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憧れのCAMPAGNOLO(カンパニョーロ)グループセット(コンポーネント)をグレード順に紹介

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CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)とは?

カンパニョーロは、元自転車選手だったトゥーリョ・カンパニョーロが1901年に創業したイタリアの老舗メーカーだ。高級感あふれるグループセット(コンポーネント)に魅力があり、根強いカンパニョーロ・ファンが存在する。

シェアでは日本のシマノに軍配が上がるが、その性能と多機能な作りは誰もが認めるところ。自転車乗りならば「いつかはカンパニョーロを手にしたい」と思っている人も多いだろう。

高価・高性能

しかし、難点はその値段。非常に高い。グレード換算によると、シマノの2倍近くの価格となっているモデルもある。そうしたことから、憧れているけど「ちょっと手が出ない」という声をよく聞く。高さゆえの高性能なのか、高性能ゆえの高さなのか……そのへんは実際に乗ってみないとわからないのではないか。

メンテナンスに専門知識が必要

また、初めてロードバイクに乗る人にとっては、カンパニョーロはいささか扱いにくさがある。急にシフトチェンジが不調になるなど、細かい動作不順はよくあること、という声も聞く。

そのため初期設定をカンパニョーロに慣れたメカニックにしっかりしてもらい、また、マメなメンテナンスが必要となる。

しかし、初心者がいきなりフロントやリアのディレイラーをバラして調整することなどは無理。そうしたことを肝に銘じていないと、カンパニョーロには乗れない壁がある。

それでも「カンパニョーロに乗りたい!」という人は、下記グレード順にまとめた記事を読んでから自転車屋さんに駆け込んでみよう。

ロードバイク用グループセット

SUPER RECORD(スーパーレコード)

機械式と電子式(EPS)がある、カンパニョーロ最高峰グレード。2021年7月現在、12速のものが流通している。クランク、エルゴパワー、ディレイラーの素材はカーボンを使い、余分な部分を削ぎ落すことで徹底した軽量化を果たしている。

その造形は非常に美しく、芸術品のような品格を持ち抱く。機能的にも抜群。まず、リアディレイラーのプーリーはセラミック製の低摩擦ベアリングを使用して回転効率が高い。

コンポーネントの中で一番重量の差が出るクランクのスピンドルは、軽さと強度を両立できるチタン製。

スプロケットの歯が大きいギアにもチタンを使い、軽量化と耐摩耗性を実現している。

リアブレーキは、制動力の高いデュアルピボットのものがラインナップされている。

EPSの登場は2012年。一般販売はシマノDi2に先を超されたが、テスト期間はEPSのほうが長かった。また2014年にはマイナーチェンジモデル「スーパーレコードRS」を発表。フロントの変速性能をより進化させた改良が施されている。

RECORD(レコード)

こちらも機械式と電子式(EPS)が用意されているセカンドグレード。とは言え、シマノとのグレード換算ではデュラエースに匹敵する、カンパニョーロ究極の存在だ。こちらも2021年7月現在、12速のものが流通している。スーパーレコード同様、軽量に仕上がっている。レコードのクランクのスピンドルはクロモリ(スチール)であり、重量においてチタンスピンドルのスーパーレコードと大きく異なる点だ。

現行機はクランクの4アーム化に伴い、スタンダードなギア比となる52-36Tが使えるようになった。ルックスは旧型と比べて大きく変更されたが、中空クランクやUSBセラミックベアリングなどの機能はそのまま維持されている。

フロントディレイラーはカーボン系樹脂ボディとカーボンプレートの採用で、ボリューム感あふれる形状ながら重量わずか170g。総じてデザインはカーボン柄を基本とした仕上がりになっており、高級感や上品さを醸し出している。プロレーサーの中には、あえてレコードを使う者も多い。その性能への信頼は絶大と言えるだろう。

※また、5アームと4アームはディレイラーの互換性がないので購入の際は注意が必要だ。

CHORUS(コーラス)

機械式と電子式(EPS)が用意されているミドルグレード。上位グレードと比べてカーボンの使用率が低いが、変速性能などに大きな差はなく、主に異なる点は重量だ。価格も比較的安く、コストパフォーマンスに優れたグループセットとなっている。

2015年のフルモデルチェンジに際しては、スーパーレコード、レコードとともにクランクの4アーム化が施された。また、フロント&リアの変速性能がアップデートされ、よりスムーズなシフトチェンジと耐久性の向上を実現させている。

