日本に集った世界のトップアスリートが遺した記録をSTRAVAで見られるぞ!
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セグメント記録を大幅に更新、アスリートの新たなモチベーションとなるレガシー
7月下旬、フランスでのグランツールレースが終了したわずか数日後、戦いの舞台は日本へとやってきた。日本国内で行われたサイクルロードレースに世界中からトップアスリートたちが集い熱い戦いを繰り広げたことは、記憶に新しいかと思われる。ワールドクラスのライダーたちが競う姿を直接観戦することは制限される難しい状況だったが、トップサイクリストたちはその記録をStravaに多く遺してくれている。
レースが行われたコース上には、Stravaの人気機能の一つである「セグメント」が多数設定されている。設定された任意の区間の「セグメント」を通過したアスリートが、GPSデバイスに記録したデータをStravaにシンクすると、その区間のタイムや速度、心拍、パワーなどの進捗を見ることができる。
今大会の自転車競技において、ロードレースに参加した全アスリートの約半数(51.24%)がStravaを使用しており、その中の64%がレース後に試合のログデータをStravaにアップしている。レースが行われた日程の前後を含む7月20日(火)〜7月30日(金)期間、出場アスリートが通過したStrava上の「セグメント」は男女合わせて487区間にも上り、驚異的な記録が多数刻まれている。この期間にトップサイクリストたちによって更新された記録は、男性のKOM(キング オブ マウンテン)が62個、女性のQOM(クイーン オブ マウンテン)は143個にも上った。
ひとつひとつの「セグメント」の記録から、トップアスリートたちのパフォーマンスを遡って垣間見ることや、一般のアスリートを含めて、新たに記録にチャレンジするモチベーションを生む、Strava上のレガシーとも言える。Stravaに遺されたセグメントの一端を紹介する。
世界中から注目を集めたMikuni TCC
レース終盤、静岡県小山町から明神峠を経て三国峠までの距離6.74km、標高差680m、平均勾配10.1%の登り区間は、名だたるワールドツアーライダーをも苦しめたヒルクライムとして、大会中から多くのサイクリストの注目を集めた。Mikuni TCCのセグメントは、これまでに2,772人のアスリートにより、4,712回挑戦されているが、今回、男性のTOP10の記録が全て更新され、KOMはアメリカのBrandon McNulty選手が23分18秒で獲得している。ちなみに、この区間は女子のロードレースのコースには登場しなかったものの、イギリス代表の控え選手として来日していたJossy Lowden選手が、32分53秒でQOMを更新している。プロ選手の記録を除いたセグメントのタイムの中央値(男性:48分44秒、女性:1時間1分12秒)と比較すると、半分近いタイムで通過していて、トップサイクリストがいかに速く登っていたのかを確認することができる。
さらに詳しく見ると、男子ロードレースで優勝したエクアドルのRichard Carapaz選手は同セグメント内の明神峠〜静岡・神奈川県境の距離1.27km、標高差149m、平均勾配11.7%の区間を5分2秒で通過しKOMを獲得している。
Annemiek van Vleutenのタイムトライアル全記録
女子個人タイムトライアルで優勝したオランダのAnnemiek van Vleuten選手はタイムトライアルの全区間21.62kmの記録をアップしている。コース上の15区間のセグメントのQOMを獲得しており、富士スピードウェイ内に設定されている距離0.85km、標高差39m、平均勾配4.4%の登りセグメントFuji Speedway Climbを1分21秒で通過している。プロ選手の記録を除いたセグメントタイムの中央値は男性で2分03秒、女性で2分12秒。この区間だけでも、van Vleuten選手のスピードを体感できることだろう。
富士スカイラインClimbでKOM、QOMを体感!
富士山麓周回コースと呼ばれる南富士エバーグリーンラインを経て、富士山スカイラインを通る長い登りの区間の最高地点、最後の500mに富士山スカイラインClimbというセグメントが設定されている。今回、フランスのDavid Gaudu選手、カナダのMichael Woods選手、そしてポーランドのMichal Kwiatkowski選手を含む7人のアスリートが同着でKOMを獲得し、27秒で通過している。また、レース前のライドにおいて、南アフリカ共和国のCarla Oberholzer選手が33秒でQOMを更新している。
プロ選手の記録を除いたセグメントタイムの中央値は男性で43秒、女性で47秒。距離にしてわずか500mの区間ですが、今後この付近でライドをする際には、標高差97m、平均勾配19.9%という、この急勾配のセグメントで思いっきり踏んでみるのも面白いかもしれない。
Stravaとは
Stravaは180人の従業員を抱え、大半がサンフランシスコ、その他はコロラド州デンバー、 ニューハンプシャー州ハノーバー、イギリスのブリストルに拠点を構えている。主ビジネスは、アスリートのための先進的なサブスクリプションサービスの提供だ。Stravaのモバイルアプリとウェブサイトは、コネクテッドフィットネスの中心となるプラットフォームと して、195カ国以上から8,200万人以上のアスリートが集まるソーシャル・ネットワークサイトであり、日本国内の利用者も2018年の国内ローンチから2.5倍増加している。住んでいる場所、好きなスポーツ、使用しているデバイスに関わらず、すべてのアスリートはStravaで繋がることができる。
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/