こんにちは、神楽坂つむりと申します。
私は大学生の頃に旅の道具として自転車を選択し、気がついたら日本中をツーリングし尽くしていました。その間にも趣味と称して色んな自転車を乗り回してきました。
そしてツーリングの思い出を残すために写真を撮っているうちに、写真の魅力にも惹きつけられていました。

今回は前回に引き続いて「自転車を綺麗にカメラ撮影するためのコツ教えます~中級編~」を紹介していきます。

前回の初級編はこちら。



構図


写真は同じカメラ、同じレンズ、同じ場所でも撮る人によって全く違ったものが撮れます。そこが写真の楽しさであり難しさでもあります。

そしてその違いを生む要素が「構図」です。

よく写真は「構図が命」と表現されます。
高級な一眼レフカメラでなくても、構図さえ良ければ、たとえ数世代前のデジタルカメラでもスマートフォンのカメラでも、素晴らしい写真が出来上がります。逆にどれだけ良いシチュエーションで良いカメラ機材を使っても、構図によっては台無しになりかねません。

それくらい写真にとって大切な構図は、自転車を撮影する上でも重要な要素になってきます。

恥ずかしながら私自身は写真を長く趣味として続けてはいますが、構図や露出といった写真の基本を勉強したことがありません。
写真を撮っては出来上がりを見て「もっとこうした方がいいんじゃないだろうか」という試行錯誤を繰り返して勉強してきました。
なのでこれが正解とは言えませんし、写真学的にはもっと正しいことがたくさんあるとは思います。三分割法や対比構図、日の丸構図と言うようなオーソドックスな構図の手法については検索すればいくらでも出てくるので今回は割愛します。

道の先を意識する


自転車は道の上を走る乗り物。
美しいワインディングロードや峠道、サイクリングロードで写真を撮影する時には自転車だけではなく「その先に続く道」を含めた構図にすると、写真に奥行き感を持たせることができます。

可能であれば道が途切れる部分まで写真に収めると、知らない道へと続くワクワク感やツーリングのストーリー性を演出することができます。

こちらもシチュエーション違いですが、同様の構図で撮影しました。名もなき林道で森の奥へと誘われていく感覚を、道の先まで写真に収めることで表現してみました。

ちなみに応用編ですが、このように望遠レンズを使用し低い姿勢からF値を小さくして撮影すると、手前の道がボケて、一枚の写真で今まで通ってきた道とこれから走る道という「過去」と「未来」を表現することができます。

人は写真を見る時にはまずピントの合っているところに視線が行き、その後にそれ以外のディティールを観察し始めます。
そういった視線誘導をコントロールすることができるのも写真の楽しさの一つですね。

鹿児島湾まで一直線に続く農道です。
思い切って引きのアングルにして、先に続く道を写真に収めてみました。

またこの構図で写真を撮る際には自転車の向きも重要です。
上記の写真は全て自転車が道の先に向かうアングルですが、自転車の向きを逆にするだけで、写真上での「これから」の道が「これまで」の道に変わるのです。先述した「過去」と「未来」という時間軸の表現方法として自転車の向きを意識してみてはいかがでしょうか。

自転車は風景のワンポイント!


平凡な風景写真でも自転車という被写体を添えるだけで、素敵な旅の写真に仕上がります!
こんな風に書くと何の工夫もなしに撮影しているように思われますが、実際ほとんど無意識的にこのような写真を撮影しています。

まずは絵になる風景を見つけて→一枚試し撮り→自転車を配置してもう一度撮影、という手順がオススメです。

こちらも日本の原風景!という感じの風景写真にワンポイントで自転車を溶け込ませてみました。
これが車やオートバイだと存在感がありすぎてバランスが崩れてしまいがちですが、自転車は自然と見事に調和してくれる乗り物。風景写真との相性が抜群なのです。

写真は「引き算」という考え方


下に2枚の写真を載せてみました。同じ場所で連続しての撮影です。

こちらが1枚目。撮影した後、画面で写真を確認して「なんか違う・・・」と思ったので撮り直しました。

撮り直した2枚目です。

私が「なんか違う・・・」と思った理由は、1枚目は情報量が多すぎるからです。

自転車を含めた風景を写真に収める時に陥りがちなのが「何でもかんでも写真に収めたくなる」ということです。

美しい山々や海、素晴らしいロケーション、自転車やその他の構造物・・・・自転車に乗っていると目の前にたくさんの被写体が現れます。
極端に言うと、この世のもの全ては被写体になり得るのです。
だからと言って全てを1枚に収めようとすると、結局何を撮りたいのかがボヤけてしまって、印象に残らない写真になってしまいます。

