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スポーツカーに復権の兆しあり!ムリせず楽しめるおすすめ7タイプ

写真は2016年発売予定のホンダNSX

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ここ最近、自動車業界がにわかにスポーツカーで賑わっていることをご存知でしょうか。国内・外メーカーが続々と新たなスポーツモデルを発表して注目を集めており、またそれらの量産化に向けた開発も粛々と進められているようです。

2016年発売予定のホンダNSX(※全くお手軽ではありません) (出典:Ryosuke Yagi

そこのあなた。いつまでも低燃費で広くて楽チンな超絶つまらないクルマに乗っていると、再来する(はず…の)スポーツカーブームに乗り遅れますよ!

スポーツカーというと「お金がかかる 」「狭くて不便」「マニア向けの難しいクルマ」といったイメージが強いかもしれませんが、全てがそうではありません。上手に選んで、お手軽に楽しみましょう。

お手軽スポーツカー選び 5か条

本題に入る前に、お手軽スポーツカー選びを成功させるためのポイントを5つ挙げておきたいと思います。

1.国産車

輸入車は輸送費などの黒魔術によりそもそも割高ですし、保険料や整備費等も謎に高い傾向があります。故障リスクも国産車に比べれば高く、故障した際の修理費はやはり高く付きます。

2.高年式・低走行距離

各部の消耗、劣化が小さければメンテナンス費用も故障リスクも抑えられます。また、高年式車の方が税金も優遇される傾向にあります。

3.軽量ボディー+小・中排気量エンジン

筆者はこちらが最重要ポイントと考えています。いわゆる”ライトウェイトスポーツ”と呼ばれるジャンルです。軽さは百利あって一害なし。車両価格、燃費、税金、保険、メンテナンス費用、さらには運動性能と、どれをとっても有利に働きます。大排気量車のような強烈な加速や高速安定性は得にくいものの、いつでもどこでも軽快なハンドリングが楽しめる、お手軽に走りを楽しむには持ってこいのクルマと言えます。

※ただし、小排気量であっても”ロータリー”と名の付くエンジンが載ったクルマは全力で避けてください。それはお手軽とはかけ離れた、至高の極悪エンジンです。

4.定員4名以上

ファーストカー(1台目)としてお手軽に楽しむのであれば、たとえ狭くても後部座席があった方が無難です。ちょっとした荷物置きとしても便利。

5.家族には内緒で

スポーツカーの購入を知って狂喜乱舞する家族はかなり特殊です。間違っても相談などせず、隠密に計画を進めて事後報告しましょう。

それでは本題に入ります。ここでは最新の現行モデルから生産終了した中古モデルまで、様々なクルマたちをテーマ別にご紹介していきます。これを読めばきっと、あなたのライフスタイルにぴったりなスポーツカーが見つかるはず!

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1.実用性そこそこあるよ系クーペ-トヨタ86/スバルBRZ

(出典:Moto “Club4AG” Miwa

「どうせスポーツカーに乗るなら、それっぽい雰囲気のクルマがいい。でも実用性もある程度ないと。。」という方にオススメ。2012年、長らくスポーツカーをラインナップに持っていなかったトヨタが久々に発売したのが86です。スバルとの共同開発車で、スバルでの車名BRZ。フロントまわりのデザインや色の設定などが微妙に異なります。

速さではなく、誰にでも味わえる”走る愉しさ”を追求したライトウェイトFR(後輪駆動)クーペ。流麗なスタイリングながら中はそこそこの広さがあり、荷物もそれなりに積めてしまう優等生的スポーツカーです。出来杉くんがスポーツカーになったらこんな感じだと思います。新車だとお手軽とは言い難い価格かも知れませんが、中古ならばそこそこ手頃なものが出回り始めています。新車価格は249〜367万円。

コスト   ☆☆☆☆・
実用性   ☆☆☆・・
走る楽しさ ☆☆☆☆・
ブランド力 ☆☆☆☆☆

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(出典:RL GNZLZ

トヨタ セリカ:86発売以前、トヨタで現86のポジションを担っていたクルマ。〜1999年の6代目モデルまではバリバリのラリー車でしたが、写真の7代目最終型で一気にイメチェンしました。

(出典:James Hamel

ホンダCR-Z:名車CR-Xの後継車となるCR-Zは、環境に優しいハイブリッドスポーツとして生まれ変わりました。クーペらしからぬ唯一無二のスタイルで、他には無い強い個性を放っています。

