今の時代のカーナビは、目的地まで案内をしてくれる他に
- DVD再生
- レーダー探知
- 安心、安全機能
- Bluetoothでスマホと連携して音楽再生
- ネットに繋げてさまざまな情報を取得
ドライブを快適にするために、多くの機能が搭載されています。カーナビに求める機能や予算は人によって変わってきますが、高機能になるほど価格も上がります。
快適にドライブができて、かつ価格が安いカーナビがあれば嬉しいですよね。
今回は、一級自動車整備士資格を持つ筆者がおすすめのカーナビをご紹介します!安いカーナビを探している人はぜひチェックしてみてください。
目次
カーナビの選び方|ポイントは4つ
カーナビは種類がたくさんあるので、どのカーナビを選んでいいか迷ってしまいますね。
カーナビを選ぶ際に押さえておくべきポイントは4つです。
買ってから後悔しないためにも、まずは選び方を見ていきましょう。
カーナビの選び方➀記憶媒体|SDカード(メモリ)とSSDの違い
カーナビの記憶媒体は、SDカード(メモリ)とSSDの2種類があります。
SDカードはスマホやカメラに差し込む小型のメモリーカードです。最近では128GBの大容量のSDカードも売られており、低価格・コンパクトが魅力。読み書きの速度が少し遅めですが、基本的な機能がしっかりしています。費用を抑えたいのであればSDナビがおすすめです。
SSD(ソリッドステートドライブ)は、パソコンのストレージにも使われている高性能なディスクで、読み書きの速度は早いですが価格は高めです。
また、HDDより読み込みスピードが早いため、最近ではHDDよりSSDの方が人気があります。
カーナビの選び方②設置タイプ|2DINインダッシュ・ポータブル・フローティングタイプ
カーナビの設置タイプは
- 2DINインダッシュ
- ポータブル
- フローティングタイプ
と、3種類あります。
2DINインダッシュは決められた場所にナビを設置するのでインパネ周りがスッキリします。しかし、運転中は視界よりも下にナビがあるので少し見づらいのがネック。
ポータブルナビは価格が比較的安くて機能も充実しています。どの車種にも取り付けられて持ち運びもできるので非常に便利。ただしダッシュボードに取り付けるため、固定部分の見栄えが悪いのと電源コードの配線が邪魔になります。取り付け場所によっては視界が妨げられるので注意が必要です。
フローティングタイプは、画面部分がナビ本体から浮いたように設置できるカーナビです。これによって、大画面ディスプレイの取り付けが難しかった車への装着が可能になりました。しかしながら、価格が高いのがデメリットです。
カーナビの選び方➂|画面サイズで選ぶ
今まではダッシュボードにキレイに収まる7インチのカーナビが主流でしたが、最近では大画面の8インチと9インチのナビも人気です。
画面が大きいと地図が見やすいため、目が悪い人でもストレスなく使えるのが人気の理由です。さらに、操作もしやすいというメリットもあるのです。
カーナビの選び方④|スマホ連携可能かどうか
カーナビもスマホ連携が当たり前になってきました。Bluetooth機能が付いていれば、カーナビとスマホを連動させてハンズフリー通話やスマホ内の音楽を聴くこともできます。
さらにミラーリングをすれば『ながらスマホ』も防ぐことができます。Googleマップを普段使用しているのであれば、大画面でマップを見ることも可能です。
このような機能はとても便利なのですが、欲張り過ぎると高額になってしまいます。加えて、スマホの通信料や使うアプリの月額料など、ナビ代以外でもお金がかかってしまいます。
その点も踏まえて、カーナビを選びましょう。
おすすめの安いカーナビ!2DINサイズのインダッシュタイプ|予算5万円
2DINサイズのインダッシュタイプは、車内の見た目がスッキリすることがメリットです。
予算約5万円で2DINサイズのインダッシュタイプのカーナビをご紹介します。
楽ナビ AVIC-RZ111(パイオニア)
- 7V型HDパネルを搭載したメモリーナビゲーション
- 従来比2.4倍の高解像度で高画質
- 高性能なナビ能力に充実したAV能力
価格:¥49,000〜
AVIC-RZ111は画面解消度が非常に高く、地図表示がとても美しいカーナビです。各種ロゴマークや地図記号などの細かい部分もハッキリと確認できます。また、Bluetoothにも対応しており、別売りのドライブレコーダーユニットを購入すればナビゲーション上で録画したデータを確認することもできます。通常利用であれば不満は感じられませんが、TVチューナーが付いていないのでテレビを見たい人は別のカーナビを選びましょう。
記憶媒体 | メモリ |
画面サイズ | 7インチ |
解像度 | 1280×720 |
Bluetooth | Bluetooth 4.2+EDR |
TVチューナー | なし |
ストラーダ CN-E320D(パナソニック)
