冬用のカジュアルなサイクルウェアとお手本コーディネート

初めてスポーツ自転車を買ったけれど、ライドに何を着ていけばいいのかわからないという人はいないだろうか? 秋は自転車に乗るには良い日和が続くが、これから徐々に寒くなり、冬仕様のウェアも選ばなければならない。迷いを抱えている人も多いだろう。

そこで今回は、サイクルウェア選びのポイントをレクチャーしていこう。

大事なのはレイヤリング!柔軟な対応を

冬のサイクルウェアで重要なのはレイヤリング。つまり重ね着だ。

  1. ベースレイヤーとなるインナーウェア
  2. ミドルレイヤーとなるジャージ
  3. アウターレイヤーとなるジャケット

以上の3層である。

ダウンジャケットのような厚いアウターを着るよりも、レイヤリングによって作られる内部層のほうが保温性、通気性に長けている。体温調節も楽に行なえるだろう。

快適なライドができるようにレイヤリングを意識して装備を考えよう。

汗冷えを起こさない化学繊維を選ぼう

サイクルウェアに大切なことは、とにかく汗対策 。

かいた汗を素早く吸収し、速乾性に優れたものがよい。Tシャツのような綿素材の服は汗が乾きづらく、自転車に乗っていて汗冷えを起こす。なので、ナイロンをはじめとする化学繊維で作られたものを着るようにしよう。

一方で、冬場などは保温性が高いものが求められる。その際にも、汗抜きのためのベンチレーション(通気性)を設けているようなウェアを選びたい。

サイクルスポーツは姿勢も独特

また、自転車に乗るときは前傾姿勢となる。そうしたときも背中が出ないように伸縮性があり、自転車を漕ぎやすいデザインが施された専用ウェアがおすすめ

ぴったり身体にフィットして、ストレスを感じないものが良い。小物など携行品を収められるバックポケットがついていれば、なおさら便利だろう。とにかく、自転車に乗るのに邪魔となるものは一切排して、走りに集中できるものが一番だ。

スタンダードスタイルのコーディネイト

初めてのライドのときに揃えたい基本のサイクルウェアは、上半身のジャージと下半身のパンツ。これからの季節には、アウタージャケットも必要だろう。

他に必須なのは手袋とヘルメット。アイウェアやキャップなども欲しいところだ。そして、なにより大事なのは見た目! カラーなどトータルで決めてみたいものだ。以下、人気ブランド「カペルミュール」の製品を参考にコーディネイトしてみよう。

(出典:カペルミュール公式サイト)

(出典:カペルミュール公式)

カペルミュール ウォータープルーフ ライトジャケット

(出典:カペルミュール公式)

(出典:カペルミュール)

優れた防風性と防水性、防寒性、透湿性を兼ね備え、風雨から身体を保護し、快適さを提供する高機能素材を採用。雨などの水滴や寒風は通さず、汗や湿気は外に放出してウェア内を快適に保つ

カペルミュール 長袖クロップドシャツジャージ

(出典:カペルミュール公式)

(出典:カペルミュール)

シックなデザインの七分袖ジャージ。通常のサイクルジャージと比べ、よりゆったりした着心地が特徴だ。素材は優れたUVカット機能と、吸汗・速乾性を発揮するポリエステル製の高機能素材を採用。

カペルミュール ストレッチクロップドパンツ

(出典:カペルミュール公式)

(出典:カペルミュール)

非常に伸びの良い2WAYストレッチ素材を採用したパンツ。軽量かつ薄手の素材で、すっきり細身のシルエットながら抜群のストレッチ性でペダリングの妨げにならない

シーン別のコーディネイト

一口にサイクルウェアといってもその内容はさまざま。
カジュアルライドなのか、シリアスライドなのかで想定される運動量や装備も異なる。ここではシーン別に快適なコーディネイトを紹介しよう。

街中を走る時はカジュアルで伸縮性のあるウェアを

街中を走るときのようなカジュアルライドのときは、動きやすいニットやスキニータイプのパンツが便利。パンツの裾はチェーンに巻き込まれず、汚れないように細身が望ましい。もしくは、裾止めのストラップでまとめる対応をしよう。ちなみに「Rapha」のカジュラルラインには、以下のようなアイテムがある。

