ブームが去った今でもピストバイクに乗り続ける、たった3つの理由

初めまして!
普段はPisCamというブログで自転車やキャンプのことについて記事を書いているえいじと申します。
今後も記事を寄稿させていただく機会があると思うので、よろしくお願いします!

さて、いきなりですが、みなさんはピストバイクに対してどのようなイメージをお持ちですか?

「脚が常に回転したままで、公道で乗るには危ない」
「どーせブレーキ付けてないんでしょ」

こんな風に考えている方が多いのではないでしょうか?

2013年頃まではブームの影響もあり街中で乗っている人を多く見かけましたが、ブレーキを付けずに公道を走る方や、交通マナーが悪い方々の影響もあり、ピストバイクに対する印象ってあまり良くないんですよね。

そんな風当たりが強いピストバイクですが、ぼくはブレーキを取り付け安全に配慮した上で、今でも乗り続けています
変速機も無ければ脚も回転しっぱなしで、お世辞にも乗りやすいとは言い難い、ピストバイクの魅力とは何なのか……。
約8年間ピストバイクに乗っているぼくが、ご紹介いたします。

1.自分の体の一部のように感じることができる

ピストバイクはロードバイクなどと異なり、空転できない固定されたギア一枚しかありません。
そのため、脚を止めた時点で動きが止まってしまうんです。

厳しい上り坂を登る時も、急な坂を下る時も、平坦な場所でも、ギアを変えたり、脚を休めたりすることはできません。
自分が漕いだ分だけスピードを出すことができますし、体力がなくなってしまったり、脚がつってしまってこぐのを止めてしまえば、自転車はそこで止まってしまうんです。

また、脚を止めるという動作をうまく使うことで、通常ならばブレーキを利用しスピードを落としていたところを、バックを踏む(逆回転にペダルを回す)ことで自由自在にスピードを操ることもできる。
まるで、自転車が自分の体の一部になったかのように、道路を走ることができるんです。

この自転車と一体になった感覚はピストバイクだけしか味わうことができないし、道路を走ることの大変さや楽しさを最も味わえるものだと断言できます!

2.クセがあるからこそ面白いと感じられる

脚がずっと動き続けるから疲れる。坂は気合で登りきる。カーブだと車体をあまり倒せない。
固定ギアだからこそ出てきてしまうデメリットですが、ぼくはそのデメリットがあるからこそ、ピストバイクの楽しみを感じることができます

せっかく出したスピードを殺したくないから、信号の変わるタイミングをとらえ、加速・減速を繰り返す。坂が近づいてきたと感じたら、がむしゃらにこいで坂を登りきれるようなスピードを出せるように調整する。カーブを曲がるときには、どの角度でコーナーに入れば立ち上がりのスピードを出しやすいかを考えながら走る。
などなど、そのときの状況や地形に合わせた走りを行うようにしています。

こういった事前の予測は、ロードバイクなどに乗っている方もされていることだとは思います。が、一旦停車して走り始めることや、減速をしたあとに加速をすることは、ピストバイクの場合とてもパワーを必要とすることなので、このような事前予測には他の方の数倍気をつけるようにしています。

場所や状況によってさまざまな走り方を判断する感覚は、クセがあるからこそ、ピストバイクで味わえるものなのです。

3.シンプルだからこそ愛着が湧く

ピストバイクは、ペダルやブレーキなど、走るのに最低限必要なパーツのみで構成されています
だからこそ、余計なものに目が行かず、フレーム本来が持つ美しいシルエットや、バランスを考えて取り付けたパーツ1つ1つにフォーカスを当てて、自転車を見ることができるんです。

それに構造が簡単だということは、カスタマイズやメンテナンスの敷居が低いということにもなる。
ぼくはピストバイクが初めてのスポーツバイクだったんですが、その簡単な構造のおかげで、自らパーツを取り付けたり修理を行ったりして、自転車の構造を理解することができました
自分でカスタマイズすることで、カスタマイズの成功や失敗を自転車とともに味わえますし、フレームをじっくり身近で見ることができるので、フレームに傷が増えたことなど、ちょっとした変化に気づくことができ、どんどん愛着が湧いてくるようになるんです。

ピストバイクは、シンプルで格好良いし、いじりやすい。やっぱりこれに尽きますね。

終わりに

みなさんがお考えのように、ピストバイクは公道で乗るにはクセが強すぎる自転車かもしれません。
ですが、そのクセがあるからこそ、他の自転車では体験することができない面白い乗り味を体験することができますし、愛着が湧いてくるんです。

この記事を見て、ピストバイクに悪いイメージを持っていた方や、これから購入しようと思っている方が、少しでも“面白そう”と感じてもらえれば書いたかいがあるというものです。

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WRITTEN BYえいじ

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