自転車と健康の関係が数値ではっきりと
自転車に乗ると健康になる…もはや誰も疑うことはない事実ですが、このたび自転車と健康の関係がはっきりした数値として発表され、英国ではいま大きな話題になっています。
研究をしたのは、英国グラスゴー大学ジェイソン・ギル博士が率いるチーム。英国各地26万人(平均52歳)の通勤者を5年にわたって追いかけ、死亡者数と死因を分析。
この報告によると、自転車通勤をしている人は、電車やバス、クルマで通勤している人に比べてガンで死亡する可能性が45%、心疾患で死亡する可能性が46%も低いのだそうです。それ以外の疾患も含めた全体でも41%低いとか。これはかなり大きな差です!
調査対象の自転車通勤をしている人たちの平均走行距離は週50kmほど。週5日勤務なら、1日あたり往復10kmなのでそれほど激しい自転車通勤をしているわけではないですね。それでもこの効果。もっと走っている人はもっと健康という傾向も。
ガンも循環器系の疾患もおよそ半分に減るというのだ。
歩いていた人も、電車に乗ったりクルマを運転したりするよりだいぶ両方の疾患で死亡する確率が下がったけれど、下がる度合いが断然大きかったのです。
歩くのもいいけれど、多少汗ばんだり息が上がるくらいまでの強度が必要。自転車通勤はベスト
ほかの運動と健康に関する研究でも、いきなり週末に200km走るより(それもいいけれど)、週に数日息が上がる程度の強めの運動をするのが効果的と出てきている。自転車通勤はほぼベストではないですか!
このレポートで興味深いのは、この研究報告が、政府や地方行政に対し、もっと自転車が走りやすい道路インフラなどを整えることが、市民の健康福祉になると提言していること。この報告を受けて、各専門家から「民間企業もアクティブな通勤をするスタッフのためにシャワーやロッカーを社員に提供すべき」とも。またまた、前回レポートしましたが、自転車通勤のよさを啓蒙するネタができたということろですね。
とはいえまずは自分にすぐできるところから。季節もいいし、ジムに半年通ったと思ってその分の予算でよいクロスバイクを買って通勤してみては。