- 見やすくわかりやすい案内表示(2020年度版新地図)
- 交通情報サービスVICS WIDEが搭載されており、渋滞を回避して快適にドライブ
- Bluetooth(R) Audioにも対応しているので、ワイヤレスで音楽の再生が可能
価格:¥50,990〜
最新の地図データが収録されており、カラーレーンやドットレーンにも対応。最新の道路を通るルートで案内してくれるので、目的地までスムーズに辿り着けます。
また、VICS WIDEに標準対応しているので渋滞を回避しながら快適なドライブが可能。他にも、気象情報受信して地図上に表示する事ができます。
さらにBluetooth Audioにも対応。事前にスマホを登録しておけば、ストラーダの画面から再生などの操作も可能です。運転中にスマホを触らずに済むのは大きなメリットと言えるでしょう。
記憶媒体 | SSD |
画面サイズ | 7インチ |
解像度 | 800×480 |
Bluetooth | Bluetooth®Audio |
TVチューナー | ワンセグ(地デジ) |
彩速ナビ MDV-D307BTW(ケンウッド)
- 高画質で地図がキレイ
- スマホの操作のようにサクサク動く
- 多彩なAV機能
価格:¥49,800〜
画質にメリハリがあり、地図がとてもキレイです。負荷がかかる処理でもスムーズに行うことができる「デュアルコアCPU」を採用しています。
そして、初めての人でも分かりやすい画面構成になっており、タッチ操作が簡単でシンプルです。
マルチランゲージ(多言語)にも対応しており、日本語以外にも英語・韓国語・中国語の表示が可能。外国の方でも安心して使用できます。
他にもさまざまなAV機能が付いており、快適なドライブをサポートしてくれます。
記憶媒体 | メモリ |
画面サイズ | 7インチ |
解像度 | 800×480 |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 |
TVチューナー | ワンセグ(地デジ) |
おすすめの安いカーナビ!ポータブルタイプ|予算2万5,000円
ポータブルナビといえばGORILLA(ゴリラ)が有名です。
GORILLAのポータブルナビは自車位置を正確に表示してくれるので、海の上を走っているなんてことはありません。
ユピテルなどの安いポータブルナビと合わせてご紹介します。
GORILLA CN-G540D(パナソニック)
- 「全国市街地」を搭載
- VICS WIDEで渋滞を回避
- ドライブ中に注意喚起をしてくれる「安心・安全運転サポート」を搭載
価格:¥26,300〜
全国の市街地を100%カバーする「全国市街地図」が搭載されており、ドライブ中のヒヤリハットを注意喚起する「安心・安全運転サポート」も搭載されていて安心です。
また、精度の高いVICS WIDEで渋滞を回避できます。
さらに、リアルな方面看板や実際の道路案内に即しており、一目で案内図が分かります。高精度測位システムの「Gロケーション」も搭載。高速道路と一般道の上下並走や、一般道や高速道路へ入るときに正確な現在地を測位してくれます。
記憶媒体 | SSD |
画面サイズ | 5インチ |
解像度 | 800×480 |
Bluetooth | なし |
TVチューナー | ワンセグ(地デジ) |
GORILLA CN-G720D(パナソニック)
- 「逆走検知警告」を搭載しドライブをサポート
- ボタン表示を隠してくれるので地図が見やすく、広い道を優先してくれる道幅優先検索機能を搭載
- 独自の測位システム「Gロケーション」が搭載されており、高い自車位置測位が可能
価格:¥24,000〜
高速道路の逆走検知警告が搭載されているので、慣れない道でも安全にドライブをすることができます。危険な走行や道も事前に知らせてくれるので安心です。
そして、ボタン表示を隠してくれる「フルスクリーンマップ」も搭載されているので、地図を隅々まで見ることができます。
速度連動音量も搭載されていて、高速道路でも音声を聞き逃すことはありません。
さらに「Gロケーション」という独自の即位システムも搭載されているので、高い自車位置測位を実現しています。
記憶媒体 | SSD |
画面サイズ | 7インチ |
解像度 | 800×480 |
Bluetooth | なし |
TVチューナー | ワンセグ(地デジ) |
MOGGY YPB746(ユピテル)
- 機能が充実したハイグレードモデルのポータブルナビ
- オービス設置場所や取り締まりに注意したい場所を知らせてくれる
- 新開通道路やスマートインターチェンジにも対応
価格:¥20,991〜
ワンセグが付いた7型モニターのハイグレードポータブルナビです。逆走を防ぐ「安全運転アシスト機能」も搭載しています。また、「うっかり違反抑止ナビ」がオービスの位置や取り締まりをしている場所を知らせてくれるので安心。
