自転車のペダルを気にしたことはあるだろうか。完成車を買った後一度もペダルを交換したことがないという自転車乗りも多いのではないだろうか。
今回は国産にこだわり自転車ペダルを製造する、三ヶ島製作所(ミカシマ、MKS)について紹介する。これを読めば、あなたも普段乗っている自転車のペダルを変えてみたくなること間違いないだろう。
目次
三ヶ島製作所とはどんな会社
歴史
三ヶ島(みかしま)製作所は1943年(昭和18年)創業という非常に歴史のある企業。創業初期は航空機用部品などの製造をしていたが戦後自転車パーツ、とりわけペダル部門の製造に特化した企業となった。
特徴
三ヶ島製作所はミカシマやMKSの名前でペダルを製造している。その中でも特徴的なのが高い品質とそれを支える日本製造にこだわっている点が挙げられるだろう。
その品質を裏付けるものとして、三ヶ島製作所のペダルが競輪で使用されているという事実があげられる。競輪は高速でトラック上を周回する競技の為、使用できるパーツにとても厳しい基準を設けている。
その審査に合格してNJSという称号を得た国内唯一のペダルが三ヶ島製作所のペダルなのだ。
どんなペダルがあるの?
ここからは具体的に個別のペダルを紹介していく。
人気の折り畳みペダルFD-7
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まず紹介するのはFD-7。2010年に発売されたペダルで発売6年(記事掲載時)を経過した今でも人気の商品だ。
上記の画像のように、ペダルがくるりと折りたためる形状になっている。ミニベロなど小径車やシティーサイクルなど保管場所に余裕がない方におすすめ。
簡単着脱が可能なペダル、TOURING-LITE Ezy Superior / US-S Ezy Superior
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次に紹介するのはTOURING-LITE Ezy Superior。これも非常にユニークな機能を持ったペダルである。
こちらは三ヶ島製作所が独自に開発した、簡単脱着機構EzySuperiorシステムを搭載したペダル。文字だけではなかなか伝わりにくいと思うが以下の動画を見ていただきたい。
動画2:00-の部分で見られるペダルの軸を抜く様子に注目していただきたい。これであればロードバイクやクロスバイクの輪行時にペダルを取り外す場合もスムーズに済む。
また、同規格EzySuperiorシステム内のペダルであればクランクアーム側はそのままにペダルだけ簡単に交換することが可能だ。
例えば平日の通勤時はフラットペダル(踏み面が平らなもの)であるTOURING-LITE Ezy Superiorを使用し、週末中ー長距離ライドに行く際はビンディングペダルUS-L Ezy Superiorに切り替えて使用する、とうことが可能になるのである。
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※別途Ezyシステムと呼ばれる機構を採用したペダルがあり、EzySuperiorシステムとEzyシステムに互換性はないのでご注意を。
2016年新発売のペダル、ALLWAYS
三ヶ島製作所のペダルが奥深いことがわかってきたところで、今年2016年(記事掲載時)最新モデルとなるALLWAYSを紹介したい。
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軽量そして高剛性にこだわって製作したというALLWAYS。まず押さえておきたいのはペダル踏み面上のこのトゲトゲとした部分。これはスパイクピン呼ばれるものなのだが、このピンがあるだけでスニーカーでペダルを踏んでも驚くほどペダルが足についてくる感覚を得られる。
さらに驚くのは、一点一点商品出荷前に人の手で確認されるという滑らかな回転だ。今までペダルの回転というものを意識したことがない人も多いのではないかと思う。
このALLWAYSではトリプルシールドベアリングを採用しており、軽く触れるだけでくるくると回り出すその滑らかさはぜひ一度実際に確かめてもらいたい。
ママチャリならこれに変えようIC-LITE
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実売価格2,000円を切るという低価格な製品にもかかわらず、驚くほどよく回転すると評判なのがこのIC-LITE。
多くのママチャリのようなシティーサイクルは購入時プラスチック製のペダルが採用されていることが多い。
そのようなペダルを使用している人に一度三ヶ島製作所のペダルの回転性と漕ぎやすさを体感してもらう為にも、こちらを検討してみることをおすすめしたい。
ハーフトゥクリップという選択肢
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これはCAGE CLIP HALF(ケージクリップ ハーフ)だ。これはハーフトゥクリップという製品で、ペダルに取り付けてつま先を囲うように靴を入れてペダルを踏むように使用する。
実際に使用してみると良い点がたくさんある。ビンディングペダルのようなカチッとはまり立ちごけをしてしまうのではないかという恐怖感がなく、また専用の靴がいらない為普段のスニーカーなどでそのまま引き足効果を実感することが可能だ。
ビンディングペダルに抵抗があるロードバイク乗りや、クロスバイク乗りにおすすめしたい。また通勤・通学で使うママチャリ(シティーサイクル)にペダルとセット取り付けても効果があるだろう。
ちなみにトゥークリップには靴の大きさに合わせてサイズがある。また返しと呼ばれるペダルをくるっと回すことのできるパーツがついたペダルに合わせて使うことで靴をゲージの中に入れることがとても容易になる。
ペダルの交換方法
【2021/04/26更新】 ペダルはほかの自転車のパーツとは異なり、比較的楽に交換できる部分です。それでいて種類も豊富であり、自分の... 自転車ペダルの交換方法&おすすめ10選!選び方も詳しく解説 - FRAME : フレイム |
FRAMEでは過去にペダルの交換方法について紹介した。実際にペダルを交換する際は参考にしてもらいたい。
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交換時には、15㎜対応のペダルスパナが必要になるのでお忘れなく。
おわりに
さまざまなペダルを紹介してきたが、欲しい商品は見つかっただろうか。ペダルはそう交換することが多くないパーツながらも、普段自転車に乗る際に一番触れて消耗している部品の一つであることは間違いない。
実際に三ヶ島製作所のペダルに触れてみて、その滑らかな回転性と折り畳み、取り外しなどの機構を試してあなたの自転車にあったペダルへの付け替えを検討してもらいたい。
LINK:三ヶ島製作所