ピナレロ社 DOGMA最新モデル「F10」を発表
イタリア・ピナレロ社は、DOGMA F8の後継モデルとなる最新のDOGMA 「F10」を発表しました。「DOGMA F10」は、DOGMA F8をさらに進化させたエボリューションモデルです。
DOGMA F10の開発目標
プロジェクトをスタートするにあたり、既成デザインの変更にともなう技術の開発など、最終的に新しいレースバイクが要求に沿うものであるかどうかの確認が行われました。
新しいレースバイクの主な目的は、優れた空力バランスを備え、軽量で剛性を増した「オールラウンド」な特性を維持したバイクである事でした。同時にどのようなシチュエーションでも、俊敏で精度の高いコントロールを保証する「ピナレロ・フィーリング」を維持する必要がありました。
全体の目的を考慮すると、主な目標は以下のとおりでした:
- ハンドリング・フィールを維持する
- 剛性アップ
- 空気抵抗の低減
- 重量の軽減
すでに世界中で高い評価を受けているDOGMA F8をベースに、マテリアルを変えず、大きなデザイン変更もなく性能をアップさせる設計は困難を極めました。
ピナレロ・デザイン
ピナレロが作り出すすべてのバイクは、レースに勝つだけでなく美しさも兼ね備えています。
開発には、CFD(数値流体力学)解析とFEA(有限要素解析)によって得られた結果に、ピナレロの美学を組み合わせる事に細心の注意が払われました…そして素晴らしい芸術作品に仕上がりました。
ピナレロの美学を製品に反映させるため、設計の最後には「手作業」で各部のシェイプを修正しました。
3Dプリントで形作られたサンプルを使用して、各チューブおよびその周囲の形状を実際に触れて確認することができました。そして、サンドペーパーやハンドツールを使用して、表面を滑らかにして改良しました。最終的なデザインを確定し、生産を進めるために、これらの変更を3D図面に反映させました。
リザルト(ドグマF8との比較)
- -12.6% ダウンチューブとボトルの組み合わせによる空気抵抗の低減
- +7% 剛性の増加
- -6.3% 重量減(サイズ53、塗装前重量:820g)
DOGMA F10は、1月15日から開幕するツアー・ダウンアンダーにてデビュー予定。
日本国内ではフレームセットとデュラエースDi2完成車での販売となります。入荷は1月中旬頃より順次の予定。
- Concave down tube(コンケーヴ・ダウンチューブ)
- ForkFlap
- “eLink” Di2ジャンクション内装システム
- TwinForce シートクランプ
- 1″1/8-1″1/2 テーパードヘッドセット
- 25mmタイヤフィット
フレームサイズ:42、44、46.5、47、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62
マテリアル:TORAYCA T1100 1K nanoalloy カーボン
重量:820g(サイズ53、塗装前)
カラー:167 / BLACK LAVA
※フレームセットにはAIR 8フルカーボンシートポスト付属
《完成車主要スペック》
グループセット:シマノ デュラエースDi2 2017 VERSION
ホィール:フルクラム RACING QUATTRO CARBON
サドル:フィジーク ANTARE R3 CARBON RAIL
タイヤ:ヴィットリア GRAPHENE RANGE
ステム:MOst TIGER ULTRA 3K
ハンドルバー:MOst JAGUAR XC 3K
※ペダル別売
税抜定価:
フレームセット 625,000円(税抜)
デュラエース新型Di2仕様完成車:1,180,000円(税抜)
※詳しくはPINARELLO JAPAN(ピナレロジャパン)のサイトもご確認ください。
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/