「えっ、こんなところでパンク?」
天気予報で雨が降らないことを確認して、都内の自宅から思い立つようにひとりミドルライドに出掛けた前田さん。梅雨の晴れ間の風が心地よい……と、調子よく飛ばしていたら、いきなり後輪が「プシューッ」。
尖った何かを踏んでしまったのか、パンクのようです。この日、空気入れは持っていたのですが、タイヤチューブのスペアは持ってきていません。後悔先に立たず。残念ながらこれ以上の走行は諦めざるを得ません。
それにしても、遠いところに来てしまいました。スマホの電波はつながるので地図アプリで見てみると、自宅からだいぶ離れている模様。
辺りは雑木林で、人通りどころか、陸の孤島みたいな場所。故障した自転車を抱えていったいどうすれば良いのか、途方にくれる前田さんです。だいぶ困ったことになりました。
「そうだ! au損保の自転車向け保険があった」
そういえば、加入していたau損保の自転車向け保険「自転車向け保険 Bycle」には、自転車ロードサービスが付いているはずでした。まさにこんな時にこそ必要なサービス。早速、専用アプリ「自転車の日」を使って、自転車ロードサービスの要請を行ってみることにしました。
(au損保 専用アプリ「自転車の日」の画面)
まずは、地図上で現在地、自宅住所を入力し、契約情報を送ります。
(au損保 専用アプリ「自転車の日」の画面)
次に、自転車と故障の情報を送ります。前田さんの自転車はクロスバイクですが、項目がないため、大きさや形が似ているロードバイクで申請します。
(au損保 専用アプリ「自転車の日」の画面)
内容を送信し、念のため受付されているか確認の電話をしたところ、担当のオペレーターが内容をチェック。「現在地も特定していますよ」とのことでホッと一安心。
これで要請は完了。とてもスピーディな受付でした。後はサービススタッフが早く来るといいのですが…。
(※情報に不足があるときは、電話をくれるとのこと。)
(au損保 専用アプリ「自転車の日」の画面)
(搬送車はあっちの方から来るのだろうか…)
待っている間、アプリには搬送車が到着するまでの情報が出ています。
しかし、心細すぎるあまり、このひたすら待っている時間がとても長く感じられます。熱中症にならないよう、日陰を選び水を飲んだりスマホを覗いたりして、気持ちを紛らわしながら待つ前田さんです。
(やっと来た!)
待つこと約50分。自転車を運んでくれる車が見えてきました! ものすごくホッとする瞬間です。
(ひんやりする冷却パックをもらい、思わず笑顔がこぼれる)
「お暑い中お待たせしてすみませんでしたっ!」と車を降りてきたサービススタッフの石川さん。その頼もしい笑みとともに、瞬間冷却パックが前田さんの手に渡されると、前田さんの表情に、笑顔が浮かびました。
この日は気温25度を超え、かなり蒸し暑い中での待ちぼうけ。突然のトラブルで心が折れそうになっていた前田さんにとって、ありがたすぎる心遣いです。
(白い手袋をはめた搬送担当者が丁寧にパンクした箇所をチェックしてくれる)
さっそくパンク箇所を見てもらい、確認のサイン。自転車を積み込んでもらいます。
(日頃から自転車を扱うトレーニングを積んでいるとのこと。積載時の所作が丁寧で美しかった)
自転車をキルティングのクッション布で覆い、走行中もズレてぶつかったりしないよう、紐で固定。最初は心配そうに覗きこんでいた前田さんも、大事な愛車がこれ以上傷つかないよう丁寧に取り扱ってくれる様子を見てかなり安心したようです。
(搬送車はあくまでも自転車用なので特別に…)
今回は自力で移動手段が見つかりにくい場所にいたこともあり、同乗させてもらい、一緒に最寄りの駅に向かいます。
(家の近くの駅で自転車を降ろしてもらう。ロードサービスがなければ今ごろどうなっていたか……と振り返るのもこのタイミング)
最長50km以内であれば、どこでも搬送してもらえるのですが、今日はこの後の用事もあるので、最寄り駅近くにしました。これでロードサービスの終了です。
au損保の自転車ロードサービスは、故障した自転車をただ運ぶだけでなく、トラブルに遭った人の気持ちもケアする、安心でうれしい対応でした。
au損保の自転車ロードサービスは「利用者の方から非常に高い評価」
あやうく遭難しかけた前田さんもとても助かった、au損保の自転車ロードサービス。こうした事故や故障時の心強い味方となるサービスについて、au損害保険株式会社 営業企画部の竹下さんに詳しいお話を聞きました。
−自転車の故障や事故にもロードサービスがあると聞いた時、最初は驚きましたが、よく考えると確かに必要だと思いました。実際にはどのような要請が多いのですか?
