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ブリヂストンサイクルの上尾本社にて日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2022の授賞式を実施

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ピークス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:白土 学、以下ピークス)が運営する、スポーツバイク専門メディア『バイシクルクラブ』の編集長・山口が選考委員を務める「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー 2022」が開催され、日本ブランドとして初めてアンカー・RP9が「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー 2022」を受賞した。
これを受け、ブリヂストンサイクル本社にて日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2022の授賞式が執り行われた。

「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー」とは

日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー実行委員会主催で、その年の自転車No.1を決めるアワード。実行委員会は、自転車ジャーナリストや自転車メディアの代表者などの選考委員で構成され、スポーツバイクユーザーがよりスポーツバイクを楽しむための話題づくりを目的として、毎年本アワードを開催している。

<選考方法>
選考に際して、9人の選考委員の持ち点は各10ポイント。それをいくつのモデルに分配しても構わないが、1モデルへの配点は最高3ポイントまで。各モデルの得点を集計し、最高得点を得たモデルを「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2022」と決定。

ブリヂストンサイクルのバイシクル・オブ・ザ・イヤーQ&Aコメント

  1. 会社としての受賞に対するコメント、今後のスポーツサイクルに対する取り組みについてコメントお願いします。(磯部社長回答)

この度はバイシクル・オブ・ザ・イヤー2022を頂戴し、大変光栄に思います。主催の日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2022実行委員会の方々および関係者に方々に心から御礼申し上げます。「ANCHOR RP9」は、自転車競技トラック日本代表に供給し使用されたトラックバイク開発で磨きをかけた、ブリヂストン独自の解析技術「PROFORMAT(プロフォーマット)」を用いて開発され、社員、選手、関係者が一丸となって作りあげた渾身の1台と自負しています。今回、9名の審査員の内、4名が最高点の3点と高い評価をいただきましたたこと、また、日本ブランドとして初の受賞となったこと、大変嬉しく思っております。「エポックメイキング」という最高の誉め言葉を励みに、今後も日本ブランドとして、この賞の名に恥じぬ様取り組んでまいります。

2. 今回の受賞についての感想をお願いします。(企画・開発回答)

<企画回答>

日本ブランドとして初ノミネート、初受賞となり大変嬉しく思います。社内でも受賞の期待が非常に高かったため大変なプレッシャーでしたが、選考プロセスの中で多くの審査員の方々に評価頂き安心しました。

<開発回答>

栄えある賞を頂き大変光栄に思います。単純な数値だけでなく、従来から続くライダーの意見を取り入れた我々の開発の取り組みが、このような形で評価いただけて大変うれしく思います。

3. 現在の売れ行き、納品状況についてお伺いさせてください。

<広報回答>

当初の計画よりも多くのご注文をいただいており、お客様へは納品までお時間をいただいております。

4. 審査員橋本謙司さんは自費で購入するほどの気に入り様でした。そのコメントに以下の文言がございます。「軽快な反応性を生む硬さをもちながら、脚への優しさも感じるバランスのよさ。日本人開発者が日本人のために開発したという価値。日本ブランドが生み出した歴史に残るモデルと断言する」とございますが、日本人にあわせた乗り味は意識されていますか?意識している場合、どのような所でしょうか?(企画・開発回答)

<企画回答>

「日本人に合わせた乗り心地の追及」、というよりは「日本人の体格を前提にした設計」の影響が大きいと考えています。44など比較的小さいサイズまで展開していますが、初期段階でそういったサイズの設計も加味しているためサイズによる過度なバランスの変化は起きないよう意識しています。また、乗り味の決定については選手の感覚を物理的な変形の関係を分析し、より進むフィーリングを得られるよう調整を行っている点も影響が大きいと考えています。

<開発回答>

フレームのサイズ展開やジオメトリーについては今まで日本人をターゲットにモノづくりをしてきた知見が生かされています。また、選手や開発ライダーの意見を数値に落とし込んで検証するというプロセスを繰り返すことで、日本人にマッチしたフィーリングを手に入れることが出来たと考えております。

5. ラ・ルート安井氏の原稿に「全力の後出しじゃんけん」という表記がございました。それだけ仕上りがよかったことの表れだと思います。そのため御社では高い計画目標を設けられたと想像しております。①RP9の「もっとも誇れる点」はどこになりますか?②当初の計画していた目標に対して、それを上回る点について教えてください。(企画・開発回答)