ラファ ウィンド ウール ジャケット

(出典:ラファ公式)
(出典:ラファ公式)

通勤など毎日の使用に耐えうる耐久性と、ワードローブにすんなり馴染む洗練されたデザイン。フロントに耐風性パネル、バックにメッシュの裏地をあしらい、優れた体温調節機能を発揮する。

ラファ ウィンド ウール ジャケット 45,500円(税込)

ラファ メリノ スウェットシャツ

(出典:ラファ公式)
(出典:ラファ公式)

クラシカルなスウェットシャツをモダンにアレンジ。通気性に優れた、肌触り柔らかなメリノウールとLycraの混紡素材で仕上げている。

ラファ メリノ スウェットシャツ  17,000円(税込)

ラファ ダブルウェーブ トラウザー スリム

(出典:ラファ公式)
(出典:ラファ公式)

形崩れしない二重織りコットンを使用している、膝下から徐々に細くなるテーパードラインのスリムフィットトラウザー。

ラファ ダブルウェーブ トラウザー スリム  21,500円(税込)

本気で走る時はやはりレーシングパンツ+ジャージを

ロングライドやレース、日々のトレーニングのシリアスライドには専用レースウェアを着たい。ピチピチに身体にフィットしたウェアに抵抗感がある人もいると思うが、一度着てみれば手放せなくなること間違いなし。走りのパフォーマンスを高めてくれて、耐久性が高く、撥水性や保温性に優れた機能的にも充実したものが揃っている。以下「シマノ」のラインナップを紹介してみよう。

本気ライドにはやっぱりピタピタが最適
本気ライドにはやっぱりピタピタが最適

シマノ ウインドブレークジャージ

(出典:Amazon.co.jp)
出典(Amazon.co.jp)

前面に防水性・撥水性・伸縮性を兼ね備えた裏起毛素材を採用。次世代メタリックサーマルテックにより保温性を向上させている。

シマノ ウインドブレークジャージ 14,040円(税込)

シマノ ウインタータイツ

出典(Amazon.co.jp)


3Dアナトミックパターンと伸縮性は快適なペダリングを、パフォーマンス3Dパッドは長時間のライドを可能にする。起毛フリース素材・ロック式足首ジッパー・ 3Mリフレクターが採用されている。

シマノ ウインタータイツ 12,100円(税込)

薄くても大きな存在感・ウィンドブレーカーはいつもポケットに常備

朝晩と昼間の気温差があるときや、ヒルクライムを終えた下りの際などには、小さく折りたためるウィンドブレーカーを用意していると重宝する 。ポケットに入れておき、寒さを感じたときに取り出して着て、暑さを感じたときは脱いでコンパクトに収納。着脱が簡単で、防風防雨に役立つのでおすすめだ。

パールイズミ ウィンドブレーカー

(出典:パールイズミ公式)

(出典:パールイズミ公式)

急な天候の変化や温度調節に最適。軽量で防風性に優れ、走行中に気になるシャカシャカした摩擦音が出ないノイズレス素材を採用している。
パールイズミ ウィンドブレーカー 10,260円(税込)

季節や行く場所によっても違うサイクルウェア。できれば厚着はしないほうがよい。走り始めは寒くても、走っているうちに暑く感じて汗をかくからだ。そのため上記したコンパクトなウィンドブレーカーや、汗を吸収して寒さも防げるインナーウェアが大事。高機能ながら価格もお手頃のものが多いので、一着用意しておくと便利だ。

パールイズミ ヒートテックセンサー ハイネック ロングスリーブ

(出典:パールイズミ公式)

前面に防風素材を重ねた二重構造で、前からの冷気をブロックする厳冬期に適したアンダーウェア。吸った汗をすぐに乾かして汗冷えを防ぐとともに、発熱して暖かさを持続させる素材を採用している。

パールイズミ ヒートテックセンサー ハイネック ロングスリーブ 8,640円(税込)
Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

あわせて読みたい!

アバター画像

WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

他の記事も読む

pagetop