おすすめドライブレコーダーを安く買いたい!選び方や種類を整備士が解説

ドライブレコーダー

かつては防犯上の理由からタクシーなどに搭載されることが多かったドライブレコーダーですが、小型化と低価格化が進んだことで一般ユーザーにも広がりを見せています。近年では自動車保険においてもドライブレコーダーの普及を促進する動きもあり、その有効性が広く認知されています。

トラブル対策としての側面が強い一方で、ドライブレコーダーは外出先での撮影手段としても使われることもあります。スマートフォンで映像を確認できるドライブレコーダーもあり、旅の思い出をより鮮明に残せるのです。

そんなドライブレコーダーですが、各メーカーから多種多様なモデルが登場しています。今回は選び方や種類を踏まえつつ、オススメのドライブレコーダーを紹介します。

ドライブレコーダーの選び方

テレビ番組でも車載映像として流れることが多くなり、一般に普及していると思われがちですが、実際の普及率は高くありません。そもそもドライブレコーダーが無い車両から映像が提供されることは皆無。車載映像として残っているのは、ごく一部の搭載車がたまたま捉えた映像というわけです。

言い換えればドライブレコーダーの利用者も、ごく一部だということになります。なので口コミとして伝わることが少なく、購入時の判断材料も少ないわけです。

では何を基準にドライブレコーダーを選べば良いか?ここでは近年のドライブレコーダーのトレンドを解説します。

カメラの台数

ドライブレコーダー

業務用のドライブレコーダーの場合は、車外の全方向+車内で4台以上のカメラを搭載していることも。これはカメラの画角の問題で分散配置しているという場合になります。一般ユーザー向けのドライブレコーダーの場合においても、複数台のドライブレコーダーを配置して使うことは可能です。

ただそれよりも1台のドライブレコーダーからケーブルなどを介して、サブとなるカメラを操作できるようにしたモデルが扱いやすく人気となっています。この場合なら車両の前後、もしくは車外と車内で合わせて2台までのカメラで機能するモデルが多数です。

撮影範囲

ドライブレコーダー

カメラの画角から分散配置するという方法もありますが、超広角なレンズを用いれば1台のカメラで前方と左右の録画が可能です。中には1台のカメラで360度以上をカバーできるモデルもあり、4方向分のカメラとして機能します。

ただ広角レンズを使った映像は両端にかけて歪みが発生し、そのままの映像では確認が難しいことも。ドライブレコーダーの小さなモニターなら尚更です。

それに対応するためには、複数台のカメラで撮影したような各方向ごとの映像分割化処理ができる機能があると便利。映像の歪みも補正によって見やすい物になります。

映像の画質

ドライブレコーダー

スマートフォン搭載カメラ同様にドライブレコーダーにもデジタルカメラの技術が使われています。そのため、小さなレンズとセンサーであっても200万画素を超えるフルHD画質はもちろんのこと、2Kや4Kでの撮影も可能で実際に高画質撮影に対応したモデルもあります。

ただあまりにも鮮明な映像だと映像データそのものが大きくなり、全体の録画時間が短くなります。それと同時にSDカードの書き込み回数上昇により、SDカードの寿命が短くなるというデメリットが発生しやすくなります。

また映像の滑らかさにも関わるフレームレート(fps=1秒間のシャッター回数)ですが、昨今では50/60HzのLED信号機に対応するために、どちらの周波数にも同期しない27.5~29fps程度に調整されていることが多くなっています。

駐車中の監視機能

ドライブレコーダー

ドライブレコーダーは運転中の録画ができますが、電源供給さえあれば駐車中も録画し続けることが可能です。Gセンサーによる衝撃検知による記録をはじめ、駐車時の動体検知機能で車両に接近した人物の記録もできます。

ただ駐車中の監視機能はバッテリー電力を使用するので、バッテリー上がりにならない程度の省電力で稼働させる必要があり、機種によっては電圧監視によるバッテリー保護機能がついています。また駐車監視中は映像のフレームレートなどを落として省電力化するため、映像がやや不鮮明になることもあります。

夜間の鮮明さ

ドライブレコーダー

交通事故や車上荒らしなどは、視界が悪い夜間に発生しやすいです。そのようなトラブルを捉えるためのドライブレコーダーには、夜間における暗視性能も重要になります。

一昔前までは軍用の暗視ゴーグルと同様に、赤外線を利用していました。レンズが向けられた方向に赤外線LEDを使って赤外線を照射することで対象物を照らし出していたのです。この方式はドライブレコーダー自体が発光させているので完全な暗闇でも有効ですが、欠点としては映像が不鮮明な白黒映像になってしまうことです。