さらに、道路地図帳シェアNo.1の株式会社昭文社の2020年度春版「マップルナビPro3」を搭載しているので、最新の地図情報をもとに目的地に合ったルートで案内をしてくれます。
記憶媒体 | メモリ |
画面サイズ | 7インチ |
解像度 | ‐ |
Bluetooth | なし |
TVチューナー | ワンセグ(地デジ) |
おすすめの安いカーナビ!フローティングタイプ|予算10万円以上
フローティングタイプのカーナビは安くないのですが、9インチ以上の大画面がとても魅力的です。
続いて、フローティングタイプの中でも比較的に値段が安いモデルをご紹介します。
ストラーダ CN-F1D9D(パナソニック)
- 「DYNABIGスイングディスプレイ」を採用し、左右それぞれ15度にスイング
- 前後2カメラのドライブレコーダー と連携すれば、カーナビ画面で映像の確認が可能
- 「安心・安全運転サポート」機能を搭載
価格:¥90,000〜
運転席・助手席からベストな角度に調整できる「DYNABIGスイングディスプレイ」が搭載されています。このナビは400車種以上の車に取り付けられます。
そして、別売りの前後2カメラのドライブレコーダーと連携すれば、ナビの画面から映像を確認することが可能です。残したい映像もワンタッチで保存できるので、後方からの煽り運転対策にもなります。
また、「安心・安全運転サポート」の機能により、ルート案内やレーン案内などを最適なタイミングで表示してくれるので、快適なドライブが可能です。
記憶媒体 | メモリ |
画面サイズ | 9インチ |
解像度 | 800×480 |
Bluetooth | 対応 |
TVチューナー | フルセグ(地デジ) |
ストラーダ F1X PREMIUM10 CN-F1X10D(パナソニック)
- ストラーダ史上最大画面
- 斜めからでも見やすい高画質
- 前後2カメラのドライブレコーダーと連携すれば、カーナビ画面で映像の確認が可能
価格:¥136,280〜
ストラーダ F1X PREMIUM10 CN-F1X10Dは、カーナビランキング1位のモデルです。10型フローティング大画面を採用しながらも、400車種以上の車に取り付けることができます。
「HDブリリアントブラックビジョン」を搭載することによって斜めからでも見やすく、表示解消度が従来の2.4倍向上していて高画質です。また、別売りの前後2カメラのドライブレコーダーと連携させれば、ナビ画面から映像が確認できるので、煽り運転対策にもなります。
記憶媒体 | メモリ |
画面サイズ | 10インチ |
解像度 | 1280×720 |
Bluetooth | 対応 |
TVチューナー | フルセグ(地デジ) |
新製品!2021年発売のおすすめの安いカーナビ
最後は、地図データも新しい新製品をチェックしていきましょう。
2021年に発売されたばかりのカーナビをご紹介します。
彩速ナビ MDV-L308(ケンウッド)
- 高画質&高速レスポンス
- 操作がシンプルで初めての人でも分かりやすい
- 前後2カメラのドライブレコーダーを連携して安心・安全なドライブが可能
価格:¥48,374〜
MDV-L308Wと同様、画質にメリハリがあり、地図が鮮やかでキレイです。視点を5段階調整できる「ドライビング3Dマップ」が搭載されており、まるで鳥になったような立体地図表示でとても分かりやすいです。
さらに、「逆走警告」や時速30キロ道路も表示してくれるので、安心・安全をタイムリーにサポートしてくれます。
また、別売の前後2カメラのドライブレコーダーを連携させれば、前後を同時録画できる「ダブル録画機能」が使えるため、さらに安心です。
タイプ | 一体型(2DIN) |
記憶媒体 | メモリ |
画面サイズ | 7インチ |
解像度 | 800×480 |
Bluetooth | なし |
TVチューナー | ワンセグ(地デジ) |
彩速ナビ MDV-S708(ケンウッド)
- 高画質&高速レスポンス
- 充実したAV機能
- スマホと連携するとより便利で快適に
価格:¥71,270〜
MDV-L308と同様、高画質でレスポンスが早いカーナビです。
そして、音質はMDV-L308からさらにランクアップし、「ハイレゾ音源」に対応しているので、音楽再生のクオリティーが上がっています。「ハイレゾ音源」に対応していると、歌う人の息づかいやコンサート会場の空気感など、臨場感あふれる音楽を車内で体感できます。
また、スマホとナビを連携させて指定のアプリを使用するとカーナビ向けのサービスが利用でき、情報サービスの拡張も可能です。
タイプ | 一体型(2DIN) |
記憶媒体 | メモリ |
画面サイズ | 7インチ |
解像度 | 800×480 |
Bluetooth | 対応 |
TVチューナー | フルセグ(地デジ) |
ところでおすすめのカーナビは?