<企画回答>

①やはり空力・剛性・重量のバランスの高さだと考えています。これらはトレードオフの要素が強く、1つの場所でも片方を取ると片方を失い、それが様々な場所で更にトレードオフになるような複雑さを持っています。結果としてオールラウンドに戦えるモデルとして適切なバランスに着地できた点が評価頂けていると考えています。

②数値でお伝えできない点になってしまいますが、剛性フィーリングです。トラックバイク開発である程度ノウハウを蓄えた状態でのスタートでしたが、やはり出来上がったフレームを乗るまでは最終的なフィーリングは分かりません。初めてプロトタイプが出来た際に開発メンバーで試し乗りした際は最初の数mで違いが分かるほどで驚きました。

<開発回答>

①(↑企画回答と同様)

②設計としては目標を定めながら修正を繰り返していったので特別上回ったという印象はないのですが、個人的に感じているのは世間からの反響の大きさでしょうか。また、トラックバイク開発で得られた技術がこのRP9の開発を通じてさらなる技術の向上を得ることが出来たので、今後の開発にも注目していただけたらと思います。

6. セレクトカラーにて「Racing Color -RC レーシングカラー」のオプションがございますが、今回の受賞を受けて別のオプションも出されるご予定はありますか?(企画回答)

<企画回答>

現状予定はございません。既に沢山のご注文を頂いておりますので、当面は販売中のモデルの供給を最優先とさせて頂きます。

参考誌面コメント

橋本謙司氏コメント:

唯一の3点評価。自身が大枚を叩いて購入したからではない。もちろん性能面で劣る点があるようでは自腹購入には至らないが、ベスト10ともなると好みが出てくるところもある。アンカー旗艦モデル初のディスクモデルとなったRP9は、単純な最新技術の寄せ集めモデルではなかった。初速、巡航域ともに研ぎすまされており万能モデルとして文句なしだ。軽快な反応性を生む硬さをもちながら、脚への優しさも感じるバランスのよさ。日本人開発者が日本人のために開発したという価値。日本ブランドが生み出した歴史に残るモデルと断言する

ラ・ルート安井生行氏コメント:

コンセプト、時代性、コストパフォーマンスに目立った点は見られない。商品としては、もう何年も前に既視のもの。僕はラ・ルートの原稿に「全力の後出しじゃんけん」と書いた。そういう意味では、今回の評価基準として不利な一台だ。しかし、走りがそれを覆した。脚当たりのよさと世界トップレベルの性能をここまでバランスさせたフレームは少ない。ただ速いだけではなく、人間に寄り添う速さ。開発者インタビューで、それを生んでいる絶妙な剛性感は意図して練り込まれたものだと知った。この奥行きのある走りを評価して3点とした

日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2022受賞:アンカー・RP9

  • 製品名:アンカー・RP9
  • 価格:¥1,210,000(DURA-ACEMODEL)、\495,000(フレームセット)※税込
  • スペック
    • フレーム:プロフォーマット、HMカーボン+T1100カーボン
    • フロントフォーク:プロフォーマット、HMカーボン+T1100カーボン
    • コンポーネント:シマノ・デュラエースDI2
    • ホイール:DTスイス・ARC1100ダイカット50
    • タイヤ:ブリヂストンエクステンザ・R1X700×25C
    • サイズ:440、490、510、530

選考委員による評価総括

今回、第五回目の開催となる「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー」。日本ブランドとしてベスト10にノミネートしたのも初めてのアンカー・RP9が、さらに海外ブランドとの激戦を制しての初受賞。この評価の理由として大きかったのは、「軽快な反応性を生む硬さをもちながら、脚への優しさも感じるバランスのよさ」(ハシケン)、「脚当たりのよさと世界トップレベルの性能をここまでバランスさせたフレームは少ない」(安井行生)、「高い次元で速さと乗り心地のよさを最適化できる夢のような時代がきた。RP9はその象徴だ」(山口博久)というように、選考委員たちのコメントの随所に現れている、速さだけではない“走りの質の高さ”。
また、RP9を開発したアンカーのバックグラウンドにあったのは、東京 2020 オリンピックを目指したトラックバイクの開発で培った技術。そういう意味でRP9は、単に「優秀なロードバイク」であるだけでなく、日本の自転車競技界あるいはスポーツ界という大きな枠組みのなかでも、エポックメイキングなバイクとして後世に名を残したといえる。

LINK:ピークス株式会社

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