現在のカメラのセンサーというのは非常に感度が高く、光源さえあれば人間の目以上に暗闇の中でも鮮明なカラー映像として捉えられる高い暗視性があります。これはHDR(ハイダイナミックレンジ)やWDR(ワイドダイナミックレンジ)と言われる機能であり、明暗の差が出やすいトンネル出入り口の白飛びや黒つぶれに効果を発揮します。

ドライブレコーダーを付けるメリット

ドライブレコーダーというのは、言い換えればセンサー内蔵のデジタルカメラ。風景を映像データとして記録できる意味では、車内に監視カメラがあるのと変わりありません。

では車内にカメラを設置し、映像を記録することでどういったことに使えるのか?そして、どのようなメリットがあるのかを紹介します。

あおり運転対策

ドライブレコーダー

近年問題にもなっているあおり運転の証拠として、ドライブレコーダーの映像を活用するケースが増えています。過去に起きたあおり運転に起因する事故や事件の報道の影響もあり、一時期ドライブレコーダーの需要が大きく伸びたことがあります。

ただし、ここで記録されるあおり運転というのは相手だけでなく、自分の運転も記録されます。被害者として警察に映像データを提出し被害届を出したものの、逆に自身の交通違反が明るみになり、共に立件されたというケースもあります。

万が一の事故記録

ドライブレコーダー

あおり運転の報道によってドライブレコーダーの認知度は上がったわけですが、本来はもっと幅広いトラブルを記録できる物です。タクシーの場合なら強盗事件の犯人の顔を車内カメラが捉えたことで、後の検挙に繋がったケースもあります。

ですが一般ユーザーも含めてドライブレコーダーが役に立ったと言えるのは、交通事故での証拠映像が残ることではないでしょうか。特に交差点の信号の色が赤か青かで、事故の当事者間で意見の食い違いが出ることは珍しくありません。そういった時に映像が残っていれば、どちらの意見が正しいのかがハッキリするわけです。

この場合もあおり運転同様に、自身にとって不利な映像が残る可能性はあります。ただ事実として記録されるということを常に認識するため、ドライブレコーダーを設置すれば不適切な運転を抑止する=交通ルールやマナーを守る安全な運転にもつながるのです。

車上荒らし対策

ドライブレコーダー

駐車中の監視機能があるドライブレコーダーであれば、車上荒らし対策としても効果を発揮します。ガラスを叩き割る犯行ならGセンサーによる衝撃検知機能が働き、衝撃の無いピッキングなどによる犯行の場合でも動体検知機能があれば車両に接近する人物を捉えてくれます。

いわゆる防犯カメラとしての機能が発揮される場面ですが、車上荒らしや事故を装った当たり屋行為などの自身の車両に降りかかるトラブルだけでなく、たまたま走行中などに捉えた不審者などの情報提供にも活用できます。

旅の記録作り

ドライブレコーダー

ドライブレコーダーは総じて車両の周りで起きたトラブル解決や事件解決にに有効となるわけですが、映像として残る大部分のデータは平和な車載映像です。そういった意味では日常でのドライブレコーダーが活躍する機会は、ドライブや旅の記録として映像を残すことになります。

アクシデントやハプニングというのは予測できないもので、常にカメラを回していないとその瞬間を捉えられません。またドライバーは運転中にカメラマンとして操作できないので、自動でカメラを回し続けるドライブレコーダーというのは、非常に便利なカメラ兼カメラマンとしても機能します。

安いおすすめドライブレコーダー

ドライブレコーダー

ドライブレコーダーが一般化されるに伴い、より扱いやすく価格も安価になってきています。やはり広く普及させるという意味では、導入コストの低さは大きな魅力です。

ただドライブレコーダーと言ってもモデルによってカメラの台数や性能が異なっています。高価なモデルはその分高性能であり、安くでもコストパフォーマンスに優れているモデルもあります。ここからは、タイプ別におすすめのドライブレコーダーを紹介します。

前後セットのドライブレコーダ

ユピテル Y-110c

前後共に200万画素のフルHD画質で録画されます。フロントカメラの最大視野角が対角160度、リアカメラが対角150度となっており、再生される録画映像も歪みが少なく見やすいです。前後ともにHDRを搭載しており、明暗の差が激しいトンネルの出入り口でも鮮明な映像を記録してくれます。

