⼀般社団法⼈南アルプス⼭守⼈(⼭梨県南アルプス市、代表理事:弭間亮、以下「⼭守⼈(やまもりびと)」)は、5月27日、第5回「自転車活用推進功績者表彰」を受賞した。
自転車活用推進功績者表彰
自転車活用推進功績者表彰は、「自転車活用推進法」に基づき、自転車活用推進本部(本部長:国土交通大臣)が自転車の活用の推進に関し、顕著な功績があると認められる個人又は団体を表彰するもの。平成30年度より毎年実施され、今回が5回目。山梨県では、山守人が初受賞となる。
これまでの活動
山守人は、地域貢献活動を軸とし、マウンテンバイク(以下「MTB」) の健全な普及を目指すボランティア団体。日本の山林や山道は権利関係が複雑であり、利用に関する法制度も整っていないことから、MTB走行の許認可を得ることが非常に難しく、そのことがMTBの普及を妨げてきた。
本法人は、その課題に正面から向き合い、地域貢献活動を基礎として「多くの方が楽しめる巨大なフィールド」を作り、それを事例として「MTBの制度化」の実現を目指して9年前から活動してきた。
①地域貢献活動を通じた巨大なフィールドの実現
MTBが健全に普及していくには、公に認められた走行環境が必要だ。本法人は、地域のお祭りや清掃活動、高齢者コミュニティ支援、小学生の自転車教室、防犯パトロール、移住促進、山道整備など様々な地域貢献活動を長年続けることで、地域社会より賛同頂き、また山道利用の許認可を頂き、日本最大標高差1,000m以上、総延長15km以上の巨大なフィールドをボランティアで築き上げ、初心者から上級者までのすべての層を受け入れることのできる走行環境を実現しています。特に、2021年に完成させた「南アルプス立沼MTBパーク」は無料一般開放し、子供、家族、仲間でMTBと自然環境を楽しむ機会の創出に貢献している。
②MTBの利用に関する制度化の実現に向けた活動
現状、MTBで山道を走行するための許認可取得は非常にハードルが高く、MTBの普及促進には、MTB利用に関する制度化を実現し、ルールを守った上で気軽にMTBを楽しめる走行環境を拡大することが必要と考える。本法人は、制度化実現に向けて、地域貢献活動に加え、県内外の企業との連携、及び、登山道整備や移住定住促進、防犯等の業務で行政と協力し、地域と一体となったフィールド作りの事例を積み重ねてきた。本法人としても手伝いし、2019 年「山梨県自転車活用推進計画」、2021年国土交通省「第2次自転車活用推進計画」に MTB推進が記載、2022年「山梨MTB推進協議会」設置が予定されており、いよいよ山梨県が「MTBの聖地化」を目指し本格的に動き始めている。
今後
山守人はMTBを使って地域貢献活動をしている。そのためにも山守人が1番実現したいことは「MTBの制度化」だ。制度化により、さらにトレイル網を拡大しMTBが健全に普及していくことで、自然環境保護や人びとのふれあいがさらに実現し、地方創生という、地域と共存する新たな巨大なフィールドを作り上げていく。
法人概要
- 名称:⼀般社団法⼈ 南アルプス⼭守⼈ 代表理事 弭間 亮(はずまりょう)
- 設⽴:2020年6⽉
- 所在地:⼭梨県南アルプス市平岡
- 事業内容:MTBトレイルやパークのデザイン・設計・施⼯、MTB関連コンサルティング、登山道保守点検、MTBツアーや企業研修、MTBの政策化・ 制度化推進、移住定住促進、まちづくり、会員組織「南アルプスマウンテンバイク愛好会」運営等。
- 南アルプスマウンテンバイク愛好会:地域貢献活動(お祭り、清掃等)、耕作放棄地対策、山林防犯パトロール、トレイル整備等を実施する有料会員制のボランティア組織。会員数180名。
LINK:一般社団法人南アルプス山守人