甲斐さんはランドヌールしてみたい。~F氏からの課題でスキルアップ!~

東京も桜の開花が宣言され、いよいよ春本番です!ロード乗りには良い季節が到来です。そして新生活とともにロードバイクデビューという人も多いかもしれませんね。これまで自転車とは無縁だった方、シティーサイクルから乗り換えたい方、思い立ったが吉日、お気に入りの1台を見つけてデビューしちゃいましょう。

とまあ、そんな他人のことよりも自分のこと。前回、多摩湖ツーリングで友人で先輩ローディーのF氏に指摘された問題点。いくつかありましたが、今回はそのうちの2つ「サイクルコンピューターの装備」と「8の字走行」を課題としてこなしてみることにします。

課題その1「サイコンを取り付けよう」

サイクルコンピューター(サイコン)に関しては「リーズナブル」でいて「デザインの面白いものを」と思い、Livのワイヤレス式サイクルコンピューター「CATENA 9W」(定価3,600円/税別)を購入しました。円形の液晶を持つサイクルコンピューターで、じつは取材で行った埼玉サイクルエキスポで見かけたときからゲットしようと決めていた製品でもあります。

GIANTの女性向けブランドの製品ということで、男っぽい武骨なROCKBIKES Rocketには一見似合わなそうですが、ボディーカラーのブラックをチョイスすることで、バイクのメーター的なイメージを狙ってみました。取り付けに関しては、FRAMEでも何度か紹介されているようなので省略しますが、一般的なワイヤレスのサイクルコンピューターの取り付けと同じですので、難しい作業ではありません。本製品は速度や走行距離など基本的な9種類の機能を持っていますので、価格を考えると初心者にピッタリな製品だと思います。

LivのCATENA 9Wを設置
LivのCATENA 9Wを設置

とはいえ、私もかなり取り付け時に悩んだポイントがあります。取付作業中にいろいろなネットの情報を見ながら作業していたんですが、皆さんフロントフォークへのセンサーの取り付け位置が微妙に違うのです。フロントフォークの前側だったり後ろ側だったり、上の方だったりホイールの中心寄りだったり。「そんな細かいことを気にするな」と言われればそれまでですが「何か理由や意図があるのかもしれない」と思うのがビギナーなのです。結局、いろんな人に相談したところ「正常に動作すれば、どこでもいいんじゃね?」ということで、写真の位置におさまることになりました。

※後日確認したところ、写真のような取り付け位置が好ましいようです(もっとタイヤ側に近いほうが理想)。フロントフォークの前側に付けることによって、もしも振動や衝撃などでセンサーが内側に落ちてもホイールのスポークやセンサーへのダメージが少ない(無事とは限らないが)とのことでした。

センサーはこの位置に取り付けました
センサーはこの位置に取り付けました

サイクルコンピューターを取り付けたついでに、ハンドルバー上にあると野暮ったいベルの取り付け位置も移設します。自転車のベルの装備は道路交通法で義務付けられていますので「かっこ悪い」と思っても外して乗ってはいけません。ということで、こちらもクロスバイクで使っていた別売りの小さなベルを、純正の大きなベルと入れ替えて取り付けます。

私はステムの下のフォークコラムの位置にスペーサーの上から取り付けてみました。これで少しはハンドルバー周りがスッキリとした感じになったのではないでしょうか。

ベルはステム下のフォークコラムの位置に取り付けた
ベルはステム下のフォークコラムの位置に取り付けた

次に、リアライトもクロスバイクで使用していたものを取り付けてみました。PWTのアルミCNC防水セーフティライトFRL17という製品で親指程の小さなもの。Rocketのカーボン製シートポストはエアロ形状で太く取り付けができないので、シートステーに取り付けました。さらに予備の製品も所持していたので、左右に取り付けてみました。これで夜間ライドの安全対策はバッチリですね。

リアのライトはシートステーの両方に設置
リアのライトはシートステーの両方に設置

この他、フロントのライトもクロスバイクで使っていたものを取り付けたのですが、少し光量が弱いため、CATEYE製のVOLT800を購入しようと思ってます。VOLT 800なら約800ルーメンの明るさがあるため、街灯が少ない道でも夜間ライドができるそうです。

