36mmハイトのシマノホイールは軽量&加速性能バツグン! ヒルクライム最適解ホイールの試乗会に潜入

性能とコストのバランスがよい『優等生ホイール』として知られるシマノホイール。最新のハイグレードモデルはリムハイトごとにC36、C50、C60とラインナップされています。

エアロ全盛のロードバイクシーンにおいて、C60・C50といったディープリムが人気の中、「軽量化が最優先ならやっぱりC36」という声も。試乗会に潜入し、軽量ホイールの恩恵にあずかるライダーたちのリアルボイスを聞いてきました!

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シマノのハイグレードホイールで性能アップ

足まわりの要となるホイールは性能アップを体感しやすく、軽量化にも大きく貢献するパーツです。シマノのハイエンドモデルとなるのがデュラエースとアルテグラホイール。

デュラエースは言わずと知れたプロユースの最高峰グレードです。アルテグラはそのトップシリーズの血脈を受け継ぐセカンドレーシンググレード。

どちらもエントリーモデルの完成車についているホイールからはグンとレベルアップするグレードともいえます。

3種類のラインナップ

最新のデュラエース・アルテグラホイールでは、それぞれリムハイトごとに3種類ラインナップされています。

数値はリムハイトを表している(C50ならリムハイト50mm) Image: SHIMANO

このうち今回注目したいのは「C36」。

3つのモデルのうち、もっともロープロファイルのC36。軽量ホイールとして、とくにヒルクライムでは最適解になるであろうモデルです。

36mmハイトのC36。実物を見ると迫力があってカッコイイ!

ホイールを選ぶ際はブレーキシステムとタイヤ種別に注意する必要があります。

まずデュラエースグレードでは、リムブレーキ用とディスクブレーキ用の両方がラインナップされています。そこからディスクホイールのみ、タイヤ種別をチューブレスとチューブラーの2タイプから選ぶことができます。
※リムブレーキ用デュラエースホイールのタイヤ種別はチューブラーのみ

アルテグラグレードはディスクホイール+チューブレス仕様の組み合わせです。


▼ホイール一覧表

デュラエース C36 ※12速専用

ブレーキシステムタイヤシステム重量税込価格
WH-R9200-C36-TUリムブレーキチューブラーフロント:602g
リア  :684g
フロント:134,640円
リア  :157,300円
合計  :291,940円
WH-R9270-C36-TLディスクブレーキチューブレスフロント:620g
リア  :730g
WH-R9270-C36-TUチューブラーフロント:522g
リア  :632g

アルテグラ C36 ※12速/11速対応

ブレーキシステムタイヤシステム重量税込価格
WH-R8170-C36-TLディスクブレーキチューブレスフロント:657g
リア  :831g
フロント:90,860円
リア  :105,930円
合計  :196,790円

デュラエース・アルテグラともにフルカーボン。C36というリムハイトで軽量性に優れたキャラクターのホイールは、どのようなライドフィーリングをもたらしてくれるのでしょうか。

試乗会に潜入!『なぜC36なんですか?』

FRAME clubhouse 尾根幹で開催されたシマノ初のホイール試乗会

まずはシマノの島田さんに「C36」の推しポイントを聞いてみます。

今年もヒルクライムレースが各地で開催されている中で、さらなる高みを目指している方も多いと思います。

ヒルクライムでは重力に逆らって坂を上っていきますから、軽いホイールが速いのは明らかです。ツール・ド・フランスを走るプロレーサーが、山岳ステージではリムハイトの低い軽量ホイールに替えている場面を見たこともあるのではないでしょうか。

ダンシングをするときや、アップダウンのある道で減速→加速が繰り返されるシーンでは、「C36」のような軽量ホイールのメリットを大いに体感できるはずです。

はたしてメーカー側の期待値を実際のユーザーはどのように感じるのでしょうか。試乗会に潜入し、坂を含むコースをしっかり走り込んだライダーのみなさんに聞いてみました。


<ヒルクライムに適した高評価ホイールを試してみたくて>

普段はカーボンホイールのリムハイト40〜45mmのものを使い分けています。坂を上るシーンも多く、ヒルクライムが好きなので、前評判の高いデュラエースC36を試してみました。出だしのひとこぎで軽いのが分かり、サクサクとのぼっていける軽快さは評判どおりでした。

<同じメーカーのホイールをまとめて試せる機会は貴重!>

オンロードもグラベルライドも好きで、ホイールもリムハイト30〜50mmとそろえています。アルテグラC36を試してみましたが、爽快ですね。カリカリに硬いわけでもなく、加速性もいい。アルテグラはコストパフォーマンスが高いのも魅力だと思います。今回のような試乗会は、同メーカーのホイールを比較して試せる良い機会でした。高額ホイールをテストできる機会はなかなかないので、ぜひ続けてほしいですね。

<はじめてのアップグレードホイール候補をテスト>

今は完成車についていたアルミホイールを使っています。ロングライドもヒルクライムも好きなので、軽量でバランスのとれたハイグレードモデルを探していました。

今回はデュラエースとアルテグラのC36を試乗させてもらいましたが、どちらも漕ぎ出しが軽くて、今までと全然違うのがすぐ分かりました。正直、最初に試したアルテグラC36の性能がすごすぎて、デュラエースとの差はハッキリとは感じられなかったのですが、タイム上ではやはりデュラエースのほうが速いという結果でしたね。

今回のような試乗会ではわからないことを質問しやすいですし、知識としても得るところが多く、参加してよかったです。


試乗会ならシマノスタッフに直接アドバイスをもらえる

編集部ばっしーはどう感じた?『振りの軽さに感動!』

FRAME編集部からも、実業団選手ばっしーがデュラエースホイールをテスト。

「V坂でしっかりテストしてきます!」

C36では踏み出しの軽さとダンシングの振りの軽さを実感しました。ハイグレードモデルにありがちな硬さはなく、けれども入力に対してしっかり反応してくれる。体に衝撃が伝わるようなムダな硬さがない、そんなイメージです。これはホビーレーサーにもおすすめできるモデルですね!