オプション機能で駐車監視にも対応、短時間の駐車であれば操作なしでそのまま駐車記録が可能です。(長時間の駐車には1秒1コマでのタイムラプス撮影に切り替わります)

  • 画素数:200万画素
  • 記録媒体:microSDカード(16GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(別途オプションが必要)
  • 電源電圧:DC12V/5V入力
  • 参考価格:15,950円(Amazon/税込み)

KENWOOD 前後撮影2カメラドライブレコーダー DRV-MR740フルハイビジョン

前後共に208万画素のフルHD画質で録画されます。視野角がフロントリア共に対角で111度となっており、画面端の歪みが少ない映像で録画されます。またHDRの搭載で明暗の差が激しいトンネル出入り口でも鮮明な映像を記録してくれます。

別売りの電源コードによる駐車監視は、Gセンサーによる衝撃検知記録と動体検知記録の2モード。動体検知はカメラに写り込んだ動く物体を自動で検出し、カメラの前を横切る人物などを捉えます。また運転支援機能を搭載しており、車間距離や車線逸脱、発進遅れなどに対して警告音を発してくれます。

  • 画素数:208万画素
  • 記録媒体:microSDHCカード(16GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(別売りの電源コード必要)
  • 電源電圧:DC12-24Vシガーソケット/5V入力
  • 参考価格:17,800円(Amazon/税込み)

コムテック 前後2カメラドライブレコーダー ZDR035

前後共に200万画素のフルHD画質で録画されます。前後のカメラの視野角が対角168度の広角レンズを使っており、前後方向だけでなく左右にかけてもカバーします。HDRと共にソニーのイメージセンサーであるSTARVISを搭載しており、夜間でも非常に鮮明なカラー映像での撮影が可能です。

別売りの電源コードによる駐車監視は、Gセンサーによる衝撃検知記録とタイムラプス録画の2モード。安全運転支援機能として先行車の発進や前方の青信号などを知らせてくれる機能があり、あおり運転に見られる後続車接近に関してはブザーと録画データとして記録する機能があります。

  • 画素数:200万画素
  • 記録媒体:microSDカード(32GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、後続車接近録画、駐車監視(別売りの電源コード必要)
  • 電源電圧:DC12Vシガーソケット
  • 参考価格:22,463円(Amazon/税込み)

ミラータイプのドライブレコーダー

セルスタードライブレコーダー ミラー型 CSD-620FH 日本製

カメラが別体となっているセパレート型ハーフミラータイプのドライブレコーダー。フロントガラスだけでなく、ダッシュボードやリアへの取り付けも可能です。

対角130℃の視野角となっており、歪みの少ない映像で撮影されます。夜間もHDRによって鮮明な映像が撮影可能。ただしカメラのフレームレートが30fpsとなっており、西日本の交流60Hzで駆動している信号機の点滅が同調して見えなくなる可能性があります。

別売り電源コードによる駐車監視は、低画質化による省電力モードで動作します。

  • 画素数:200万画素
  • 記録媒体:microSDカード(16GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(別売り電源コード必要)
  • 電源電圧:DC12/24V シガーソケット
  • 参考価格:7,998円(Amazon/税込み)

AZDOME ドライブレコーダー ミラー型 前後カメラ

前方はミラー型本体に搭載されたカメラを、リアカメラは取り付け位置からコードを伸ばして本体と接続します。前後共に1080PのフルHD画質。視野角はフロントカメラが170度、リアカメラが150度となっており、リアカメラはバックギアと連動して駐車をサポートします。

WDR搭載で夜間も鮮明な映像が撮影可能。フレームレートは30fpsですが、東西のLED信号機に対応とされています。バッテリーを内蔵しており、駐車中も総計50分の撮影が可能。Gセンサーによる衝撃検知記録と動体検知機能があります。

  • 画素数:1080P=207万画素
  • 記録媒体:microSDカード(32GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(バッテリー内蔵式)
  • 電源電圧:USB Type-A(シガーソケットアダプターあり)
  • 参考価格:9,999円(Amazon/税込み)

Changer ドライブレコーダーミラー型 4K 前後カメラ

前方はミラー型本体に搭載されたカメラを、リアカメラは取り付け位置からコードを伸ばして本体と接続します。本体はタッチパネルとなっており、ミラー部分で操作します。

フロントカメラが4K、リアカメラがフルHDとなっており、他のドライブレコーダーと比較しても高画質となっています。視野角はフロント170度、リア140度となっており、HDRとWDRにより夜間も鮮明な映像が撮影可能です

