【ピナレロ / プリンス】常に脚光を浴びるピナレロが放つ三代目プリンスの全貌
自転車の本場ヨーロッパには、数多くの伝統ある自転車ブランドが存在します。
コルナゴ、デ・ローザ、ビアンキ、カレラ、チネリ等、有名ブランドがひしめき合っています。やはり、本場の環境で鍛え上げられた製品たちは美しく、そして魅力的です。
自転車後進国である日本の自転車ファンには、余計に購買欲をそそられます。
サイクリストの心を掴んで離さないピナレロ
数あるイタリアの有名メーカーの中でも、ひと際目を引く存在がピナレロではないでしょうか。
各社が、ピナレロの動向を伺いながら開発を進めているという話もあるほど、業界のけん引役を果たしています。
ピナレロと言えば、現在ではプロサイクリングチーム「チーム スカイ」が乗るチャンピオンバイクとして、ロードバイクに興味がある方なら、誰もが知っている存在ではないでしょうか。
輝かしいリザルトを残すピナレロ
南アフリカ出身のクリス・フルームが、ツール・ド・フランスを制し、イギリスのヒーロー、ブラッドレー・ウィギンスも、ピナレロに乗ってアワーレコードをたたき出しました。
近年の輝かしい成績はもちろんですが、古くからピナレロはレース現場で活躍し続けています。前人未到のツール・ド・フランス5連覇を成し遂げたスペインの英雄ミゲル・インデュラインもスチール製のピナレロに乗っていました。
レースバイクの素材はカーボンへと切り替わりましたが、その戦闘力は、他の追従を許しません。
DOGMAを踏襲するプリンスの実力とは
そのピナレロのトップモデルは「DOGMA」であり、最高の素材で、最高の仕上がりのバイクです。見事な曲線は、何時間でも眺めていられるほど美しく、洗練されています。
一切の無駄がない機能美は、まさにピュアレーシングマシンの証と言えるでしょう。DOGMAと同じモールドを用いて作られているのが「ピナレロ プリンス」です。
DOGMAはカーボン素材に東レの65HM1Kを使用しているのに対し、プリンスは同じく東レの60HM3Kを使用することで、コストパフォーマンスを上げています。
60HM3Kとは言え、ハイモジュラスカーボンであることに違いはありません。性能に大差を感じる方は、少ないかも知れません。
トップモデルであるDOGMAは鍛え抜かれたトップサイクリストの使用に耐えられるもので、必ずしも一般ユーザーにマッチするとは限りません。プリンスの方が、しっくりくると言うユーザーも多く存在します。
モールドがDOGMAと同一であることから、もちろんアウトラインは同じです。トップモデルのデザインコンセプトをそのまま、価格を押さえているのです。
自転車は、チェーンリング、スプロケット、ディレーラーなど駆動系が片方に集まっているので、左右で力の掛り方に差が出てしまうのは当然です。左右非対称である独自の設計が、DOGMA譲りの乗り味になっていることは言うまでもありません。
ピナレロは、ペイントにもかなりのこだわりを持っています。ハイセンスでゴージャスなグラフィックは、遠くから見ても一目でピナレロであることが分かるほどです。
性能だけ良くても、素材だけよくても、ユーザーの心は動きません。バイク選びのポイントとして、ルックスは重要なファクターです。
流行を追うのではなく、流行を造り出すピナレロ
ユーザーの声や、メカニックからフィードバックを生かしたピナレロ プリンスは、スレッド式BBを採用しています。メンテナンス性にも優れているスレッド式は、メンテナンスも楽しむ一般ユーザーにとって朗報でしょう。
今まで、ロードバイクに乗っていた方には、もちろんのこと、これからロードバイクを購入検討される方にとっても、ピナレロ プリンスの良さは、十分に感じることができるバイクです。
もし、予算に余裕があるのなら入門用バイクを買った後、すぐに飽きて新しいバイクを買い直すよりも、初めから良いものを買った方が、安上がりかも知れません。
手の届くワンランク上のバイクで、上質な走りを楽しめるピナレロ プリンス。大人の遊び道具として、とても魅力的な一台です。
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/