自転車を買って半年も経つと、変速機の動きが悪くなることがあります。ギアを切り替えたいのにうまく動かない状態って、困りますよね。
今回はプラスドライバー1本で誰でも簡単にできる、リアディレイラー(変速機)の調整方法をお伝えします。
まずはアジャストボルトを調節
お手持ちの自転車の後ろの変速機を見てみましょう。ワイヤーが繋がった部分の上に小さなネジが2本付いていませんか?
これは「アジャストボルト」と言い、ディレイラーの動きの振れ幅を調整するパーツです。
ギアの幅は決まっているので、ディレイラーがギアの幅以上に奥や手前に動いたらチェーンは外れてしまいます。それを防ぐのがこのネジの役割です。
ディレイラーの調整はまずアジャストボルトの調整から行います。
アジャストボルトにもっと近づいてみましょう。「H」と「L」という文字が近くに見えませんか?
「H」側のネジは一番小さいギア側の振れ幅を、「L」側のネジは一番大きいギア側の振れ幅を調整するネジです。
ちなみに、「H」側のギアをトップギア、「L」側のギアをローギアと呼びます。
それでは、「H」のアジャストボルトから調節を行っていきましょう。
「H」のアジャストボルトを調整する時は、一番小さいギアに合わせましょう。(写真左の状態)
自転車を後ろから見て、ガイドプーリー(ディレイラーの下に伸びているギア付きのアーム)と小さいギアがまっすぐ一直線になっているかチェックします。
もしガイドプーリーが内側に寄りすぎているときは「H」のネジをゆるめます。
反対にガイドプーリーが外側に寄りすぎている時は「H」のネジを締めます。(ネジは左に回すと締まり、右に回すとゆるみます)
「H」側が終わったら、次は「L」側。一番大きいギアに合わせ(写真右の状態)「H」側と同様に、一直線になるよう調整します。
アジャストボルトの調整が終わったらワイヤーの張り具合を調整します。
アジャスターの調整
ワイヤーの調整は、ディレイラーとワイヤーの接続部分のネジ(アジャスター)で調節します。ギアは真ん中に合わせてあげると調整しやすいでしょう。
※アジャスターを回す時は一気に回さず、1/4ずつ小さく回していきましょう。
自転車の後ろ側からギアを見て、アジャスターを回して、ギアとガイドプーリーがまっすぐになるように調整します。
まっすぐに調整したら、ペダルを回し、ギアを変速させてみましょう。
外側への切り替わりが良く、内側への切り替わりが悪い場合は、アジャスターを左に回します。
逆に内側への切り替わりが良く、外側への切り替わりが悪い場合は、アジャスターを右に回します。
最後に
ディレイラーの調整は最初のうちは感覚が分からず、逆に動きを悪くさせてしまうこともあるでしょう(私も最初はそうでした)。
頭がこんがらがることが多いので、もし調整が上手くいかなかった場合は自転車屋さんに調整をお願いし、コツを聞きながら行う方がよいでしょう。