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雨雲レーダーつきのルート表示が便利! 「Yahoo! MAP」の担当者に聞いた自転車ナビ活用法

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6月にリリースされた「Yahoo! MAP」の自転車ナビゲーション。ユーザーからのリクエストと、普段から自転車を使う担当者の「これができたら良いのに」を叶える形で実現に至ったそう。

ひと目で簡単に表示される自転車用のルートはもちろん、ナビ中は音声と案内パネルでガイド、さらに「雨雲レーダー」の連動でライド行程における雨の予測が可能になった新しいYahoo! MAP。ポタリングが趣味だというプロジェクトマネージャーの渡辺太郎さんに、お話を聞いてきました。

ユーザー念願の「自転車ルート検索」のリリース

── 「Yahoo! MAP」での自転車ルートが6月に導入されましたね。渡辺さん自身も、自転車専用ルートの必要性を感じてこられたのでしょうか?

渡辺太郎さん

ヤフー株式会社

「Yahoo! MAP」プロジェクトマネージャー

 

渡辺:日常生活で自転車圏内だけど微妙に道がわからないことってありませんか? たとえば自宅から数キロの役所に行かないといけない、そんなときは自転車の出番ですよね。

「晴れているし自転車日和だ!」と意気揚々と出発するのですが、自転車でのルートに少し不安を覚えるんです。途中には幹線道路があったり、大きな公園や住宅街があって、最適なルートが微妙にわからないんですよね。調べようとしても、自転車で通れる道が簡単にわかるツールを見つけられず、ルート調べもひと苦労、ということがありました。

そこで「現在地から目的地までの自転車のルート検索を、ひと目で簡単に調べられる機能を作ろう!」と思い、開発に至りました。

 

── Yahoo! JAPANといえば、既存サービスとして乗換案内やカーナビも展開されていますよね。「自転車のルート検索」ならではの難しさがありましたか?

 

渡辺:弊社にはもともと「Yahoo!乗換案内」「Yahoo!カーナビ」といった多数の利用者を抱えるサービスがあり、そのノウハウを「自転車のルート検索」にも活かした形です。

ただ、自転車は車よりスピードが遅いので、ナビゲーションを出すタイミングが非常に難しいんです。何度も検証を重ねて、最適なタイミングのナビゲーションを組みこむことに成功しました。

また、ナビ中に必要な情報は “音声だけでも分かるように” 工夫しています。ナビ中に画面を確認する場合でも凝視しなくても良いよう、走行に必要な情報は大きく表示して視認性を高めています。これらは「Yahoo!カーナビ」で得たノウハウをもとに設計しました。

 

── それが今回の「ターンバイターン方式」なのですね。

>> ターンバイターン方式

交差点などで進行方向を「音声」や「案内パネル」で案内する機能

渡辺:はい、この「自転車 ターンバイターン方式のナビ」では、音声案内を活用することで “次のポイントがどのくらい先にあって、右折なのか左折なのか” といった情報を音声で事前に確認できます。

走行中に画面を見る危険性を減らし、安全性を高めています。

 

── カーナビではおなじみの機能ですが、自転車の速度でストレスなく同様の音声案内があると嬉しいですね。ルート自体も自転車用に最適化されているのですよね。

 

渡辺:車のナビには適さない幅員の狭い道にもルートを引くように調整し、自転車用のルートとして最適なものが表示されるようチューニングしました。

車の場合は広い道を優先したほうが走りやすいルートを引けるのですが、自転車の場合は必ずしもそうではありません。特に都市部においては「自転車の方がはやい場合もある」という利点を生かすためにも、このチューニングは重要でした。

ユーザーのみなさまからは、「小道まで載っているので、林道や抜け道好きの自転車乗りにぴったり」と嬉しい声も届いています。

 

── 林道や抜け道……! 確かに自転車乗りはワクワクしてしまうワードです。


「車のルート検索」と「自転車のルート検索」の比較

ルート上に「雨雲レーダー」を重ねて表示できる!

── 今回の注目は「雨雲レーダー」との連携ですよね。具体的にはどのようなシーンで活用できるのでしょうか?

 

渡辺:そうですね、まずは出かける前に「途中で雨が降ってこないか」「走行ルートのどのあたりで雨が降ってきそうか」をチェックすることができます。

自転車で目的地に行くと、当然帰りも自転車であることが多いですよね。そうすると帰路の天気も気にしておきたいところです。今回のYahoo! MAPの自転車ナビは6時間先までの雨雲の動きを見ることができます。


自転車ルート検索であがってきた「走行ルート」と「雨雲レーダー」を一つの画面上で重ねて表示。ひと目で雨予測が可能

 

── なるほど、時間軸ごとに雨雲の動きを走行ルートに重ねられるのですね。これまでは走行ルートを頭に浮かべながら、「雨雲レーダー」を別途確認していましたから、同じ画面でパッと分かるのはありがたいですね。

 

渡辺:機能リリースがゲリラ豪雨も多い時期であったこともあり、「雨雲レーダー」は最重要項目でした。

自転車に乗るときは、クルマや公共交通機関以上に「雨が降るかどうか」が重要だというのは、ユーザーのみなさまも共感いただけるところだと思います。「自転車のナビゲーション」にとって何が便利かを考えて作りましたから、きっと役立ててもらえると思います。

 

ユーザーから届く喜びの声。アップデートではルートの勾配情報の追加を検討

 

── リリースしてから少し経ちましたが、実際のユーザーから声は届いていますか?

 

渡辺:開始直後から、多くのユーザーさまからご意見をいただいています。意見の大半は「待っていました!」というもので嬉しく思います。

実際のユーザーからの声

「『雨雲レーダー』との連携が嬉しい! 結局のところいつ雨が降るかが一番自転車の移動に影響するので」

「コロナ禍で自転車移動がふえたので『自転車ルート検索』待っていました」

またご要望もいくつかいただいており、特に「標高の表示を希望、高低差もわかると嬉しい」という自転車乗りらしいご意見もあります。次のアップデートに向けて「道路の勾配の情報追加」を検討しているところです。

── さらに進化して、より自転車乗りに寄り添う「ちょうどいいナビ」が期待できそうですね。楽しみです! 渡辺さん、ありがとうございました。


>> プレスリリース

>> Yahoo! MAP

B!

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