“マルチバイク”XROSS「AX511A」は最強のe-MTBかも!キャンプ・旅・トレイル・自転車通勤までおまかせ!
e-BIKE専門のジャパンブランド「XROSS(クロス)」をご存じでしょうか。初めてのe-BIKEとしてもおすすめできる「AX511A」は、オフロードもオンロードもこなし、日常づかいからツーリングまで幅広く活躍するマルチバイクです。
その実力をトレイルに出向いてしっかりチェック。フレーム剛性と軽量性、パーツチョイスから得られる確かな走りがそこには存在していました!
目次
意外と汎用性の高い「e-MTB」という選択肢
電動アシスト機能のついたスポーツサイクル「e-BIKE」。ロードバイク、クロスバイク、ミニベロ、グラベルロード、MTBと、今やほとんどの車種にe-BIKEがそろっています。乗り方や使い方に合わせて “選び放題” なうれしい状況ではありますが、選択肢が広がりすぎると「どれを選べばいいか迷ってしまう」なんて悩みも……。
そんな中、 e-MTBを選ぶライダーが現れています。路面を選ばず走れて、実はオンロード走行も結構速い。乗り方、使い方の幅が広いため、結果的にコスパが良いe-MTBを、普段づかいから、ツーリング、キャンプなどで楽しんでいるのです。
そこで今回は本格的なオフロード走行もこなしながら、キャンプツーリング、そして日常づかいもできる機能をもった XROSS「AX511A」をテストして、本当にコスパ良く使えるものなのか走ってみました。
e-BIKE専門ブランド「XROSS」を知ってる? 旅するバイクAX511A
XROSS(クロス)は自転車の街、宇都宮発の e-BIKE専門ブランド。ジャパンブランドらしく、国内利用を見据えた仕様やパーツがセットされ、スポーツ走行を楽しめるe-BIKEを展開しています。
今回紹介するAX(Adventure Xross)シリーズのほか、より本格的な走りが楽しめるDX(Duro Xross)シリーズもラインナップ。(どちらもe-MTB)
AX511Aは、AXシリーズの中でもエントリーユーザー向けにリリースされたモデルです。エントリーモデルといっても、本格的なオフロード走行に対応するフレーム構造、パーツチョイス、さらにオンロードや普段づかいで快適性を高める機能まで、日本ブランドらしい細やかな気遣いが見受けられます。
また「 旅するバイク」と銘打たれるとおり、ロングツーリングや自転車旅においても性能をいかんなく発揮してくれる一台に仕上がっています。
頑丈かつ軽快。確かな走りをもたらすフレーム
一番の特徴はXROSS独自のフレームデザイン「コンパクトトライアングルフレーム」にあります。ダイヤモンド型フレームのいわゆる “前三角” をギリギリまで小さくすることで、剛性を高めつつ重量バランスを最適化した構造です。
それなら「はじめから小さくすりゃいいじゃん」とは思いますが、そこはe-MTB。バッテリーがどうしても必要となるワケで、小さくした前三角にバッテリーを収めて、しかも着脱しやすくするのはなかなか大変。
そこを乗り越えて、このフレームは構造的な強さ、メンテナンス性、しかもバッテリーの一部がフレームに内蔵されているというデザイン性まで高めたものに仕上がっています。
もう少しフレームのお話をしますが、リアはサスペンションなしのハードテールを採用。 シートステイは曲線を描くデザインを採用したことで、剛性を高めつつ、路面からの突き上げをうまくいなした乗り心地になっています。
ちなみに……前後にサスペンションを採用しているモデルを「フルサス(フルサスペンション)」と言います。前後サスペンションのおかげでかなりハードな路面状況でも走破できますが、重量増につながる点がデメリット。AXシリーズにはフルサスモデル「AX611」「AX611A」もラインナップされているので、ちょっと価格は上がりますが、状況に応じて選択するとよいでしょう。
e-MTBを駆動する心臓部、ドライブユニットは上位機種と同様にスムーズなアシスト力に定評がある、SHIMANO E5080Hを採用。SHIMANO STEPSの中でも、バッテリーがもっとも軽量、コンパクトでありながら最長140km走行できるなど、重量と走行距離バランスが良いユニットと言えるでしょう。
またドライブトレインは 1×11速(38×42T)をセットし、オフロードの上りはもちろん、舗装路を走るロングライドにも幅広く対応しています。
かゆいところに手が届く最適なパーツ構成
走り心地、走破性を大きく左右するタイヤは29×2.2インチで、オフロード走行時のトラクションのかかりに加えて、径が大きくオンロードでの高速走行も可能です。しかも耐パンク性の高い、信頼のパナレーサー DriverPro PRなので、ロングライドでのパンクトラブルも限りなく回避できると思われます。
このほか、自由にサドルの高さを変更できるドロッパーシートポストや、4つのハンドポジションが可能なハンドルバーなど、あらゆる使用シーンを想定し、乗り手を選ばないパーツを搭載。
とても エントリーモデルとは思えない魅力的な機能、パーツ構成ですが、実際に乗ってみてどうなのか、このあたりを次のセクションでご紹介します。
トレイルでインプレッション!
