コルナゴの新しいグラベルロードはエアロ&ハイスピード!最速グラベル『G4-X』に注目
コルナゴから新しいグラベルロード『G4-X』が登場しました。今年の2月にフラッグシップのグラベルロード『C68 Gravel』のリリースが記憶に新しい中、新作もまたレーシング系のグラベルロードです。
前作「G3-X」とくらべてどこが新しくなったのか? C68グラベルとは何が違うのか?
同じグラベルレースモデルの中でもキャラクターの違うラインを用意してくるところにコルナゴの美学を感じます。その違いをしっかりチェックしておきましょう!
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目次
レーシングモデル「V4Rs」の設計思想から生まれた最速グラベル
G4-Xは、あらゆるライドシーンにおいて優れた性能を発揮するため、UCIワールドツアーやCXといったオフロード競技の豊富な経験をもとに設計されました。
とくにジオメトリにおいては、UAEチーム・エミレーツとUAEチームADQが使用するV4Rsから設計思想を引き継いでいます。
つまり、G4-Xはグラベルレーシングにおいて、プロのライダーが必要とする性能を遺憾なく発揮する最速のグラベルロードバイクに仕上がっているということ!
エアロも剛性も軽さも。完璧なバランス
ロードバイクの性能を語る上では、エアロダイナミクスや剛性、軽量性など様々な要素が比較されます。しかし、そのうちのどれか一つの数値のみでロードバイクの性能を決定することはできません。ロードバイクは多くの要素のバランスが重要であり、G4-Xはこの様々な要素が完璧にバランスを保つことを最重要事項として設計されました。
G4-Xが重視するグラベルロードにおける要素
- ・ハンドリング性能
- ・軽量性
- ・堅牢性
- ・エアロダイナミクス
- ・安定性
- ・ダウンヒルでの乗りやすさ
- ・レスポンスの良さ
レースへの投入
コルナゴはこれまでにも多くのシクロクロス選手をサポートしてきました。とくに、シクロクロス世界選手権で6度の優勝を誇り、史上3名しかいないグランドスラムを成し遂げたスヴェン・ネイスや、ロード世界選手権を2回制し、同じくグランドスラムを成し遂げているワウト・ファン・アールトは多くの人の記憶に残っています。
そして新しいG4-Xは、UCIグラベルワールドシリーズでコルナゴのグラベルチーム「Club of Aces」に供給されます。チームには、ネイサン・ハースやアミティ・ロックウェル、アスビョルン・ヘレモーゼらが所属しています。
またフレームはG3-Xの後継機としてUCIによってシクロクロスフレームとしても承認されており、シルヴィア・ペルシコやライアン・カンプといったシクロクロスレースで優れた成績を残す選手にも供給されます。
どこが新しくなった?
タイヤクリアランス
G4-Xのタイアクリアランスは45mmとなり、G3-Xの40mmから5mmワイドになりました。
■タイアクリアランスの違い
G4-X | 最大45mm幅 |
G3-X | 最大40mm幅 |
C68 Gravel | 最大42mm幅 |
コンポーネントの適応性
コンポーネントは、シングル、ダブル、電子式、機械式のあらゆるタイプに対応します。また、SRAMが設計した新しいユニバーサルリアディレイラーハンガー UDHとも互換性があります。
新設計のシートポストクランプ
ボトムブラケットは他のコルナゴフレームと同じT47規格を採用しています。さらに新しく設計されたシートポストクランプは、より強い締め付けトルクに耐え、凹凸のある路面からの衝撃吸収性も高くなりました。
2種類のハンドルバー
G4-Xは、完成車の仕様コンポによって標準的なステム+ハンドルバーのセット、もしくはハンドルステム一体型のカーボンモノコック製「CC.01 WIDE」が装備されています。また、ロード向けの CC.01 との互換性や、通常の 1 1/8 インチ フォーク ステアラー チューブを備えているため、サードパーティソリューションとの幅広い互換性も保証されています。
CC.01 WIDE は、CC.01と比べてハンドル幅が広くなり、C-C(芯-芯)で400mm、フード部からドロップにかけて+60mm のフレア形状になります。リーチは72.50mm、ドロップは120mm、ステム角度は82度で設計されています。
カーボンモノコック製のため、大幅な軽量化と剛性アップに貢献しました。ドロップのベースが広いため、下り坂でのバイクコントロール性が大幅に向上し、同時にコクピット上部の幅をコンパクトにするという現在のトレンドにも対応しました。
微調整が加えられたジオメトリと、3展開のサイズ
G4-Xのジオメトリは、よりコンパクトなライディングポジションを実現するためV4Rsをヒントに設計されました。G3-Xと比較してステアリングが改良され、コクピットはよりコンパクトになっています。
全体的にリーチが長くなり、それに伴ってライディングポジションも長くなりました。G3-XとG4-Xのフレームを重ねるとその違いはmm単位となってることが分かります。
コルナゴはこの最小限の微調整によって、デザインの品質とライディング性が向上すると考えています。
サイズ展開は 450 / 480 / 520 の3展開で、スローピングフレームです。
ほかのグラベルロードと同違う? C68 Gravelとの違い
コルナゴにはもうひとつ、C68 Gravelというグラベルロードバイクが存在します。
C68 Gravel は、Cシリーズの特徴であるラグド構造によって構成されています。その構造によって、衝撃吸収性が優れており、高いパフォーマンスを保ったまま快適なライディング体験が得られます。また、イタリアで職人の手によって組み立てられる、コルナゴの伝統を継承するフラグシップモデルに位置付けられています。
>> C68をチェックする
一方で G4-X は、レーシングモデルである V4Rs の設計思想を受け継いでいます。
UCIワールドツアーでポガチャル選手らが駆る V4Rs と同じカーボンモノコックフレームで、高剛性でレスポンスが良く、軽量性を兼ね備えたバランスの良いモデルです。
ハイスピードグラベルレースに特化した設計で、アスリートはもちろん、厳しいグラベルライドにおいて高い性能を求めるライダーに向けて作られています。
ジオメトリの違いを確認するために、この2つを重ねてみるとG4-Xはシートステーが低く、よりコンパクトなことが分かります。
また、C68 Gravelは、ホイールベースが長く、ヘッドチューブ角がより開いています。
この違いによって、G4-Xはレースに特化したよりアグレッシブなフレームに、C68 Gravelはより安定性を重視したフレームにしています。
3種のカラーバリエーション
G4-Xのカラーリングは、グラベルライドの舞台である厳しい自然環境にインスピレーションを受けています。
MYTL
鮮やかなイエローペイントと未舗装路をイメージさせるラインデザインが特徴。ブラックアウトしたロゴがフレームにコントラストを与えます。
PIGR
グラベルライドの舞台となる森林地帯からインスピレーションを受けたデザイン。光沢のあるグリーンフレームに松のシルエットがグラデーションカラーで落とし込まれました。ヘッドチューブとダウンチューブにはクロムメッキが施されたコルナゴロゴが配されています。
ICBL
氷雪をイメージした意匠が施されたデザインです。光沢のあるブルーカラーにダークブルーのデザインが繊細な印象を与えます。ヘッドチューブとダウンチューブにはクロムメッキが施されたコルナゴロゴが配されています。
コンポーネントにGRXを積んだ完成車として販売
G4-Xは、完成車のみでフレームセットでの販売はありません。
G4-X完成車 Disc仕様 SHIMANO GRX 820 12x
¥600,000(税込 ¥660,000)
>> 公式HPで『G4-X』をチェックする
https://www.colnago.co.jp/post-4670/
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/