2022年3月4日(金)、株式会社トーキョーバイク(所在地:東京都江東区三好、代表取締役:金井一郎)は、谷根千エリア、東京都台東区谷中に「tokyobike 谷中 Soil」をリニューアルオープンした。
目次
「tokyobike 谷中 Soil」について
「tokyobike 谷中 Soil」は、”⻑く使うを大切にする”をテーマにしたコンセプトショップ。廃棄物の削減や資源の循環に取り組みながら、自転車を中心としたモノを⻑く・楽しく使うためにできることを、お客様と一緒に考えていく。
長らくトーキョーバイクの本社オフィスとして使われてきた場所が、ReBuilding Center JAPAN の設計で新たに生まれ変わった。設計を担ったReBuilding Center JAPANは、長野県諏訪市に拠点を置き、空き家や解体される家から古材・古道具などをレスキュー(引き取り)する建築建材のリサイクルショップ。
「tokyobike 谷中 Soil」の天井や床、壁にも、使われなくなった家々からレスキューされた古材を使用している。また、自転車を保管するストレージの扉には、トーキョーバイクと繋がりの深いARiSE COFFEE ROASTERS や ONIBUS COFFEEで使われていたコーヒー豆の麻袋を活用。店舗づくりの段階から、「一度は役割を終えたものが、新しい役割をもって誰かの必要なものになる」ことを考えた。
今回の新店舗では、直営店で提供している新車販売や修理メンテナンスだけでなく、ユーザーから引き取った自転車を整備し、販売することも始める。
ライフステージの変化や、車体の老朽化などを理由に自転車を手放す場合、これまではゴミとして処理されてしまうことがほとんどだった。「tokyobike 谷中 Soil」では、トーキョーバイクの全直営店から回収した自転車を再整備・再塗装したうえで、再びお客様に届ける。また、自転車の洗車サービス「バイク銭湯」、自転車パーツや雑貨のアップサイクルマーケット「SoilのYard Sale」の定期開催なども予定している。
谷中は、2009年にトーキョーバイクが初めて直営店をオープンし、最も多くのユーザーがいる場所だ。この土地で、また新たに、長く自転車が生き続けるための独自のサービスを展開していく。
自転車の回収と再販売
2021年より、トーキョーバイクは直営店全店舗にて、ご愛用いただいたトーキョーバイクの全モデルを対象にした無料引き取りサービスを始めた。回収された自転車は「tokyobike 谷中 Soil」にて再整備や再塗装を行い、新たな価値を持つ自転車に再生させて販売する。自転車本体の消耗が著しく、整備などで対応できない場合でも、再利用できるパ ーツを抜き出し、クリーニングを実施した上で、他の自転車の修理パーツとして利用、もしくは中古パーツとして再販売する。
また、自転車のフレーム部分の傷や、塗装の剥がれが顕著なものについては、埼玉県ふじみの市に拠点を置く、NJSフレームメーカーの株式会社TR※1をパートナーに迎え、「RAWカラー」※2の自転車に再加工し販売する。
※1 NJSフレームメーカーの株式会社TR
株式会社TRは、埼玉県ふじみ野市に本社・工場を構えるNJSフレームメーカー。競技用フレームは勿論のこと、一般向けのロードバイク、ピストバイクのフレームオーダー、塗装やカーボン補修、レストアも行う。NJSフレームメーカーとは日本自転車振興会に定められた精度、耐久性の厳しい基準をクリアし、認定を受け競輪の現場で使用できるフレーム製造メーカーのこと。
※2 RAWカラー
「生、未加工」を意味する「RAW」という言葉の通り、自転車フレームの元となる素材そのものの色。トーキョーバイクの場合、自転車フレームにはクロモリと呼ばれる鉄素材を使用しており、暗めの灰色となる。工程としては、回収した自転車の元の塗装を全て剥離させ、その後に被膜処理とクリア塗装を行う。
自転車の洗車サービス「バイク銭湯」
自転車を長く乗り続けるための方法のひとつに、「洗車」がある。しかし、都市部での住宅事情を考慮すると、自宅で自転車の洗車ができる方は限られている。そこで、家での洗車ができなかったり、自分で行う時間がなかったりする方のために、洗車サービスを始める。
店舗に持ち込んだトーキョーバイクを、綺麗にしてお返しする「バイク銭湯」。定期的に洗車をすることは、見た目を綺麗な状態で保つだけでなく、パーツやフレーム、その他のトラブルの発見につながり、結果として自転車の寿命を伸ばすことにもつながる。2022年4月29日(金)サービス開始予定。
