MTB(マウンテンバイク)のコース選びと仲間の集め方

MTBを始めるには、最初に超えなくてはならないハードルは「走るフィールド」と「コース」でしょう。また、そこまでたどり着くのが一番のチャレンジなのです。

MTBのコース

トレイル(山道)は誰かの持ち物である

まず日本では、常設コース以外の、MTBで走れるコースは公開されていません。ネットや雑誌にも、そのような情報はありません。理由は、トレイル(山道)は、実は誰か個人の所有の山だったり、自治体の管理下にあったり、企業や団体の持ち物だったりするからです。

山を走るときのマウンテンバイクのルール

山や林道、ハイキング道を利用するのはマウンテンバイカーだけではありません。登山やピクニックを楽しむ人、林業や山道の整備など仕事で山に入っている人もたくさんいます。

また、植物や動物など自然環境にも配慮が必要です。

日本マウンテンバイク協会では、マウンテンバイクのマナーを啓発すべく、MTB Field Codeというものを発行する運動を行っています。

MTB Field Code
出展:日本マウンテンバイク協会|JMA

僕らマウンテンバイカーは、そこを「走らせてもらっている」のです(ハイカーも同じですが)。そのことを初めて知ったとき、僕はとても驚きました。MTBがトレイルを自由に走っちゃいけない存在だなんて。

しかし、安全や周りの配慮を考えると、当然守るべきルールですね。

自転車はどこを走るかよく考える乗り物

MTBに限らず自転車は歩道を走っていいのか、車道を走った方がいいのか、いまだによくわからないという方も多いかもしれません。

自転車って、特に日本では、そんなフワフワした存在です。だから、自転車乗りには、自律や責任が求められます。ちょっとめんどくさいですが、だからこそ自転車って面白いのかなとも思います。

山の片付けをしたらブログが炎上…

(撮影:Kei Sakuma)
(撮影:Kei Sakuma)

もう5年も前になるでしょうか、通っていた山で倒木が目立つことがあったので、友達と「アースデー」の日に数人で倒木を片付けるライドを企画しました。近くの公園や河原のゴミ拾いみたいなノリでやったのですが、それをブログで公開したら、軽く炎上してしまいました。

マウンテンバイカーからコメントがいくつか付いて、「勝手にやるな」「余計なことをするな」と。まあその通りなのですが、でも、その中でも、共感してくれる人もいて、「普段走っている山の手入れをしたいんだけど、どうしたらいいか」と相談してくれる人もいました。

そのあと、僕は飯能市の市役所に電話で問い合わせをして、そこから地元の山整備のボランティア団体を紹介されて、それが後に、僕が副会長を務める「奥武蔵MTB友の会」の発足に結びつくのですが、その話は、また改めて。

まあ、日本はそんなわけで、僕らマウンテンバイカーは、むやみやたらと情報を出したりせず、おとなしく、地元の人やハイカー等と共存しながら「責任を持って」山を走っているというわけです。一応、最初に日本のトレイルの状況を簡単に書いてみました。

マウンテンバイクをどうやって始めるか

合うショップを見つける

まずはショップです。MTBに強いショップはたいてい毎週末にライドを開催しています。通常はお店のスタッフさんが取りまとめをして、お客さんと近所の山に走りに行くわけです。たいていは気のいい人たちの集まりですが、相性もあるでしょうから、いくつかのショップに顔を出してから、合うところを決めてみるのもいいかと思います。

SNSで仲間を見つける

他にはFacebookなどのSNSを使う方法です。もしアウトドア好きの友達がいたら、その人の友達でMTBをやっている人がいないか探してみましょう。マウンテンバイカーの多くは「俺のカッコいいMTBに乗っている写真」をアイコンにしていることが多いので、すぐに分かります。実際に僕はこの方法でMTBデビューをした口です。

団体やNPOの活動に参加する

他の方法としては、「奥武蔵MTB友の会」のような、マウンテンバイク団体やNPOの活動に参加するのもいいかと思います。

このような団体はトレイルの補修作業やゴミ拾い、またライドをやっています。複数のショップが参加していることも多いし、そこで出会った経験者の人たちに色々なコースに連れていってもらえることもあるでしょう。

ガイドツアーやイベントに参加する

またガイドツアーや、お店やメーカーのやっているイベントに参加して、そこで友達を見つけることも、MTBを始める良いきっかけになるかと思います。

大切なのは「人とのつながり」

とにかくMTBに乗るには、この「人間関係作り」がないと始まらないのです。面倒くさいと思う方もいるかも知れません。でも、基本的にMTBは一人では走らないことになっています。

一人で山を走ってケガをした場合、大きな事故につながりかねませんから。今は、残念ながらMTB人口も減少気味なので、どこにいっても歓迎されるかと思いますよ!

世界のマウンテンバイカーと友達になれるかも!

この「人とのつながり」を一度作ってしまえば、そこからネットワークは広がっていき、色々な地方のトレイルを走ったり、多くの人との出会いが待っています。

SNSが発達した今、日本中、いや世界中のマウンテンバイカーと友達になって、世界中のトレイルを走ることも夢ではありません!ぜひ、この素晴らしい世界へ飛び込んでみてください!

世界選手権参加や大会を開催することも…!

ちなみに僕は、あまりにマニアックな、シングルスピードという変速なしのMTBにハマったことから、MTB歴1年にして世界選手権に日本代表として出場してしまい、レースにほとんど出たことがないのに日本選手権を開催してしまいました。

その5年後には、なんと世界選手権まで日本で開催することになってしまいました。

世界中のシングルスピーダーと友達になり、今では毎年、ヨーロッパ選手権と世界選手権に出て、世界中をMTBで走っています。今月にはオーストラリアで開催されるSSWC(シングルスピード世界選手権)に出場する予定です。

常設コースや団体など

最後に僕が個人的に利用するツアーガイドや常設コース、かかわっている団体などを紹介します。

MTBのローカル団体

LINK:奥武蔵MTB友の会(埼玉県飯能市)
LINK:西多摩マウンテンバイク友の会(東京都西多摩) 
LINK:三浦半島マウンテンバイク・プロジェクト 

ガイド

LINK:フリーライド アドベンチャーズ ジャパン(八ヶ岳)
日本在住20年以上のカナダ人ポールさんのツアー。手作りチーズバーガーのランチが人気。もちろん八ヶ岳のトレイルも極上です!

LINK:(神奈川県逗子) ライドハウス葉山 
逗子・葉山の山のことなら何でも知っているシゲさんのツアー。宿泊もあります。

LINK:山伏トレイルツアー(静岡県西伊豆)
古道を復活させた伊豆半島の自然を満喫できるダイナミックなツアー。ビギナーコースもあります。

スクール

LINK:DAIKI FREERIDE MTB LOGICフリーライドクリニック
教えるスキルに定評のあるダイキさんのクリニック。受ければ、一つ上のレベルにいけますよ。僕でもいけました。(笑)

北澤 肯[コウ]

WRITTEN BY北澤 肯[コウ]

MTBやバイクパッキングの普及啓発、関連ギアの輸入販売をおこなうオルタナティブバイシクルズ主宰。好きなものはクラフトビール、ぬか漬け、てんぷらソバ、キャンプ。 最近、車の免許を取得し、車が楽しい盛りの二児の父。Radio Head、Perfume、Bump of Chickenをよく聴きます。

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