レンタサイクルで世界遺産巡り!のんびり京都観光ポタリングのススメ
観光客の増加で、慢性的な渋滞に陥る京都を効率よく観光できるレンタサイクル。
今回は、金閣寺、龍安寺、仁和寺の3つの世界遺産を含む「きぬかけの路」から、自然豊かな宇多野、そして嵐山につながる10キロ強ほどの道のりをレンタサイクルで走ってみました。
目次
京都市内のレンタサイクル取扱店
今回お世話になったのはEIRINさん
今回の起点は地下鉄北大路駅傍の、EIRIN北大路店。京都市内に12店舗を構える自転車販売店で、レンタサイクル事業も運営しており、どの店舗でも返却可能なのが便利です。
サイクルショップEIRIN 北大路店
京都市北区小山西上総町20-1
TEL 075-493-0950
営業時間 9:30-19:30
定休日 年中無休(盆・年末年始を除く)
返却でお世話になったのが、同じくEIRINの二条駅前店。
EIRIN 二条駅前店
住所 京都市中京区西ノ京永本町14-43
TEL 075-813-5544
営業時間 10:00-20:00
定休日 年中無休(盆・年末年始を除く)
京都のその他のレンタサイクル店
- 京都サイクリングツアープロジェクト(市内に5か所のステーション)
- 京都エコトリップ(京都駅徒歩1分)
- るぽるぽ(駐車場に併設)
世界遺産の宝庫をポタリング
世界遺産の大徳寺と金閣寺
北大路を西へ走ると、ほどなく京都でも有数の規模を誇る禅宗寺院「大徳寺」が見えてきました。広大な敷地内に20ほどの塔頭寺院(寺院の内の個別の坊のこと)を擁する大規模寺院です。
臨済宗大徳寺派の大本山で、一時衰退していたものを「一休さん」のモデルと言われる一休禅師が再興し、織田信長の墓や、千利休の自害の原因と言われる山門があり非常に歴史的価値の高い建物なのです。
大徳寺を出てまた北大路通りを5分ほど走ると、金閣寺に到着。
自転車置き場では世界各国からの観光客がレンタサイクルを活用している様子が見られました。
一般的に金閣寺で通っていますが、正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)。相国寺の塔頭寺院の一つで「金閣」は舎利殿の名称。もともとは室町幕府三代将軍の足利義満の山荘でした。
金閣寺の参拝を終えたら、参道を出てすぐ右手へ。きぬかけの路を進みます。
きぬかけの路~竜安寺から仁和寺へ
金閣寺から仁和寺までが「きぬかけの路」と呼ばれる観光道路です。
きぬかけの名は、その昔、宇多法皇が真夏に雪景色を見たいと山に白絹をかけ、雪山に見立てたという故事が由来だそうです。一方で、衣笠山山麓は埋葬の地であり、白衣をかけて亡骸を放置したことが由来とする説もあり、なかなかミステリアスです。
堂本印象美術館(2018年春まで休館中)、立命館大学の道沿いを走り龍安寺方面に向かいます。この道は多少起伏がありますので、ゆっくりどうぞ。
隠れ家のようなカフェでランチを
龍安寺の見学前に、ランチタイムでを取ることにしました。今日のランチは蔦で覆われた隠れ家へのようなカフェ「山猫軒」。飲食店が少ないきぬかけの路で、落ち着いてランチやお茶が頂ける貴重な一軒です。
腹ごしらえが済んだら、龍安寺へ向かいましょう。
石庭と池が魅力の龍安寺と荘厳な仁和寺
龍安寺といえば石庭が有名ですが、鏡容池(きょうようち)と呼ばれる池の美しさも見逃せません。特に5月から7月の蓮の季節の美しさは評判です。
そして、今日最後の世界遺産・仁和寺へ。到着するとまず圧倒されるのが、重要文化財でもある仁王門の壮大さ。時間のない方はこの門を見るだけでも価値があるのではないでしょうか。
仁和寺と言えば御室桜が有名ですが、実は紅葉スポットしても人気。金堂・五重塔付近の木々が赤く染まる様子は特に美しく、ぜひ訪れて欲しい場所です。
仁和寺は真言宗御室派総本山。平安~鎌倉時代は皇室出身者が仁和寺の住職を務め、栄華を極めました。応仁の乱で一山のほとんどを焼失しますが、江戸時代に再建されます。生け花の流派「御室流」もここが起源。
3つの世界遺産を堪能した後は、嵐山方面へ足を延ばしましょう。
田園風景を見ながら大覚寺~嵐山へ
ここからは少し起伏の激しい道や、道幅の狭いところもあるので走行には注意しつつゆっくりと走るのがお勧め。
平安時代、観月の名所と謳われた広沢池を抜けて、宇多野ののどかな田園風景を走ると、賑わいを見せる市街地や、歴史ある名所旧跡とはまた異なる京都の姿を目にすることができます。
ここから紅葉の名所として名高い大覚寺へ。桜や楓、蓮など四季折々の自然を楽しめる大沢池を擁する人気の観光スポットです。
大覚寺は真言宗大覚寺派の本山。嵯峨天皇の離宮嵯峨院を寺院に改めたもので、明治初頭まで天皇や皇族出身者が歴代の住職を務めており嵯峨御所と呼ばれていました。
そして旅の終わりは嵐山の渡月橋へ。余裕があれば、竹林で有名な天龍寺に立ち寄ってもいいですね。
※嵐山・渡月橋付近は観光シーズンは非常に混雑しているので、自転車を停めて歩いたほうが吉です。
おつかれさま、は美味しいスイーツで
丸一日走り回り、心地よい疲れを感じながら帰路へ。
途中、京の町家から「自然の造形美」を伝える活動を行う個性的な企業「ウサギノネドコ」のカフェに立ち寄りました。
お店の中は鉱物標本、植物標本、などが美しくディスプレイされた空間で、今回頂いたのが、ガーデンクオーツという石を模したティラミス。疲れた体に優しい甘さが広がります。
LINK:ウサギノネドコ 京都店
返却は系列の二条駅前店さんへ
自転車を返却し、今回の自転車旅もおしまいです。
20キロ弱の道のりに、世界遺産、自然、カフェなど見どころ満載の京の旅。皆さんもぜひ自転車での京都の旅をお試しください!