最も多いのは、『パンク』です。その他『チェーンが外れた・切れた』『スポークが曲がった』といったご連絡や『電動アシスト自転車のバッテリーがあがってしまった』というケースもあります。
バッテリー切れの重たい電動アシスト自転車を担いで帰るなんて普通の人には無理です。実際にサービスを利用された方からは『本当に助かりました』というお声を数多く頂いています。
−どのような背景からロードサービス付きの自転車向け保険が誕生したのでしょうか?
また商品について教えてください。
自転車ロードサービスのご提供は2013年10月に開始しましたが、ご自身のケガや、事故の相手方への補償などの一般的な補償だけでなく、もっとお客さまに寄り添えるサービスをと考え、ご提供させて頂いています。
弊社の自転車向け保険『あうて ケガの保険Bycle』は、最大で2億円の個人賠償責任補償に加え、示談代行サービスもついています。
一般的に「自転車向け保険」と聞くと「自転車事故専用の補償」と思われがちなのですが、自転車事故以外の「歩いていて車にぶつかった場合」や「駅構内での転倒事故」といった、交通事故によるケガ全般を補償します。
自転車事故によるご自身のケガについては保険金のお支払いが2倍となるため、日常的に自転車を利用される方にぜひお勧めしたい商品です。
自転車での傷害事故で約9500万円の損害賠償判決
−自転車保険の必要性が一般的に知られるようになったきっかけは?
2013年7月に、神戸地裁で自転車事故の加害者の親に約9,500万円の賠償判決が出されたことが大きかったと思います。自転車事故でも非常に高額な賠償責任を負うことがあるのかと社会的に話題となりました。
その後兵庫県は、自転車利用者の保険加入を義務化する条例を全国で初めて制定しました。条例は、2015年4月1日から施行され、周知期間を経た2015年10月1日から本格的に義務化されます。
これまで一般的に、自転車が死亡事故などの重大事故を起こすというイメージはあまりなかったのではないかと思います。最近は、自転車事故がニュースで扱われることも多く、世の中全体が自転車事故に敏感になってきているのではと感じます。
−最後にau損保からメッセージをどうぞ。
自転車事故というのは、誰でも起こしてしまう可能性があると思うんです。自転車も自動車同様、「車両」の一つです。ですから、ルール・マナーを守って安全に運転するという意識を持つ方が増えれば、悲惨な自転車事故も減っていくと思います。
公式Facebookページでも、全国の自治体の動きや、ルール・マナーをはじめ、自転車関連の便利グッズ情報など、皆さまに自転車をより楽しんで頂けるような情報をお届けしています。
今後も保険会社として、自転車事故の防止活動やルール・マナーの啓蒙を続けていきたいと思っています。
親会社の「あいおいニッセイ同和損保」と「KDDIグループ」とも連携しながら、これからも皆さまのお役に立てる保険をご提供してまいります。
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提供:au損害保険株式会社
[PR]企画・制作 株式会社自転車創業 info@bike-startup.co.jp
※編集部より:この記事は2015年7月4日に公開、2015年10月1日に再編集したものです
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