別売り電源コードによる駐車監視は、Gセンサーによる衝撃検知記録とタイムラプスの2モードが用意されています。

  • 画素数:800万画素
  • 記録媒体:microSDカード(32GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(別売り電源コード必要)
  • 電源電圧: USB Micro B(12/24Vシガーソケット変換ケーブルあり)
  • 参考価格:15,800円(Amazon/税込み)

1カメラのドライブレコーダー

ユピテル ドライブレコーダー DRY-ST500P 100万画素 HD

こちらのドライブレコーダーはWeb限定モデルとなっており、取扱説明書の無い簡易パッケージ版となっています(取扱説明書はWebでダウンロード可能)

視野角が対角105度で、解像度は720P=100万画素のHD画質。別売り電源コードによる駐車監視はGセンサーによる衝撃検知記録。

ドライブレコーダーとしての機能を最低限に抑えたこともあり、実売価格が6,600円程度と安価な価格設定となっています。取扱説明書すらWebでの閲覧という形で省略しており、コストパフォーマンスを重視したモデルと言えそうです。

  • 画素数:100画素
  • 記録媒体:microSDカード(8GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(別売りの電源コード必要)
  • 電源電圧:DC12Vシガーソケット/DC5V
  • 参考価格:6,600円(Amazon/税込み)

コムテック ドライブレコーダー HDR103 Full HD 駐車監視

視野角が対角168度の広角となっており、画素数も200万画素のフルHD画質。HDRとWDR搭載で夜間でも鮮明な撮影が可能です。また取り付け場所もリアガラスやダッシュボード取り付けも可能となっていますので、1カメラだけではカバーしきれない場所用のドライブレコーダーとして取り付けるのにも適しています。

別売りの電源コードによる駐車監視は、Gセンサーによる衝撃検知記録とタイムラプスの2モードが用意されています。

  • 画素数:200万画素
  • 記録媒体:microSDHCカード(8GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(別売りの電源コード必要)
  • 電源電圧:12/24Vシガーソケット
  • 参考価格:12,020円(Amazon/税込み)

セルスタードライブレコーダー CSD-660FH 日本製 駐車監視 タッチパネル

タッチモニターで操作できるようになっています。視野角が対角130度となっており、歪みの少ない映像で撮影されます。HDR搭載で夜間でも鮮明な撮影が可能。取り付け位置もフロントガラスだけでなく、ダッシュボードへの取り付けにも対応しています。

別売りの電源コードのよる駐車監視は、Gセンサーによる衝撃検知と低画質化による省電力モードで動作します。

  • 画素数:200万画素
  • 記録媒体:microSDカード(16GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(別売りの電源コード必要)
  • 電源電圧:12/24Vシガーソケット
  • 参考価格:16,940円(Amazon/税込み)

360度ドライブレコーダー

ユピテル 360度カメラドライブレコーダー Q-30R リアカメラ搭載 

2カメラ式の360度ドライブレコーダーです。フロント用カメラは水平360度×垂直240度の範囲をカバーしており、前後左右はもちろんのこと、車内や上方向の信号機も捉えることができます。リア用は200万画素の対角155度のカメラです。

360度のドライブレコーダー1台あれば全ての範囲をカバーできると思われがちなのですが、実際には取り付け位置の関係で後続車のナンバープレートを識別できません。なのでリア用カメラが別体で必要とされるのです。

別売りの電源コードによる駐車監視は、タイムラプスと動体検知の2モード。動体検知はフロントとリア2つのカメラに動体が映れば作動するようになっています。360度タイプのドライブレコーダーは価格が高くなる傾向があるため、参考程度にご覧ください。

  • 画素数:500万画素
  • 記録媒体:microSDカード(32GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(別売りの電源コード必要)
  • 電源電圧:DC5V(12V専用電源直結コード)
  • 参考価格:30,640円(Amazon/税込み)

KENWOOD 360度ドライブレコーダー DRV-CW560-K 駐車監視 無線LAN搭載

1カメラ式の360度ドライブレコーダーで、本体は球体になっておりモニターはありません。モニターの代わりとなるのは手持ちのスマホで、ドライブレコーダーに搭載された無線LAN機能で操作を行うことができます。視野角は水平360度×垂直210度です。専用のアプリのダウンロードは必要になりますが、スマホの大きな画面で映像が確認できるので、その場での確認もし易いです。

別売りの電源コードによる駐車監視は、Gセンサーによる衝撃検知と動体検知の2モードが用意されています。

  • 画素数:840万画素
  • 記録媒体:microSDHCカード(32GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(別売りの電源コード必要)
  • 電源電圧:DC12Vシガーソケット/DC5V
  • 参考価格:23,007円(Amazon/税込み)