2.コンパクトホットハッチ-スズキ スイフトスポーツ

(出典:Jeremy

「実用性重視で、でもドライブ行ったときにキビキビ走る楽しいクルマがいいな。」という方にはこちらがピッタリ。実用性の高いコンパクトカーの運動性能を大胆に引き上げた、”ホットハッチ”と呼ばれるジャンルはお手軽スポーツの大定番。かわいい見た目で過激に走る、 ギャップ萌えを狙っているとしか思えないクルマです。

スイフトスポーツは、スズキが2010年まで参戦していたJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)の技術を惜しみなく投入して開発されたクルマ。2003年発売の初代は3ドア、MTのみのスパルタンな雰囲気漂うクルマでした。現行型は5ドアのみでCVTの設定もあり、ややプレミアム方面へシフト。ただ走る楽しさという意味では、MTを魔人ブウ並みに強く推奨します。新車価格は173〜180万円。

コスト   ☆☆☆☆☆
実用性   ☆☆☆☆・
走る楽しさ ☆☆☆・・
小回り   ☆☆☆☆☆

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(出典:M 93: „Dein Nordrhein-Westfalen“)

トヨタ ヴィッツRS:近年のコンパクトカーブームの火付け役となったヴィッツのスポーツグレード。スイフトに比べてパワーは控え目ですが、ブランド力ではダントツです。

3.低コストの極み:軽スポーツ-スズキ アルトワークス

(出典:Iwao

「とにかく安く!走りを楽しみたい」という方には軽スポーツがオススメ。そのサイズ感、価格帯など、良くも悪くもおもちゃっぽさがあります。これはもう大人のおもちゃと言っていいでしょう。 1台目ではなくセカンドカーに買うのもアリですね、大人のおもちゃとして。

最近の軽は質感も高く200万円近くしてしまうようですが、維持費はやはり抜群に安い。またアフターパーツもなにかと安く、自分好みにカスタムしやすい点も大きな魅力です。

その中でも、2015年に久々に復活したアルト”ワークス”。 スズキのモータースポーツ魂の全てを軽サイズにギュッと凝縮したようなクルマで、軽だからって舐めてかかると置き去りにされます。5ドアなので実用性もまずまず、と言ったところでしょうか。新車価格は151〜162万円。

コスト    ☆☆☆☆☆☆☆☆
実用性    ☆☆☆・・
走る楽しさ  ☆☆☆・・
いじる楽しさ ☆☆☆☆☆

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※写真は先代型(出典:Mic

ダイハツ コペン:軽でオープンと言えば、最近ではホンダS660かダイハツ コペン。S660はあまりに高額&実用性皆無のため、コペンをご紹介します。ただこちらも実用性は決して高くないので、セカンドカーにどうぞ。

4.実用コンパクトセダン+公道最速-三菱 ランサーエボリューション

(出典:Ian Gulinao

「お金にはそこまで不自由してないけど、普段使いで全く不自由しないレベルの実用性が絶対条件」という方にオススメします。軽量コンパクトな実用セダンにハイパワーターボ+4WDを搭載し、WRC(世界ラリー選手権)で勝つためだけに開発された通称”ランエボ”シリーズ。1992〜2015年にかけて、エボⅠ〜エボⅩまで出世魚並みに進化しまくってます。

狭くて路面の悪いうねうね道を猛スピードで駆け抜けるラリーの車は、”公道最速”と言われることも。筆者のような一般ピーポーの運転技術では確実に持て余すほどの運動性能を秘めています。

その一方、ターボが効かないエンジン回転域では普通のクルマのように走るので、街乗りも楽々こなせてしまうのがスゴいところ。 実用セダンがベースのため、居住性、荷室の広さもピカイチです。2015年生産終了。筆者イチオシのエボⅨ(2005-2006)の中古相場は200万円前後〜となっています。

コスト   ☆☆・・・
実用性   ☆☆☆☆☆
走る愉しさ ☆☆☆☆・
速さ    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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(出典:Moto “Club4AG” Miwa

スバル インプレッサWRX:ランエボと永遠のライバル関係にあるインプレッサ。クルマの大きさ、価格帯、運動性能などほぼ全てにおいて互角なので、まずは両方とも検討してみましょう。

5.格安スポーティセダン-トヨタ アルテッツァ

(出典:Aadnan Zaman

「お金にも不自由してるし、普段使いで全く不自由しないレベルの実用性も必要。。。」という方にはこちらがオススメです。1998〜2005年に生産されていた、FR(後輪駆動)のコンパクトスポーティセダン。現レクサスISの前身でもあるこのクルマは、上質な雰囲気漂う大人のプレミアムスポーツです。

