通勤通学からロングライドまで! 自転車ショップ店員に聞いたお手頃のグラベルロード3選!
スポーツバイクを始めるに当たって、多くの人が最初に頭を悩ませるのがバイク選びではないでしょうか。具体的な車種を決める前にまずロードバイクとクロスバイクで悩む方も多いと思いますが、実はもうひとつグラベルロードという選択肢があります。
今回は春からスポーツバイクを始める方に向けて、ワイズロード上野本館のかなざわさんに、今話題のグラベルロードについてとおすすめを3つ、教えてもらいました。
目次
グラベルロードとは
グラベル(gravel)とは砂利のこと。グラベルロードとは砂利道のような未舗装路を快適に走るためのロードバイクです。山道などオフロードはもちろんオンロードの走行にも適しており、ロングライドや自転車旅から通勤・通学まで幅広い用途に使えます。走行性と快適性を両立させたアドベンチャーバイクです。
グラベルロードの特徴
グラベルロードは見た目や乗り心地などがロードバイクとは大きく違います。
その1 太いタイヤを装着可能
もっともわかりやすいのはタイヤの太さの違い。グラベルロードにはロードバイクと比べて1~2cm太いものが装着されています。タイヤは太い方が一般的にパンクしにくく、安定感とクッション性がアップします。ブロックパターンがあるものも多く、安定性と振動吸収性に優れていることが特徴です。
その2 ハンドル位置が高い
ハンドルの位置がロードバイクに比べてかなり高くなっていることも特徴のひとつ。前傾姿勢をとったときに、体が起きて楽な姿勢で乗れます。
その3 ハンドル幅が広い
ハンドル幅が広くハの字になっているので、走行中の安定感がアップします。バッグをつけて旅に出るというシーンでは、フロントバッグをつけたときに干渉しにくいこともメリットです。
その4 ディスクブレーキ
ほとんどのグラベルロードは、制動力の高いディスクブレーキを採用しています。ロングライドなどでは突然雨に降られることもあるもの。キャリパーブレーキ、リムブレーキというタイプはリムが濡れると滑ってしまい、ブレーキが効きづらくなるのに対し、ディスクブレーキは雨の日でも制動力が落ちにくく、安定しています。
グラベルロードは通勤・通学に使える?
これらの特徴を考えてみると、通勤・通学にも使えそうな気がしませんか?この点についてかなざわさんに聞いてみました。
「そうですね。その名前からツーリングに使わなきゃダメなのかとか、オフロード走らなきゃダメなのかとか、そんなイメージを持つ方もいらっしゃるんですけど、そういうところはとりあえず置いておいて、単純に「タイヤが太くて安定する」「ハンドル高くてポジション楽」そういうバイクっていう認識でいいと思います。」
実際に、ワイズロードでは通勤や街乗り目的で買う方がほとんどだそう。安定感があるので女性にもおすすめです。
おすすめグラベルロード3選
今回は通勤・通学に使える比較的始めやすいお値段のものを3つ、ご紹介します。
Cannondale TOPSTONE SORA
価格:115,000円(税別)
CannondaleはTrek、SPECIALIZEDと並ぶアメリカ3大メーカーのひとつ。TOPSTONEはCannondaleの一般向けグラベルロードです。TOPSTONEにはコンポーネントの仕様によりカーボン105、アルミ105、アルミSORAの3種類があり、こちらはSORA仕様となります。
ちなみにキャノンデールのエントリーロードCannondale CAAD Optimo SORAの本体価格は105,000円(税別)。グラベルロードはディスクブレーキを搭載している分、入門用のロードバイクに比べるとお値段が少し高めですが、驚くほどの価格差はありません。通勤・通学におすすめの非常にコスパの良いモデルです。
JAMIS RENEGADE A1
価格:99,800円(税別)
JAMIS(ジェイミス)はグラベル文化の本場アメリカで高い評価を得ているブランド。RENEGADEは代表的なアドベンチャーバイクであり、旅バイクとしても使えます。A1はグラベルロードRENEGADEシリーズの入門モデルです。
通勤・通学はもちろん、デイキャンプから旅まで幅広い用途にマルチに使えるモデル。10万円を切るお値段も魅力です。
Trek Checkpoint AL3
価格:125,000円(税別)
アメリカ最大の自転車メーカーTrek。CheckpointはTrekが2018年に発表したグラベルロードシリーズです。AL3はエントリーモデルながらワイヤーが内装式となっており、スッキリした完成度の高いデザインで人気があります。
Checkpoint AL3は、他のグラベルロードと比べるとブロックパターンが少ない走行性能が高いタイヤを採用。かつ地面にしっかり当たる部分にはスリックを採用しており、走行性能がかなり高くなっています。通勤・通学でもレーシーに速度を出しながら走れるので、街乗り中心の方にもおすすめできます。タイヤ自体は交換することも可能です。
ロードとグラベルで迷ったら
ロードとグラベルで迷ったときは、用途・目的が選ぶポイントになります。
- レースに出たい、スピード感・軽快性を重視
ロードバイクがおすすめです。 - レースには出ない、快適性を重視
グラベルロードも全然あり。特に通勤・通学にはぴったりです。
グラベルロードは、幅広い用途・目的に使える万能バイク。快適な乗り心地と拡張性の高さが特徴です。グラベルロードが気になっている方は、動画を参考にお気に入りの1台を見つけて下さい!
取材協力:ワイズロード上野本館
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/