コムテック 360度ドライブレコーダー HDR360GS 駐車監視

コムテック 360度ドライブレコーダー HDR360GS
コムテック(COMTEC)

1カメラ式360度ドライブレコーダーです。別売りオプションでリアカメラを付けることもできます。視野角は水平360度×垂直240度の500万画素、オプションのリアカメラは対角168度の200万画素で撮影されます。垂直方向への角度が広いため、室内と同時に高所の信号機も捉えることができます。

別売りの電源コードによる駐車監視は、5fpsの低フレームレート動作での常時監視方式で、衝撃を検知するとその前後を記録してくれます。

  • 画素数:500万画素
  • 記録媒体:microSDHCカード(32GB付属)
  • 記録方式:常時録画、イベント記録、駐車監視(別売りの電源コード必要)
  • 電源電圧:12/24Vシガーソケット
  • 参考価格:24,500円(Amazon/税込み)

整備士が教える!ドライブレコーダーの正しい取り付け方法

ドライブレコーダー

実際の取り付けの際には、取扱説明書の内容に従ってドライブレコーダーを付けることになります。どのドライブレコーダーにも共通として言えるのは、「道路運送車両法の保安基準第29条」の内容に従うのが前提となります。

ではこの29条には何が書かれているのかと言えば、窓ガラスによる視界の確保に関するもので、フロントガラスであれば「上部からフロントガラス全体の20%の以内で設置する」という内容です。いわゆる車検ステッカー=検査標章もこの範囲内で張り付けられています。

あとドライブレコーダーはカメラで映像をとらえる装置なので、ワイパーの拭き取り範囲内であること。リアカメラの場合ならワイパーの拭き取り範囲であると同時に、固定に使う両面テープがデフォッガーの電熱線を避けているかも気を付けましょう。両面テープは熱によって粘着力が弱くなるので、発熱する電熱線とは相性が悪いです。

そして「各自動車メーカーの衝突被害軽減ブレーキ=自動ブレーキシステムなどに干渉しないか」というのも、取り付けの際に注意すべきところ。自動ブレーキシステムの多くがカメラを使って映像から歩行者などを検知する仕組みになっており、この近くにドライブレコーダーが設置されるとノイズなどで自動ブレーキシステムの正常動作が保証できなくなる可能性があります。実際にSUBARUのアイサイトに関しては、電装品設置に関しての禁止エリアが設定されており、他のメーカーでもドライブレコーダーの干渉が無いとは言い切れません。

以上のことからドライブレコーダーの取扱説明書の内容に従うのはもちろんですが、各自動車メーカーによるドライブレコーダーへの対応状況の確認も必要。自身での判断が難しい場合は、販売店や車両電装を扱う業者に相談して取り付けをしてもらったほうが良いでしょう。

まとめ

たびたびテレビでも車載映像が取り上げられるようになったこともあり、ドライブレコーダーの認知度も上がりました。以前は移動する監視カメラという意味合いもあり、プライバシー保護の観点からあまり良い印象でなかったこともありました。

今はスマホユーザー=カメラを持っているというぐらいデジタルカメラが普及してしまったこともあり、普及率がまだ低いドライブレコーダーでプライバシー保護に関する意見は相対的に少なくなりました。逆に今はその有用性から、もっと普及させようという動きもあるぐらいです。

今後はより需要が伸びることも期待されているアイテムであるだけに、製造メーカー同士の競争も激しくなるでしょう。それにより魅力的なモデルが登場していくわけですが、購入するユーザーとしては選択肢が増えすぎてしまっているのも事実です。

もし導入の際の製品選びで悩んだ時は、今回紹介した選び方を軸にすると良いかと思います。お試し感覚で安価なモデルから導入してみても良いでしょう。ただその車にドライブレコーダーが有るかどうかで、自身の運転を見直すきっかけにもなり、結果としてトラブルとの遭遇率も下がります。トラブルがあって初めて機能する物ではなく、より安全を確保する道具でもあると思って導入することをオススメします。

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WRITTEN BYamarunba

1987年生まれ。養成学校卒業後、一級自動車整備士としてディーラーに勤務。病気を理由にディーラー退職後は、稲作をしながら2015年よりフリーライターとして活動を開始。自動車関連以外では趣味であるクワガタの採集と育成、PCゲームおよびゲーミングPC関連の記事も執筆中。

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