ちょい古めの年式にはなりますが、キレイに乗ればまだまだカッコいいシンプルなデザインが魅力。そして何より、中古市場で50万円前後から探せてしまう激安さ。クルマへの愛がハンパない筆者としては逆にかわいそうになってきます。

ただ、今となってはアルテッツァのようなコンパクトFR セダンは希少なため、程度の良いモノは今後値上がりしていく可能性も。検討はお早めに!2005年生産終了。中古相場は50万円前後〜。

コスト   ☆☆☆☆・
実用性   ☆☆☆☆☆
走る愉しさ ☆☆☆・・
お買い得感 ☆☆☆☆☆

6.セカンドカーの鑑:ライトウェイトオープンスポーツ-マツダ ロードスター

(出典:Mazda Österreich

「大人数乗れるいまのクルマは手放せないから、2台目として手頃なクルマが欲しい。」という方はぜひこちらを。昔から、セカンドカーと言えば”ライトウェイトオープン2シーター”と決まっています。というのは筆者の主観が満載ですが、間違いなく趣味車に持ってこいのザ・楽しいクルマです。

ロードスターは1989年のデビューから累計100万台近く生産され、ギネスブックに「 2人乗り小型オープンスポーツカー生産台数世界一」として登録されているベストセラーカー。世界中を虜にするその魅力は、開発コンセプトの”人馬一体”を体現した軽快な走り。オープンの爽快感と相まって楽しさ爆発です。それでいて燃費も維持費もそこそこ。無敵かよ。

2015年発売の4代目現行モデルは、3代目からエンジン、ボディーともに小さくなって(全幅だけは拡大)原点回帰を果たしています。新車価格は249〜314万円。

コスト   ☆☆☆☆☆
実用性   ☆・・・・
走る楽しさ ☆☆☆☆☆
爽快感   ☆☆☆☆☆☆☆☆

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(出典:Phuket@photographer.net

トヨタMR-S:エンジンを座席の後に搭載する”ミッドシップ”という特殊なレイアウトをとっており、とりあえず荷物が載りません。ただ、乗り馴れてくればミッドシップならではの小気味よい走りがクセになるでしょう。

7.低コスト外車-フォルクスワーゲン ポロGTI

(出典:The NRMA

「お金はそんなに無いけど、どうしても外車じゃなきゃ嫌だ」という海外かぶれの方にはフォルクスワーゲンがオススメです。ディーゼルの排ガス不正問題で一世を風靡したゴキゲンワーゲンですが、ドイツ車の走行性能の高さは揺らぎません。また日本では一時期、トヨタ系ディーラー(旧DUO店)にてワーゲン車が販売されていました。 トヨタ系ディーラーに整備・修理等のノウハウがある安心感もあり、海外メーカーの中では最も国産車に近い存在と言えるのではないでしょうか。

ポロは、エントリーNO.2のスイスポと同車格ながら車重、パワーともに上回っており、感覚的には1クラス上のクルマです。新車はあまりにお高いので、筆者としては先代型の中古をオススメします。新車価格は328〜338万円。先代型(2005-2010年)の中古相場はなんと!70万円前後〜。

コスト    ☆☆☆・・
実用性    ☆☆☆☆・
走る愉しさ  ☆☆☆・・
ゴキゲン度  ☆☆☆☆☆

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(出典:PRODavid Villarreal Fernández

・ゴルフGTI:ポロよりも一回り大きいゴルフのスポーツモデル。新車価格もよりお高くなってしまいますが。。ちなみに、初代ゴルフGTIはホットハッチの元祖とされているクルマです。

さいごに

いかがだったでしょうか。あなたのハートを熱くしてくれるスポーツカーは見つかりましたか。今回ご紹介したクルマたちも、普通のクルマと比べてしまえばやはり不便でお金が掛かるかも知れません。しかしながら、それ以上の楽しさや悦びをあなたの生活にもたらしてくれるはず。クルマの運転をただの移動として”こなす”のではなく、趣味の一つとして楽しんでみてはいかがでしょうか。

※なお各車のレーティングは筆者の主観なので、あくまで参考程度にお考えください。

ライター:
3才で車の魅力に取り憑かれ、10才で音楽の魅力に取り憑かれました。学生時代は勉強そこそこにバンド活動に明け暮れ、社会人になってからは仕事そこそこに愛車S2000でのドライブに明け暮れています。現在26才。

(TOP出典:Falcon® Photography

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