またバッテリーも充電カートリッジ交換式なので予備を用意して出かけることもできます。別売りのオプションパーツ「センターフォークブラケット」を使って前ブレーキに取り付ければ、さらにハンドルバーのスッキリ化がすすみます。

というわけで、ボトルケージもクロスバイクに使っていたものを移設し、それなりに装備完了です。全体的な外観はこのようになりました。

我が愛車、真っ黒ですね…
我が愛車、真っ黒ですね…

Rocketはマットブラックの真っ黒仕様なので、どうせならとアクセサリーも全てモノトーンに統一しています。後で気がついたのですが、なんだかバットマンの世界です(笑)。乗ってる私が貧弱なのでバットマンのようなさっそうとした姿にならないのはいたしかたありませんが、少し前に流行った「ちょい悪オヤジ」の好きそうなロードバイクにはなってるんじゃないかなと思っています。今後は先にも紹介したより強力なフロントライト、サドルバッグ、ビンディングペダルを購入して装備する予定です。

しかし、アクセサリーを自分の趣味で選んで取り付けるドレスアップは面白いものです。見た目重視、性能重視、コスパ重視など、何を重視するかでいろいろな選択肢があります。好きなものを選んで取り付けて、自分だけのオンリーワンにできるのもロードバイクの楽しみの1つと言えるでしょう。

課題その2「8の字走行」

さて、知人のF氏からいただいた課題その2の「8の字走行」のトレーニングについても紹介していきましょう。大きな公園などの広めの広場などでできるトレーニング方法で、10~15メートル間隔に置いたペットボトルや空き缶などをターゲットに8の字でまわるという練習です。コーナリングでは自転車は内側に倒れます。ですから、ペダルが一番下にあると路面とのクリアランスが小さくなり、路面とペダルが接触する可能性があるのです。また、初心者はそもそも慣れていないロードバイクでのコーナーでフラフラしやすかったりします。そこで、コーナーを曲がる姿勢と慣れを身につけるためのトレーニングとなります。

8の字走行トレーニング
8の字走行トレーニング

ポイントはターゲットの間の直線ではペダルを回し、ターゲットを回る姿勢では内側のペダルを上げて(または両方のペダルを平行位置にして)惰力でコーナーリングすることです。この一連の動作を癖付けることが今回のトレーニングの目的です。いがいに簡単そうですが、スムーズな動作でコーナーリングをすることは初心者には難しく、最初はふらついたり、ぎこちない動きになるようです。私も頭ではわかっているものの、いざやってみるとペダリングでバタついたりしました。しかし何度も繰り返すうちにイメージするようなスムーズな回り方ができるようになります。

地味なトレーニングですが、特に市街地や集団の走行では正しい走行法は自分だけでなく周りの人たちの安全にもかかわります。しっかりと身につけようと頑張りました。

さて、そうこうするうちに、ロードバイク初心者仲間からのLINEメッセージが入ってきました。「ちょっと遠出するとお尻が痛くならない?これって解決方法はないの?」とのこと。確かにちょっと痛いです。前回の多摩湖ツーリングで「サドルの高さが少し高すぎる」との指摘をうけ、下げて走行してみたところ少しは緩和しました。

先輩ローディーたちは「慣れですよ、そんなもの」と言いますが、このロードバイク初心者仲間曰く「いろいろ試したんだけど痛みが変わらないんだよね……」とのこと。しかも私の痛みはお尻(臀部)なのですが、この知人は「股間が痛い」とのことなのです。何が違うのでしょう。サドルの問題?体重?姿勢?座り方?ひょっとして男性特有の悩み???謎は深まるばかりです。

それでは、次回は初心者が一度は悩むお尻や股間の痛みについて、その対策を考えてみようと思います。

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WRITTEN BY甲斐寿憲(HISANORI KAI)

ITジャーナリストでありサイクリスト。某IT系メディアでは通称かいどん。「スポーツサイクルの世界の入り口を広げよう」をモットーに初心者向けの記事を各メディア媒体で執筆中。九州・宮崎県出身で現在は埼玉県所沢市に在住。

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