そんな時な思い切って撮りたいものに優先順位を付けて、順位の低いものはバッサリと切り捨ててしまいましょう。これは経験則ですが、自分でもやりすぎというくらい切り捨ててください。イメージでいうと優先順位の上位2つ、多くても3つに収めてちょうど良いくらいです。

自転車、アルプスの山々、青空、木々、柵と言った目の前の全てを写真に収めようとした結果がこの1枚です。まあまあ綺麗だとは思いますが、印象には残りません。「あ、綺麗だな。」で終わってしまいます。私自身、この写真はあまり記憶に残っていません。

思い切って不要なものを切り捨てます。
自転車と遠くにそびえるアルプスの残雪だけで構成してみました。結果としてこちらの方がフォトジェニックで印象に残る写真となりました。

光の捉え方


自転車でツーリングをしていると光の変化に驚かされます。

光が斜めから差してふわっと拡散する朝の情景、
焦げるような灼熱の太陽でくっきりと切り分けられた光のコントラスト、
徐々に赤みを増していく夕暮れの空。

自転車はアナログな乗り物です。
必要最低限の装備しか備えていない故にシンプルで無駄がなく、だからこそ自然風景と違和感なく調和することができます。
自然の織り成す光と自転車。

この組み合わせを活かさない手はありません。

逆光での撮影。光源を後ろに置くことで、自転車のシルエットを際立たせることができます。これだけでもうドラマチックな1枚に仕上がるのです。

光源に対して斜めに被写体を配置する斜光での撮影は、立体感を演出し被写体自体に奥行き感を持たせてくれる絶好のシチュエーションです。冬の午前中や夏の夕暮れ等、太陽の位置が低いタイミングでこういった写真を撮影することができます。

森の中で木々の間から届くわずかな日溜まりでの撮影です。光量が少ない分、全体のトーンが下がって大人っぽいシックな仕上がりになりました。
太陽が燦々と降り注ぐ明るいシチュエーションが必ずしも良いとは限らないのです。
個人的にはむしろ曇天や雨天こそ、ドラマチックな写真が撮影できると思います。

レンズの使い分け


一眼レフカメラの多くは、レンズを交換することができます。
被写体やシチュエーションに応じてレンズを交換することで撮影の幅、表現方法を格段に増やすことが可能になるのです。
実際に私もツーリングの行程やスタイルに応じて4本のレンズを使い分けています。

レンズの違いで写真が変わる。
ここでは異なるレンズで撮影した写真を見ながら、それぞれの特性について解説していきます。

標準レンズ


まずは持っていて間違いない標準レンズです。
というか持っていない人はいないと思います。一言に標準レンズと言ってもメーカーや種類によって倍率にはバラツキがあります。単焦点レンズでない限りズーム機能も付いていますので、ツーリングでとりあえず携行するにはオススメです。安価で選択肢も多いので経済的なのもポイント。

望遠レンズ


標準レンズで撮影した写真を、望遠レンズで撮影しました。

圧縮効果によりぎゅっと詰まっているような写真に仕上げることができます。
圧縮効果とは簡単に言うと遠近感を弱くして、近いものと遠いもの双方の景色をぎゅっと1枚に収めることを言います。
望遠レンズを使用すると広角レンズに比べてカメラが切り取る角度が狭い、けれども前後の景色はしっかりと写せるため、このような撮影が可能になるのです。

人の目は標準レンズ〜広角レンズ程度の視野なので、文字どおり肉眼を超えた写真を生み出せるので楽しいですね。

広角レンズ


自転車に乗っていると風景の広がりに感動しますよね。
そんな時、なるべく目一杯目の前の景色を写真に収めたい!という時には広角レンズが活躍します。

狭いシチュエーションでも有効なのが広角レンズの良いところ。
路地裏など通常のレンズだと画面に収まり切らないシチュエーションでも広角レンズであれば自転車から背景までしっかりと1枚に収めることが可能になります。
広角レンズの種類によっては先ほどの望遠レンズ同様に肉眼を超えた写真を撮影できるものもあります。

まとめ


今回は自転車を撮影するコツを様々なシチュエーション例を混じえながら解説してみました。

  1. 構図
  2. 光の捉え方
  3. レンズの使い分け

ちょっとの手間を加えるだけで印象に残る写真を撮影することができます。
自転車に乗っていると本当に様々なシチュエーションに出逢うことができます。それらの素晴らしい体験を記録に残すためにも、是非、今回紹介したコツをお試しください。

今回紹介した3種類のレンズで初心者にも使い易い、比較的安価で高性能なレンズを紹介します。撮影の幅を広げるためにも、持っておいて損はありません。カメラ片手にフォトツーリングなどはいかがでしょうか?

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