電動工具メーカーとして有名なマキタが電動アシスト自転車をリリースし、マキタユーザーのみならず自転車界隈でも話題になりましたね。
マキタといえば、誰もが一度はその名を耳にしたことがある有名メーカー。とはいえ電動アシスト自転車となると「?」となる人も多いのではないでしょうか。ネット上でも「さすがマキタ」と肯定的な声もある一方で、「誰向け? 高くないか?」といった議論渦巻く自転車だったりします。
そんな疑問をそのまま、マキタさんにぶつけてみることにしました。
現場の職人さんがラクに移動できる自転車
メインビジュアルをパッと見るだけで、シティタイプの電動アシスト自転車で、前ハブモーターなんだな。バッテリーがでっかいサイコロみたいだな。よく見ると乗ってる人、ゴム長靴履いてない?
そのくらいは目にとまります。
そして思うわけです。お値段、税込32万7800円(※本体のみ/バッテリ・充電器別売)はなかなか強気だなと。
▼マキタの電動アシスト自転車って何?という人は先にこちらをチェック
SNS上でもいろいろな声があがっていましたが、そもそもマキタさん、なぜ電動アシスト自転車を作ったんでしょうね? マキタの中の人に疑問をぶつけてみました。
Q. ずばり、誰向けの自転車ですか?
工場や建築フィールド、農道など、さまざまな現場で働く職人のかたです。「乗降性、乗り心地、耐久性」にこだわっています。
Q. ホイールサイズが少し小さめ(24インチ)ですね。理由がありますか?
乗り降りにストレスがないようにしています。全体の車高を低くし、トップチューブがないので現場服でもラクに乗り降りができます。
Q. あの四角いバッテリーは、なんですか?
マキタの40Vmaxリチウムイオンバッテリです。今回発売した電動アシスト自転車だけでなく、建築現場の職人さんが使う電動工具や、草刈機やチェンソーなどの園芸用機器、クリーナーや保冷温庫など幅広い製品で使われているものです。
Q. もしかしてバッテリーの使い回しができる?
はい、もちろんです。工場、建築現場の職人の方々の中には、すでにバッテリー・充電器をお持ちで愛用いただいているかたが多くいらっしゃり、そういったユーザーの方が、現場内での移動や工具の運搬を楽にできることを想定しています。
Q. なぜいつもあの色なんですか?
マキタだからです。
じつは一番気になるお値段の部分に関してはノーコメントでした。一般ユースに関しても明言はされなかったですが、やはりあくまで工場など現場での使用をイメージされているようですね。
ちなみにマキタ製品のイメージカラー「マキタブルー」ですが、自転車のマキタブルーはマットコーティングで落ち着き感を演出しているのだそうですよ。
「バッテリー愛」というものが存在するらしい
マキタのヘビーユーザーや、工場などの現場においては、すでにバッテリーを保有 → 自転車に接続することで電動アシスト自転車になる!というケースがあるわけですね。
現に「Li-ion 40Vmax シリーズ」の使用製品を調べるとめちゃくちゃありました……! (参考:40Vmax シリーズ)
なるほど、「バッテリ別売り」の謎が解けました。
どうやらマキタの真髄はバッテリーにあるようです。あの四角いバッテリー何、とか言ってすみませんでした。マキタファンからすると、バッテリーこそが本体であり、主役であったと。(言い過ぎかもしれません)
われわれサイクリストがホイールに信じられない金額をかけてしまうように、趣味の世界はいつだってロマン。誰のためでもなく、自分のため、だがそれがいい。
バッテリー愛。新たな扉が開いてしまうかも?
▼公式YouTubeに今回のアンサーが割とつめこまれていました
LINK: 電動アシスト自転車|Makita