>> 選手目線のばっしーのインプレッション動画はこちらから

気になる疑問を中の人に聞いてみよう!「デュラエースとアルテグラ、何が違うの? 」

ロゴで見分けはつくものの、シルエットはそっくりなデュラエースとアルテグラホイール

気になる疑問を、シマノさんにぶつけてみました。


─── デュラエースとアルテグラ、ぶっちゃけ何が違うんですか?

ロゴ以外でパッと見分けがつかないほど似ている両者ですが、持つとぜんぜん重量が違うことがわかります。

FRAMEチャンネルより

▼デュラエース/アルテグラC36の重量比較

それからデュラエースだけの特徴として、主に「ダイレクトエンゲージメント」と「アルミ製フリーボディ」のふたつがあげられます。

ダイレクトエンゲージメント機構が採用されたデュラエースホイールでは、ドライブトレインの力がよりダイレクトに伝達します。

ダイレクトエンゲージメント

従来の爪タイプのラチェットに対し、ダイレクトエンゲージメント機構は接触面積が大きく、らせん形状でラチェット同士がより強固にはまることで、駆動剛性が大幅に向上。

これまでフリーボディに爪がひっかかって駆動するものに対し、面でとらえるダイレクトエンゲージメントはよりパワー伝達に優れる Image: SHIMANO

さらに、アルミ製のフリーボディでハブ全体が軽量化しています。耐久性を心配する方もいるかもしれませんが、そこは12速専用設計にすることでクリアしています。

より細かくスプラインを入れ、カセットがフリーボディへ食い込むことを防止しています。

─── ではアルテグラホイールの特徴、選ぶ理由は?

デュラエースとの違いとして、フリーボディの形状やリムのカーボン素材があげられます。ですがアルテグラもストレートスポークを採用し、リム形状(エアロダイナミクスに優れるD2リム)もデュラエースとほぼ同じ。

その点をふまえ、価格は選ぶ理由になると思います。デュラエースの前後セット30万弱に対し、アルテグラは20万円を切る価格を実現しています。

じつは105グレードもカーボンホイールって知ってた?

スポークの形状を変更し(ベンドスポーク)、コストバランスをとっています。シマノらしいシンプルなデザインで、もっとも低コストで導入できるシマノカーボンホイールです。(WH-RS710)

11速・12速カセットと互換性あり。よりマイルドな乗り味が特徴。

 

─── 対応スプロケットについて教えてください。

デュラエースホイールは12速専用設計ですから、12速のカセットスプロケットでしか使えません。対してアルテグラと105グレードは12速・11速どちらでも使用可能です。

たとえば今のカセットスプロケットが11速で、将来的に12速コンポーネントへのアップグレードを考えている場合でも、アルテグラホイールならどちらでも使えることになります。

─── タイヤの幅(リム幅)は?

リム幅はトレンドにあわせて21mm(内幅)を採用しています。25〜32mm幅のタイヤを選んでもらうとよいです。

─── タイヤの種類は?

デュラエースホイールにはチューブレスとチューブラー両方の用意があります。アルテグラはチューブレス仕様のみ。

今回の試乗会ではチューブラー仕様のホイールも用意してきましたが、その違いを乗り比べている方も多いですね。

─── クリンチャータイヤは使える?

使えます。クリンチャータイヤを使用したい場合、ホイールはチューブレスモデルを選んでください。ホイールはチューブレスタイヤ、クリンチャータイヤ&チューブのどちらにも対応しています。

チューブレスとして使う場合はホイール購入時に付属する専用バルブをセット

※当然ながらチューブラーモデルではクリンチャータイヤは使えません

─── ズバリ、シマノホイールを選ぶ理由は?

いろいろあるので語り尽くせないですけど(笑)、シマノホイールは自社製造でトータル設計が可能な点はメリットのひとつですね。自社工場でリム・ハブ・スポークすべてを設計・製造していますからトータルバランスがよく、安定した品質で提供し続けることができます。

またハブの耐久性が高いことや、メンテナンスのしやすさもあげられますし、補修パーツが調達しやすいのもシマノならでは。スポーク一本でも各ショップで手配が可能です。

初心者から上級者まで、みなさんに安心して使ってもらえると思います。

愛車にテストホイールをセットした状態で重量が計測できるのも試乗会のメリット

軽量な「C36」こそヒルクライムのベストチョイス!

C36、C50、C60と3つのモデルのうち、もっとも軽量なC36。加速性能やダンシングの振りのしやすさで、特にヒルクライムではベストなホイールといえるでしょう。

それでいてさまざまな自転車に合わせやすい36mmというハイトの高さはルックスも◎、平地でのエアロ性能も期待できるバランスの良さで、オールラウンドに活躍してくれそうです。

総合力のシマノホイールで、走りをアップグレードしてみては。

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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