さてAX511Aの機能を体感するべく、MTBパークでテストしてみました。この自転車は旅を想定したバイクのため、ちょっとハードなコースですがこのバイクならいけるんじゃないか、というところで久しぶりのMTBライドを楽しんできました。
上りのパワフルさはフレーム設計のおかげ
上りルートで感じたのは、まるで背中を押されるような軽快さ。SHIMANOのドライブユニットなので、パワーに関しては当然なのですが、E5080Hが軽量であることに加えて、前三角が小さいフレーム形状を採用したことで剛性が高まり、 パワーを受け止めてぐいぐい上っていきます。これは気持ちいい!
濡れて滑りやすくなった路面も関係なく上ってくれて、まるで自分のテクニックが向上した気になります。電動じゃないMTBなら上れないでしょうね……。
下りコーナーでもスピード維持が可能な剛性感
また下りのシーンではフレームの剛性が安定感となって、ライダーをサポート。あまり剛性が高くないと恐ろしくて、特に下りコーナーでスピードは出せなくなるのですが、まったく問題なし。
気持ちよすぎて調子に乗りすぎたせいか、久しぶりにコーナーで落車するほどでした(怪我はしませんでした)。
旅仕様のハンドルバーにドロッパーシートポストで幅広い用途に対応
フレーム設計、ドライブユニットから、乗り味に関しては「いいだろうな」とは思っていましたが、まさにその通りでした。
さらに「パーツ構成の妙」もポイントだと感じました。特にハンドル。色々な持ち方ができるのがドロップハンドルのいいところですが、それと同じように4種類の持ち方ができるハンドルはツーリングで威力を発揮するでしょう。アップライトなポジションのまま、色々な部分を握れるため、疲労感が軽減されそうです(モーターがパワフルなので疲れないでしょうけど)。
Image: LIFE SIZE MOBILITY
あとはドロッパーシートポストもありがたいですね。手元のレバーでサドルの高さを自由に変更できるMTBではおなじみのパーツですが、トレイルライド以外でも便利ですね。
今回は試していないですが、キャリアに重い荷物を取り付けてツーリングに行くときなどは乗り降りの際にバランスを崩しやすいもの。そんな時にドロッパーシートポストがあれば、サドルを下げて乗り降りできるので安全です。
基本コンセプトは「旅バイク」ということですが、フレーム構造と剛性、ドライブユニットのパワー、タイヤなどのパーツ構成により、本当に幅広く使えるバイクに仕上がっています。
- ライトなトレイルライド
- 舗装路のロングツーリング
- 里山ツーリング・キャンプライド
- 通勤・通学などの普段使い
これらを難なくこなせて、しかも価格は30万円台。これがあればさまざまなシーンで楽しめる、まさに高コスパのバイクと言えると思います。
AX 511A
価格 | 376,200円(税込) |
フレーム | Aluminum 6061 T6 |
フォーク | MANITOU MACHETE COMP, 27.5+ BOOST, 7050 Alloy Stanchions, Axle 15x110mm, Travel 120mm |
サイズ | M |
メインコンポーネント | シマノ・デオーレ |
クランク長 | 170mm |
チェーンリング | 38T |
カセット | 11-SPEED, 11-13-15-17-19-21-24-28-32-37-42T |
ホイール | SHIMANO WH-MT500-B-29 |
タイヤ | PANARACER DriverPro PR 29×2.20 |
サドル | STRACE SA-383 |
重量 | 19.9kg |
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