エルゴパワーは操作性と握りやすさが向上した。ブラケットカバーの素材は低刺激シリコンを採用。ブレーキキャリパーも形状が見直されて刷新されている。初めてカンパニョーロを手にしようとする人にとって、選択肢の基準になるのがコーラスだ。ちょっと高額な上位グレードを狙うか、財布と相談して下位グレードに落ち着くか……その分岐点である。

※また、5アームと4アームはディレイラーの互換性がないので購入の際は注意が必要だ。

CENTAUR(ケンタウル)

2017年に発表されたグループセット。3年前までラインナップされており、いちど廃盤になったあとに復活し、新型として改めてデビューした。シマノで言えば105に相当するグレードで、市場では大きなエントリー層への挑戦と受け止めていい。コンセプトは「コンティニュアス・レボリューション」。

ポテンツァの技術を取り入れつつ、スーパーレコード、レコード、コーラスといった上位モデルの性能を継承し、コストダウンに成功している。また、主な素材をアルミとしながら、カーボン樹脂「テクノポリマー」などが使われており、重量を最小限に抑制する工夫が見て取れる。

11速のリアディレイラーは駆動とデザインを見直した、まったくの新設計となっている。対応カセットは11〜29T、11〜32T、12〜32Tの3種を用意。レースからヒルクライムまで楽しめるだろう。スーパーレコードから引き継いだ設計、エルゴノミクス、そして造形など、廉価ながらトータルバランスを高めたモデルと言えよう。


POTENZA(ポテンツァ)※旧モデル

2016年に登場した新型グループセット。コーラスとケンタウルの間に位置していたラインだ。かつて人気だったアテナの後継。指向としてはシマノのアルテグラを対抗馬に意識していると言われる。重量に大きく関わるクランクは中空構造で、剛性を保ちつつ軽量化されている。

素材はアルミの4アームで、カラーはブラックとシルバーがある。歯数は53-39T、52-36T、50-34Tが用意されている。ディレイラーは上位モデルに使用されているカーボン部分がアルミに変わり、効率よく軽量化とコストダウンを果たしている。

フロントは上位モデルと同様、ロングアームを採用。リアはショートケージとロングケージのふたつが用意され、ロングは32Tをサポートする。峠を登る際に重宝するだろう。ブレーキも上位モデル同様、スケルトンタイプとなっている。

ヴェローチェ※旧モデル

カンパニョーロの末弟モデルであったグループセット。2015年のマイナーチェンジに際して、エルゴパワーの形状を上位EPSモデルと同様のデザインにすることで、より多くのポジションからの操作を可能とした。また、チェーンリングは「スーパーレコードRS」から採用されている切削パターンとなり、変速性能が向上されている。

Campagnolo(カンパニョーロ)

クランクは5アーム。最近の4アーム化の流れに抵抗感がある人には最適だ。見た目がクラシックなデザインなので、クロモリの旧車に搭載する人も多い。

リアのギヤは10速。レースよりもツーリング指向のライダーにぴったりのモデルとなっている。上位グレードと比べるとやや質感や構造などに見劣りするものがあるが、エントリーモデルとしては上等品だ。

おすすめショップ

『Probikeshop』は、欧州の人気ブランドや日本未発売のブランドをはじめとしたスポーツバイクの専門サイト。Campagnoloのグループセットを揃えるならこちらもチェック!

  • 購入前にオンライン相談できます。
  • 購入後の出張サポートは年3回まで無料です。

グラベル用グループセットも!

2020年、新たにグラベル専用のグループセットが登場した。その名も「EKAR」。ロードバイクを見据えた従来のグループセットとは異なる点がたくさんあるが、”カンパニョーロらしさ”を兼ね備えている点は魅力的。総重量は2,385gと現時点で世界最軽量であり、ここだけ見ても選ぶ価値があるパッケージだ。詳細は特集記事をご覧いただきたい。

昨年2020年、いよいよCampagnolo(カンパニョーロ)からもグラベル専用のグループセットが登場しました。グラベル用コンポといえば201...
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まとめ

以上がカンパニョーロのグループセットだ。総じて軽く仕上がっているので、軽量マニアのヒルクライマーには使い勝手がいいだろう。

またその一方で、やや耐久性に信頼を寄せられないスモールパーツもあり、補修パーツが入手しづらいなどのデメリットもあると言う声も聞く。しかし、実際は日本法人のカンパニョーロジャパンがアフターサービスを担当しており、日本に在庫がなければイタリアから空輸で対応してくれることもある。

ただ、カンパニョーロにはちょっと手がかかる点が気にならないほどやまない魅力がある。人生は一度しかない。カンパニョーロに乗れる時に乗っておかないと、後から後悔するかもしれない。

LINK:Official Campagnolo|Bike Wheels and Groupsets

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