こんにちは、SNEL CYCLOCROSS TEAMで国内のエリートレースに参戦しているシクロクロスライダーの向山です。先日『弱虫ペダル STARLIGHT CROSS in CYCLEMODE』(以下:スターライトクロス)に出場してきました。そこで今回は見て良し・走って良しのスターライトクロスのレポートをお届けします。
目次
スターライトクロスってどんなイベントなの?:シクロクロス東京と並ぶ都市型のシクロクロスレース
今年で3回目を数え、シクロクロスファンにとってはすっかりお馴染みになったスターライトクロス。シクロクロス東京と並ぶ都市型開催のシクロクロスレースとして、人気を博しています。
特にこの大会の特徴としては、同期間に幕張メッセで開催されているサイクルモードの会場からも近く、夕方以降はナイトレースが開催されており、サイクルモードの終了時間から会場に移動すると、ちょうどメインレースのカテゴリー1のスタート時間を迎えるという、サイクルモードの来場者が見やすいことを意識したイベントとなっております。
また、参加する側にとっても、レースのついでにサイクルモードに遊びに行ける(レース参加者にはサイクルモードのチケット付き)イベントなので、日中のレースであれば、自分のレースの後にサイクルモードに遊びに行って、戻ってきてメインレースを観戦できるなど、たっぷり1日楽しめるイベントになっています。
参加する楽しさ:今年からエンデューロの出走時間が変更され、誰でもナイトレースに参加できるようになった
スターライトクロスのコースはハイスピードかつテクニカルでなかなか奥の深いコース。レースは昼間から開催しており、この走り応えのあるコースで多くの参加者が熱い戦いを繰り広げます。
そして、このスターライトクロスの醍醐味は何と言っても日本では数少ないナイトレース。これまでは上位カテゴリーのレースのみがナイトレースとして開催されていたため、トップカテゴリーの選手以外はこの楽しいナイトレースを走ることが出来ませんでした。
しかし、今年のレースでは誰でも参加可能なエンデューロがナイトレースになりました。チーム戦のエンデューロということもあり、今大会では多くのライダーがナイトレースを楽しんでいました。
実を言うと、私もこのナイトエンデューロに参加しました。告知を見て「このエンデューロは絶対盛り上がって楽しい」とピンと来たんです。
シクロクロス東京のエンデューロレースも毎年すぐに定員になってしまうほどの人気レースで大盛り上がりなので、初のナイトエンデューロは楽しくない訳がないなと。
そして走ってみた結果。
予想以上に楽しかったです。
スタート時の夕闇の感じが美しく、だんだん暗くなっていく過程がまた絵になる。そして、暗くなるにつれ、観に来たお客さんたちの盛り上がりも増していく。DJブースから流れるBGMとテクニカルセクションに詰めかけたお客さんたちの歓声がなんと素晴らしいことか。自分としてはスターライトクロスのナイトレースは走ったことがありましたが、この楽しい雰囲気を堪能しながら走れるのはエンデューロならではの楽しみだったなと思います。
ちなみに。
メインレースのカテゴリー1も走りました。こちらも素晴らしいレース。レースはハイスピードバトルになり厳しいものになったのですが、ボルテージが最高潮になったお客さんたちの歓声は走っている選手の心に火を付けてくれますね。今年もナイトレース独特の雰囲気で楽しいレースをさせて頂きました。
観戦する楽しさ:電車で行けるシクロクロスレース。美味しいものとビールを片手に皆で盛り上がれます
シクロクロス東京も、スターライトクロスも、都市型のシクロクロスレースは電車で気軽に観戦に行けるのが素晴らしいですね。電車ということは、つまりお酒飲めるんですよ。
しかも夜。
会場にはフードトラックが並びケータリングも充実。美味しいものとビールを片手にナイトレース観戦なんて、楽しいに決まってますよね。
特にテクニカルセクションはお客さんが集まり、選手が通過するたびに大歓声が起こる。この一体感、このハイテンション。もうこれはパーティーですね。
残念ながら自分は走る側だったので、ビールを飲みながらの観戦は出来ませんでしたが、観に来た皆さんが楽しんでいるのは伝わってきました。いつかレースを走らなくなっても、観戦のためにこの会場に脚を運びたいと思っています(まだまだ先の話ですが)。
来年はもっと盛り上がること間違い無し:UCI国際レースに格上げし、国内最高峰のバトルが繰り広げられる
大盛り上がりの内に今年のスターライトクロスは幕を閉じましたが、来年はもっと盛り上がること間違い無しです。なぜかと言うと、来年このレースはUCI国際レースへの格上げを目指しており、実現するすれば、全日本選手権のような国内トップ選手が勢ぞろいするレースになるからです。今年以上にハイスピード・ハイレベルなレースが期待され、今から楽しみで仕方が有りません。
また観たい人も、今年会場に行けなくて来年は観たい人も、ぜひ皆さん来年またこのレースでお会いしましょう。