各メーカーから様々なモデルが販売されていて、どのメーカーのカーナビを買うか迷ってしまいますね。
パイオニア、パナソニック、ケンウッド、ユピテルに人気が集中する一方で、イクリプスはやや評価が低いようです。
アルパインは性能は良いですが、高額なのがネックとなっています。このように、メーカーによってメリット・デメリットがありますが、ザっとまとめると、
- 操作性・音質で選ぶなら…ケンウッドの「彩速ナビ」
- ポータブルナビが欲しいのであれば…パナソニックの「GORILLA」
- 高画質&高音質にこだわるなら…パナソニックの「Strada」
- こだわりが無く、安めのカーナビなら…パイオニアの「楽ナビ」
- 操作性・音質で選ぶなら…ケンウッドの「彩速ナビ」
このような感じになるでしょうか。どの機能を重視したいかでカーナビ選びが決まります。
各メーカーの違いをよく比較し、自分の車にマッチするカーナビを選びましょう。
カーナビ初心者のためのQ&A
・地図更新はできるの?
地図更新はできます。道路は頻繁に変化するので、3ヶ月に1回は地図更新をしたいところですが、メーカーやカーナビの年式によっては、有償になる可能性があります。ほとんどのメーカーは、発売から3年間は地図更新が無料です。
地図更新の方法は、パソコンで最新データをダウンロードするか、または最新の地図データが入ったSDまたはDVDを購入するかの、2つの方法があります。
自分のカーナビが何に当てはまるのか、カーナビの品番をWEBで入力して、地図更新の情報を確認してみましょう。
・バックカメラは連動できる?
社外品のカーナビを取り付けた場合でも、純正品のバックカメラと連動させることは可能です。専用の配線を使用することで、連動させることができます。対応できる専用の配線がない車種もあるので、事前に確認しましょう。
・SDカードを使って音楽を楽しみたい
SDカードを使って音楽を楽しむことができます。しかしカーナビの機種によって、音楽の入れ方が異なります。SDカードに音楽ファイルを保存しただけでは、カーナビで音楽を聴くことができない可能性がありますので、各メーカーの取扱説明書をよく確認していただき、指示にしたがって音楽をSDカードに取り込みましょう。
・USB端子/HDMI端子って何に使用するの?
USB端子/HDMI端子は、お手持ちの音楽機器やスマホ、iPhoneを繋げて、音楽再生やオプションケーブルを使ってミラーリングをすることができます。接続をしている間は、機器のバッテリーの充電もできます。
・VICS/VICS WIDEとは?
VICSとは、道路交通情報システムのことで、渋滞や交通規制などの道路情報をリアルタイムにカーナビに届けるサービスです。24時間365日情報が届けられ、ルート検索や渋滞回避に使われています。また、VICS WIDEは車両感知がない区間でも、交通状況の把握と交通情報を提供してくれます。VICS WIDEにより、さらに精度の高いルート案内が可能です。
まとめ
カーナビは種類がとても多く、どのモデルを選べば良いか迷ってしまいます。
メーカーにこだわりがない場合は、カーナビに求める機能と予算を明確にしてから選ぶことをおすすめします。
自分に合ったカーナビを見つけて、快適なドライブを実現しましょう!