アップサイクルマーケット「SoilのYard Sale」の定期開催
自転車パーツやアクセサリー、ライフスタイル雑貨まで、通常の販売が難しくなった商品を集めて販売するマーケットを、季節ごとに開催。製造や運搬の過程で傷ついたり、汚れてしまったりしたもので、どれも使用には問題ない。一部製品については、コンセプトに共感していただいた他ブランドと協働し、再加工を行い販売する。
次回2022年4月8日(金)〜10(日)に開催する「SoilのYard Sale」では、チョコレートの製造過程で出るハスク(カカオ豆の外皮)を使用し染め直したオリジナルサコッシュを数量限定で販売。染料となるハスクは、サンフランシスコ発祥のBean to Barチョコレート専門店「ダンデライオン・チョコレート」より提供。
tokyobike 谷中 Soil 店舗情報
- 住所:〒110-0001 東京都台東区谷中2-6-12
- 電話:03-5809-0980
- メール:soil@tokyobike.com
2022年3月31日(木)までの営業時間
- 平日:12:00〜19:00 / 土日祝 10:00〜18:00
- 定休日:月・火・水・木
- ※3月11日(金)は臨時休業
2022年4月1日(金)からの営業時間
- 平日:12:00〜19:00 / 土日祝 10:00〜18:00
- 定休日:火・水・木
サービス内容:トーキョーバイクの試乗、新車販売、メンテナンス、修理、使わなくなったトーキョーバイクの回収と再販売
ReBuilding Center JAPAN 設計コンセプト
「⻑く使うを大切にする」というコンセプトのもと、内装に使用した木材や左官材料のほとんどは廃棄される予定だった古材や土壁の土を再利用して仕上げている。トーキョーバイクが今まで培ってきた関係性も空間に取り込んでいきたいという思いから、コーヒーショップから麻袋をレスキューしてきてもらい、建具に活用した。
古いものを活用することで年配の方には懐かしさと親しみを、若い世代には持続可能なこれからのスタイルを提案することで多世代の人が関わり合える場所としてデザインした。
ReBuilding Center JAPAN
2016年創業。長野県諏訪市にて、古材と古道具を販売する建築建材のリサイクルショップ。家屋や工場の片付け・解体の現場に伺い、行き場を失ったモノのレスキュー(引き取り)をしている。「REBUILD NEW CULTURE」の理念のもと、捨てられるモノ、忘れられていく文化を見つめ直し、本質的な価値を伝えながら再び誰かの生活を豊かにすることを目指す。古材を活かした店舗や施設の空間設計、オーダー家具の制作、地域から出る古材を使ったワークショップの開催、高性能断熱改修を施した中古住宅のリノベーションなど、様々な事業も手がける。
tokyobikeについて
1997年に創業し、2002年より自転車の製造販売をスタートし今年20年を迎える。 街を楽しむプロフェッショナルとして、速く走ることや移動することを目的とするのではなく、日常にささやかな変化を加えるためのツールとしての自転車を提供している。 のびのびとそれぞれのペースで人生を謳歌する人たちが集い、東京でありながらのんびりした時間が流れる街谷中でスタートし、 ”TOKYO SLOW”というコンセプトを世界へ発信してきた。2017年よりレンタサイクル事業を本格的に開始。直営店舗に加えトーキョーバイクからのレンタサイクルサービスの提供や、ホテルによるレンタルサイクルへの採用により、HOTEL K5 /東京 日本橋兜町、マンダリンオリエンタル 東京 /東京 日本橋、エースホテル京都 /京都、など、多数の宿泊施設でも、トーキョーバイクを使用することができる。コンセプトに共感したブランドとの共同企画開発などにも挑戦し、スニーカーやサングラスなども販売している。
<国内外販売店舗>
トーキョーバイク国内直営店
TOKYOBIKE TOKYO (東京都江東区) 、tokyobike 吉祥寺 (東京都武蔵野市) 、tokyobike 中目黒(東京都目黒区)、tokyobike 谷中 Soil(東京都台東区)
パートナーショップ
Tokyobike Plus 豪徳寺(東京都世田谷区)、Tokyobike Plus 福岡(福岡県福岡市)
海外のトーキョーバイク直営店・取り扱い店
ロンドン、L.A.、ベルリン、ミラノ、マドリッド、プラハ、バンコク、ドバイ、テルアビブ、ジャカルタ、台北など、 海 外の主要都市に展開。
LINK:株式会社トーキョーバイク