バーズマンの携帯ポンプがとても楽に空気を入れられておすすめ
バーズマン(birzman)というメーカーの携帯空気入れをご紹介します。これ、一見何の変哲もないごくありふれた外見の携帯ポンプなのですが、定価がなんと5400円(税込)もするのです。
ところが今回、ワールドサイクルでは52%OFFの2579円。それでも他のブランドに比べてそれほど安いということはないのですが、実際に使ってみてよければ買いですよね。安かろう悪かろうでは、意味がありません。
ワールドサイクルが心底オススメしても良いものかどうか、試してみましょう。
付属品は、ボトルケージ台座に固定するアダプター。落下防止の為のゴムバンドも付属しています。このくらいは他のメーカーも当然のように付属ですから、アピールポイントにはなりません。
いたって普通な外見です。グリップ部分はアルミむき出しではなく、少しやわらかめのゴムカバーが付いています。マウンテンバイクのグリップのような素材と構造です。
アルミむき出しや硬い樹脂製のグリップの場合、空気圧が高くなると熱~くなってくるのと、汗で滑るので、コレなら大丈夫。ちょっと見ただけは分からない、こだわりポイントです。
こだわりポイント。ゴム製のグリップなので、汗で滑らず、熱くなりません。
先端のゴムキャップを手で外すと、口金が出てきました。ここがむき出しだと、空気が漏れないためのゴム製パッキンがすぐに傷んでしまい、いざ使おうとしたときに使い物にならない場合があるんです。
キャップはかなり分厚いです。丈夫そうです。
ホースを引っ張り出します。
ホースがネジ止めされていて、自分で一旦外して付け替えるタイプの携帯ポンプもありますが、こんな風に引っ張るだけのほうが断然簡単でスピーディです。
チューブのバルブは仏式(フレンチ)バルブのほうがこの製品を活かせるのですが、先端のパーツを反時計回りに回転させれば、米式(アメリカン)バルブでも使用できます。
さて、ここからがこの携帯ポンプの他社にない特徴的なところ。「SNAP-IT(スナップイット)バルブ」といいまして、仏式バルブにポンプの口金を固定するのがとても簡単なんです。
口金のパーツが約3ミリスライドしますので、バルブに嵌める時は、本体側にスライドさせておいて下さい。この状態で、緩めたフレンチバルブにまっすぐ突っ込みます。 先端をレバーでロックするタイプの空気入れのように、しっかりと奥深く押し込む必要はありません。
突っ込んだら、口金の先端のパーツを手で先っぽまでスライドさせます。スライドさせるのは、ほんの3ミリ程度です。全然硬いということはないですよ。
他のメーカーのように、手でねじ込む方法に比べて、圧倒的に簡単です。
これでロック完了。あとはがんばってポンピングしましょう。
実際に空気を入れてみました。タイヤの太さは一般的な700x23cです。
ひとまず100回ポンピング。まだスカスカです。
100~200回ポンピングすると、徐々に手ごたえを感じてきました。200回ポンピング終了時点で空気圧を測ると、4気圧。なかなか上出来です。
続いて100回ポンピングして合計300回。空気圧を計測すると、ちょうど6気圧。1気圧入れるのに約50回のポンピングという計算になりますね。
さらに50回。かなり硬くなってきました。 合計350回ポンピングしたところで空気圧を計測すると、6.8気圧。
すごく優秀ですね。この大きさの携帯ポンプで、たった350回のポンピングで7気圧弱も入るとは、凄いことです。かさばる空気圧計など付いていなくても、ポンピングの回数さえ数えていれば、およそ何気圧はいったか分かりますからね。ただしタイヤの太さが700x25cの場合は、またちょっと違いますよ。
商品のスペックには「160psiまで対応します。」なんて書いてありますが、それは流石にしんどいと思います。むちゃくちゃ力がいるでしょうね。実用的な範囲ということであれば、7気圧入れば充分です。
携帯空気入れって、「買ってから一度も使ったことがない」という方が多いのですが、必ず一度は自宅で実際に使ってみてくださいね。じゃないと、出先で実際に使うとき、戸惑いますよ。
どれくらい空気が入るかは、一回のポンピングでそのポンプのピストンの体積分しか入りません。空気圧が高くなってきても入れやすいかどうかは、そのポンプの精度によります。
つまり、造りがいいかどうか?
無駄な摩擦やちょっとした空気の漏れが多ければ、楽に高圧まで入れることは出来ません。見た目が同じでも、メーカーの違いや価格の違いはそんなところにあるんです。
ただ~し、このバーズマンの「SNAP-ITバルブ」には弱点というか注意点があります。
ねじ山の切っていないバルブや、ねじ山のない延長バルブでは使えません。バルブにしっかりと固定できず、空気が全然入りません。この下のようなバルブのことです。
チューブのメーカーがヴィットリアやミシュランの場合、ねじ山のないバルブが使われているものがありますので、そこはくれぐれもご注意ください。ディープリムで延長バルブを使用している場合も、要チェックです。
このような形状の仏式バルブには使用できません。