気が良い!」といった事を考えると、選ぶ車はファミリーカーとして最も使い勝手の良いミニバンに落ち着きます。
トヨタヴォクシーはミドルサイズにカテゴライズされ、日々の運転が楽な5ナンバーサイズとなっています。
ちょっとそこまで買い物にという気軽な使い方も許容してくれるサイズ感は嬉しいですね。
ハイエースで使用していたリーフスプリングではなく、コイルサスペンションを使用したトーションビーム式のサスペンションで乗り心地も良いのが特徴です。(技術の進歩で高級車やスポーツカーで採用されることも多くなってきました。)
車中泊だけでなく走行時の乗り心地も求める方に最適なチョイスです。
車中泊におすすめのコンパクトカー
ミニバンではちょっと大きすぎるかも?と思った方はコンパクトカーをチェックしてみてください。
車中泊が楽しめる車もあるんですよ!
ホンダ フリード+
「ちょうどいいホンダ」としてデビューしたフリードも車中泊にぴったりな1台なんです。
特に車名の後ろ「+(プラス)」が追加されたモデルは、通常の3列目を撤去しラゲッジスペースに充てたタイプ。
乗車定員は、7人〜6人のスタンダードから5人乗りと減っていますが、荷室用ユーティリティボードの使い勝手が抜群。広大なアンダーラゲッジスペースを作ることができ、車中泊で行き場の無くなった荷物も余裕で収納できるんです。
しかも、フルフラットシートは段差が最小限となっていて車中泊の為に生まれたような室内空間です。(おやすみモード)
純正アクセサリーで全ての窓を覆う『プライバシーシェード』も用意され、メーカーが車中泊を念頭に開発した様子が伺えます。
ちょっと脱線しますが、『ねこちゃんリッド』というカードホルダーがかわいくて愛着が沸きそうです(笑)。
トヨタ・ルーミー
Image: TOYOTA
さて、駐車場のスペース問題や運転が苦手という方に1番オススメなのがトヨタルーミーです。
ボディの大きさからも、ミニバンではなくプチバンといった印象を受けます。
最小回転半径は4.6メートル。これは軽自動車や、トヨタのヤリスといった車と同じ様な数値です。
「コンパクトだから車中泊には向かないのではないか?」という心配は無用!2名なら快適に過ごすことができますよ。
そして、セレクターレバーのあるセンターコンソールをウォークスルーとしたことで、クッションなどで埋めれば運転席と助手席がフラットに!
超快適とは言えないかもですが、大人3人が寝れるスペースは確保できそうです。
Image: TOYOTA
車中泊におすすめの軽自動車
近年、軽自動車とコンパクトカーの燃費・維持費は接近しています。しかも、軽自動車は以前にも増してより個性的なモデルも販売されています。
使い勝手やジャンルの熟成が進んでいるのは、軽自動車の規格があるからこそ。想像以上に気軽に使うことができますよ。
「軽自動車で車中泊?狭すぎる!」でも大丈夫です。
660ccというエンジンやタイヤが小さいことで、室内への張り出しが最小限となっています。だからフラットなスペースを作りやすいのです。(車種によってはコンパクトカーより広い空間!)
『軽キャンパー』と言うジャンルだってあるのです。
ホンダ・N-BOX+
Image: HONDA
軽自動車で最も広い室内空間を実現したと言われているN-BOX。なかでもオススメなのが『N-BOX+』。
一般的な乗用車は燃料タンクはリアタイヤ付近にあることがほとんどですが、ホンダは室内空間を最大にするために運転席下に配置。
それにより圧倒的な低床を実現しています。マルチボードを使うと広大なフラットスペースを設けることも。(これはベッドモードと呼ばれました)
メーカーHPにはニトリの協力を得て、『コンパクト収納マットレス シングル(6ツオリマットレス S)』が使用されている写真が使われるなど、車中泊を目的とした紹介がなされていたほどです。
(※2017年8月販売終了モデル)
スズキ・ジムニー
Image: トイ・ファクトリー
軽自動車と言えば…これ!
『スズキ ジムニー』の名前を載せないわけにはいかないでしょう!売れに売れて、長い納車待ち。それほどの超人気車種です。
理由は普通車や半端なSUVにも実現できない程のタフさと走行性能です。
人気車種だからこそ様々なアフターパーツが発売されており、痒い所に手が届く車中泊グッズが豊富にあります。
例えば…キャンピングカービルダーのトイ・ファクトリーから発売されている『101TentCar コンフォートベットキット』。
車内の形に合わせて設計しており、言わずもがなベストフィット。段差を解消し、快適な眠りを提供してくれるでしょう。
とはいっても狭い車内。ルーフボックスやヒッチキャリアを利用し、荷物を車外に載せる工夫も必要です。いかに空間を有効活用するかがポイント!
こうすることでエクステリアも「只者ではない感」が出てGOOD!筆者も憧れるスタイルです。
・ルーフキャリアはこちらでも解説
車のルーフキャリア、どう選ぶ?メリットや種類、おすすめアイテムまでプロが丁寧に解説!
なにが楽しい?車中泊のメリット・デメリット
特に車好きの方ではなくても、毎日乗っていると自宅とも違う愛着ある心地よい空間になりますよね。
私も車内にいるだけで、とても落ち着いた気持ちになれます。
エンジンを停止させると雑音が消え、天井を打ち着ける雨の音が心地よい…。
そういった感覚を味わってみませんか?
ここが楽しい!車中泊のメリット
車中泊の楽しいポイントは…なんといっても自由気ままな部分。
走りたいときには走ればいいし、チェックアウトがないので寝たい時に思う存分寝ればいいのです。朝、同じ時間に出勤して…というストレスから開放してくれます。
長い睡眠から起きたらいつものベッドではない、これぞ非日常!どうでしょう?これだけで楽しくなりませんか?
また、ホテルや旅館に泊まらないので宿泊代が掛からないローコストな旅行を楽しめます。浮いた宿泊代は、ご当地の野菜をどっさりと買ったり、いつもは買わないお土産に使ったりと、普段の旅行とはちょっと違うお金の還元方法をしてはいかがでしょうか?
そして、いつ起こるか分からない大規模な災害。緊急避難所としての役割も果たしてくれるかもしれません。
いつもと同じように寝ることは出来ないでしょうが、その車中泊の経験が必ず生かされます。
ここに注意したい!車中泊のデメリット
快適グッズ満載でぐっすりと眠れるようになったとはいえ、自宅のベッドには勝てません。「よく寝れた!」と思っても疲れが残っている可能性が高いので注意しましょう。
特に起きてすぐ運転するのは危険です。再度眠気に襲われたり、意識レベルが低下しているので歩行者を見落とすといったと危険な状態になりがちです。
寝る前に飲んだお酒にも注意です。しっかりとアルコールは抜けていますか?昼夜関係なく酒気帯び運転は違反行為ですので注意しましょう。
そして、防犯面でも心配な部分があります。
車の窓ガラスは専用のハンマーや尖った硬い物で、とても簡単に割れてしまうように出来ています。プライバシーガラスでも中は見えるので貴重品は隠しておくことが必要です。
まとめ
今回は、車中泊を快適にするポイントと車中泊におすすめの車を紹介してきました!
日々の生活に支障が出る程の大きなボディサイズはいらないことが分かりましたね。愛車がオススメに入っていなくても十分に車中泊は可能です。
快適にするための最も重要なポイントは、フルフラットを作り出すこと。クッションやエアーマットを駆使してフルフラットに近づけてくださいね!
この試行錯誤が車を愛車に変えるきっかけになるかもしれませんよ。
危険性を忘れずに、レッツ車中泊!